ブカレスト駅を夜7時半に出る列車に乗ると、翌朝6時にブルガリアの首都ソフィアに到着する。寝ている間に着くから便利である。もっとも国境越えの時に出入国検査があり、途中で起されるのが難点であるが。
切符は安い。寝台車は、一室2人・4人・6人の区分があるが、一番高い2人部屋でも往復乗車券・特急券ともで15,000円くらいである。
到着したら、暇そうにしているブルガリア人に次々と質問してみた。「美人は好きか?」「夏は暑いか」 ・・・・・すると、・・・・・ おうおう!首を振るではないか。「ダア(イエスの意味)」と言いながら、しっかり横に。そのうち何でそんな当たり前の質問をするのだというような怪訝な顔をし出したので、そのあたりで止めておいたが、これで旅の当初目的は達せられた。

屋根だけを地上に出す教会。後ろは旧共産党本部

その隣に当時建てられたイスラム・モスクの威容

ロシア教会

落ち葉と教会

公園の落ち葉

落ち葉を掃く人

路面電車や車の合間を行く馬車
ソフィアは秋色真っ最中。他の欧州各国と同じく枯れ葉は黄色一色で、日本のように紅色は混じらない。これが石の建物と調和して実に良い。
どうしても、ルーマニアと比べてしまう。今年1月、ともにEU加盟が認められるなど、経済環境や街の質素さなどはルーマニアと似ている。
しかし、一つの大きな違いは、トルコとの歴史的関係であろう。ルーマニアは南部地方を除いてオスマントルコの侵入をほぼ防ぐことが出来たが、ブルガリアは長くオスマントルコの支配下に置かれその圧政に苦しんだ。その象徴が市の中心部にある。キリスト教会は屋根だけ地上に出した半地下になっており、いかにも肩身狭く過ごしたであろうことが容易に想像される。その隣に当時建てられたイスラムモスクは堂々としている。
次回は、ブルガリア最大の観光地リラの僧院について報告します。お楽しみに。
追記: (2008年3月15日記)
日本にもブルガリアと同じ首の振り方をする所があることが判明しました。何と、それは神奈川県 !
里謡に曰く:
一生添うとは男のくどき、
嫌じゃ嫌じゃは女の癖、
相模女は嫌じゃと首を縦に振る。
昔から女はよく分からない。嫌よ嫌よも吉のうち、と言いますから。
以上です。