つれづれ日記(仮)

今年から入所施設で働いています。

島田律子さん講演

2006-11-05 23:25:56 | 研修・講演
ディズニーシーの翌日は東京経済大学で島田律子さんの講演を聞きに行きました。



自身の自閉症の弟さんについて書いた
「私はもう逃げない ~自閉症の弟から教えられたこと~」
という本と同名の講演です。


ふだん、障害がある人のお母さんの話や軽度の障害当事者の話を聞くことはあっても
障害がある人のきょうだいの話を聞くことはあまりありませんでした。



障害がある人の親が、
そのきょうだいに対してとる対応の仕方には二種類あるそうです。

一つは、

お父さんやお母さんが死んだら○○のことをよろしくね。
今から面倒を見ながらしっかりしなさい。


もう一つは、

○○のことは、お父さんとお母さんが全部やるからあなたは何にも気にしなくていいのよ。



島田さんは、後者の育てられ方をされたそうです。


でも島田さんは
「もっと弟のことを考えたかった。
それは弟がかわいかったし、たった一人のきょうだいだからだ。」

「でも、弟のことを考えているそぶりが母達にわかってしまうと
『ああ、律子はかわいそうに』と言われてしまうから関心がないふりをし続けていた。」

と言っていました。


私は、どちらの育て方も不十分だと思いました。



きょうだいは親ではありません。
親の代わりにはなれません。
きょうだいにはきょうだいの生き方があります。
(それは親も同じです。)


でも、きょうだいは障害があってもきょうだいです。
障害がなくても心配します。
関心がないわけありません。


私には二人の妹がいますが、
誰かが生まれていなければまた違った生き方をしていたでしょうし、
さらにきょうだいがいたらまた違ったでしょう。

つまり、
自分自身を大切にしながらも人は影響しあいながら生きているのだから、
気にしないことも不可能だと思うのです。


かと言って

きょうだいなんだから自分がこの先背負っていかなければ

と感じているきょうだいの方もいるわけで
それはかなしいことだと思います。




障害がある人のきょうだいの話、
もっと聴きたくなりました。



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