自燈明・法燈明の考察

大きな組織に不向きな自分

 昨日テレビでニュースを見ていたら、年始に神社に仕事関係で初詣をしている人のインタビューをやってました。そこでは先輩社員と新入社員へのインタビューで「初詣のご心境は?」という質問に、新入社員は「もう帰りたいです」と答え、それを聞いていた先輩社員も「私も帰りたいです」と答えていたのには、苦笑いをしてしまいました。
 今日で仕事始め二日目ですが、私自身も「帰りたいです」と言いたい心境で仕事をしています。

 今回は、自己紹介がてらに私の事を少し書いてみたいと思います。お暇のある方はお付き合い下さい。

 私は関東在住の五十代。家族は嫁と子供(娘)が二人いて、飼い猫が二匹います。仕事はIT業界に三十年以上勤務してますが、その半分は中小のベンチャー企業に勤務していました。今でこそ大手IT企業でエンジニアとして仕事をしてますが、元来、大きな組織と言うのは肌に合わなかった様に思えます。

 若い頃は絵描き(イラストレーター)になりたいと想い、高校卒業後、デザイン専門学校に進学、でも専門学校の授業というのは、やればやるほど「意味があるのか?」という疑問が膨らんでしまい、二年の半ばで退学し、デザイン会社に就職しました。しかし当時のデザイン会社は「徒弟制度」よろしく新米社員は先輩が出勤する一時間前に出社し、玄関掃除からトイレ掃除、水回りの掃除や先輩の机の上の掃除等をしなければならず、また先輩の机を掃除すれば「何で勝手に人の机をいじるのか!」も叱られ、手を付けないで置くと「何故掃除をしないんだ!」と叱られる日々でした。その為もあってか入社三ヶ月を待たずに喧嘩して退社。無職の身になってしまったのです。

 そんな状況だったので、家を追い出され(当たり前ですよね、学校を勝手に辞めて勝手に就職。そしてその職場で喧嘩して辞めるんですから)、知人の家に転がり込んでいました。

 そして倉庫バイトやトラック運転手の助手をしながら食いつないではいたのですが、やはり世の中に居場所が無いのは気まずいと、当時の就職雑誌を見て、たまたま高校時代にかじっていたパソコン関係という事で、プログラマーとして二十歳の時に、ベンチャー企業に就職しました。

 この会社は従業員が二十人程度のこじんまりした会社でしたが、自社開発のソフトウェアを商品として持っていて、そこそこの大手企業をクライアントにしていました。若い頃の私は、そこでプログラマーとしてイチから学びながら仕事をしていましたが、三年経ち、会社も四十人規模まで拡大した中で、自分の仕事領域を確保して、社内でもそれなりにブイブイ言わせる程になってました。

 そうなると仕事関係では上司とぶつかる事も多くなりましたが、自分自身は「プロなんだ!」と言う自負の元、仕事は妥協しないでやってましたので、けして社内で弾かれる事も無く、より重要なセクションを任される様にもなったのです。

 ある時は会社で近所のホテルに部屋を取られ、そこに仲間数名と一ヶ月ほど「軟禁」に近い状態でホテルと会社の往復という生活もしましたし、ある時は会社に一週間ほど泊まり込んた事もありましたが、必死に仕事に打ち込んでもいました。その背景には「これが自分の仕事なんだ」という自負の念が強くあったからに他なりません。だから相手が取引先の偉いエンジニアであろうと、問題があると思えば言いたい事は言い、その分、仕事についてもスキを見せない様にという拘りも持っていました。

 この会社はその後間もなく社内で問題が起きてしまい、開発部の三分のニの社員が退職するという事になりました。私は何とか踏ん張ったのですが、やはりオーバーワークになり、結果として退職する事になりました。しかし「捨てる神あれば拾う神あり」という事で、知人が会社を拡大するという事で、その会社に呼ばれ、新部署を立ち上げる事に尽力しました。

 こんな事を細かく書くと、それこそ小説ばりになってしまうので、ここで辞めておきますが、まあ様々な経験をして来ました。ただ言えるのは、将来短気な性格もあり、よく仕事関係では人とぶつかってもいましたので、大企業にいたら間違いなく閑職にやられていたでしょう。ベンチャー企業であれば、許された事も沢山あったと、今の私は思っています。

 これは恐らく創価学会の中でも同じであったのかもしれません。ある一定の事は我慢してましたが、やはりキャパが無いせいか、上の人間から嫌われる事もあり、その事で後から知った事ですが、創価学会の中の人事選考の対象から外されていた時期もあった様です。しかし私は役職に拘りは無かったので、その当時は、そんな事気付きもしませんでした。

 こんな私も三十代半ばで世帯を持ち、家庭を持ったせいか、かなり丸くなった様に思えます。そのせいか、今の職場は大企業なのですが、間もなく二十年に手が届く位、長い職場になってます。まあ立場は派遣社員となってますが、恐らく今の会社の中でも指折り長い年月、勤務していると思います。

 大きい職場には様々な人間が居ます。恐らく若い頃なら相手構わず泣くまで詰め寄る事もあり、現に今の職場に来たばかりの頃には、マネージャーである社員を泣かせてしまった事もありました。これを話すと多くの人は「それでは契約解除でクビでしょう」と言いますが、そこはそこ、周囲の人に守られたりしましたし、今の職場で「自分にしかやれない事」を持つ事が出来ましたので、今もまだ契約は継続してます。また家族も居るので、ここ十年程は大人しくなってもいますから。

 今の時代、人生百年とか言われてますが、恐らく私はあと四半世紀もこの世界には居ないでしょう。だから、何とか日々丁寧に生きていく努力はしたいと常々思っています。

 こんな私ですが、これからも宜しくお願いします。



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