本所七不思議 その１ 置いてけ堀

置いてけ堀とは本所七不思議の一つで、夕暮れも過ぎた頃、本所の錦糸掘あたりを、大漁に上機嫌になった釣り人が通りかかると、どこからともなく、「置いていけ・・・・・・置いていけ」と言う声が呼びかけてくる。
空耳だろう、と通り過ぎても、声はどこまでも追いかけてくる。さすがに気味が悪くなって小走りに家に戻り、ふと見ると魚篭（びく）は空っぽになっていた・・・・・という話だ。

画像のいわれの他にイメージの絵が石板に刻まれて壁になっているよ。


小説の中で、「おおかた腕自慢は口ばっかりの釣り好きが、魚篭（びく）に何も入っていないのを言い訳しようとして、頭をしぼって考えた作り話だろうさ。」
と登場人物も話している。

小説では、回向院の茂七が、置いてけ堀で「置いてけ～」と呼びかけてくるのは殺されて成仏できない河岸・魚屋関係の幽霊だと言う噂を流し、殺しの下手人と目星をつけた商家の夫婦を呼び出して自白させると言うものだった。

まあ、われわれの釣りでは魚篭（びく）に魚は入っていないから大丈夫ですけどネ。
考えたら、自動的にリリースしてくれるのは便利かも？　近頃は魚篭に貯まるほど魚が釣れないか！？　だはは！・・・・・かなしいのぉ～