つれづれ日記(仮)

今年から入所施設で働いています。

慰労会

2007-03-29 18:48:59 | 授産施設
今日はやっと休み。
8連勤でした。
なーんにも予定を入れず、ひたすら惰眠をむさぼっておりました。
休みの日だからって「寝だめ」をしてると精神的にも身体的にもよくないらしい。




いっぱい寝れて幸せでございました。



さて、先週のできごと。

7月から週2日勤務している知的障害者通所授産施設では、
年度末ということで慰労会がありました。



ガオーッ!!!

てことで、ライオンバスのあるあの動物公園へ行ってきました。

一緒に回ったのは、このときにも紹介したNO MUSIC NO LIFEのHさん。

行く前に動物とか興味あるのかなーと思っていましたが、





やっぱりあまり興味なかったようです


起伏の多い動物園ですから、嫌いな山登りだと若干思っていたようで終始表情は浮かず、つらい様子でした

モー娘。のライヴなんか連れて行ったら絶対大喜びしてくれるだろうな。







この日が、勤務最後の日だったんです。

前日にも勤務があったのですが、
いつも私にいろいろ言葉遊びをしてくれたKさんが、
ピンクの折り紙に


「○○さん
ありがとうございました」

(本当に黄色のペンで書いてあった。)

と書いた手紙を渡してくれたんです。





Kさん「サーモンフレーク、英語で!」
私「鮭、破片!」

Kさん「魚へんに弱い!」
私「鰯(いわし)!」

Kさん「ゴッド ドア、日本語で!」
私「???」
Kさん「神戸!」


こんな言葉遊びができる人です。



他の職員とも言葉遊びをしますが、
私にだけするパターンの言葉遊びがあったんです。

Kさん「○○駅、帰るはタクシィィィー(←本当にこんな顔を近づけてくる)」
私「バスで帰るよぉぉぉ~!!!」
Kさん「黒いバス!」

というやりとりです。

私とKさんはなんと小学校が同じなので、
共通に知っている駅やバス、お店があるのです。

そのことをKさんも意識していて、
私とKさんしか知らないことを言ってくれます。



Kさんは、他の自閉症の方に比べて結構明るいというか、
こういうタイプの人は何人か見たことがありますが、珍しいタイプの人です。
言葉遊びは、感心するものが多くとっても楽しかったです。


お手紙をいただいた時は、
鬼の目にも涙でウルッときてしまいました。






授産施設での勤務は、
非常勤という立場を利用して利用者さんと遊んでばかりいました。

いろいろなタイプの自閉症の方たちに出会えて、また勉強になりました。




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一年の振り返り テーマ【授産施設】

2007-03-15 00:55:27 | 授産施設
仕事帰り、
地元の駅に着くとシュークリーム屋さんや花屋さんに並んでいるお父さんたちの姿、
今日はホワイトデーなんですね。


            
さて、このところおサボリ気味だった一年の振り返りの続きを書きますよ。

テーマは【授産施設】

7月の初めくらいから知的障害者通所授産施設(長っ)
で非常勤職員として勤務しています。

授産施設とは知的障害者福祉法では、
「18歳以上の知的障害者であって就労が困難な者が通所し、必要な訓練を行うとともに作業訓練等を行うことを目的とする施設」
とされています。


私が勤務する施設は、
学生時代にボランティア・実習・アルバイトでお世話になった授産施設と同法人で、
18年度開設の新しい施設です。

4月に退職したことを報告すると、
「またやってくれない?」
と声をかけていただきました。


知的障害、特に自閉症の方を対象にしている施設です。

学生時代は、
自閉症という障害はどういうものなのか、
どんな対応をすると当事者たちにわかりやすいのか、
同じ自閉症と言っても共通する部分もあれば全然違う部分もある、
などなど
たくさんのことを勉強させていただきました。


私の仕事内容は、
作業中は主に特定の3人の人たちに新しい作業を教えたり、
正しく完成しているかチェックしたりすることです。


教えることは、
昔から結構好きで
どうやったら理解しやすいのか、
どのように環境を整えたらミスが少なくなるのか、
そういうことを考えながら支援しています。


給食の時間は、
特定の通所者さんの服薬支援をしています。

この通所者さんは、発語はありません。
音楽が大好きで、
給食後はエレクトーンの自動演奏をスタートしてほしくて
手を合わせてスリスリしながら私の方にきて
クレーン動作で(やりたいこと、やってほしいことの目標物の前まで支援者を連れてくること、または、支援者の腕をもっていくこと)お願いしてきます。

言葉はなくても、
そうやって自分の要求を表現できることは素晴らしいことだと
彼を見ていていつも思います。



9ヶ月という短い期間でしたが、
この3月で退職です。


通所者さんとは、
恐らくもう会えませんからやっぱり少し寂しいですね。



施設のそばで仕事帰りに見た夕焼け




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健康診断

2006-12-15 00:05:16 | 授産施設
知的障害者授産施設で非常勤職員をしています。

週二回通っています。
(詳しくはコチラ


勤務日が、利用者さん全員対象の健康診断に当たっていました。

保健所へバスで向かいました。

バスの中で

「注射しないの。」
(「注射したくないよ!」という意味)


と言っている人がいたのでまさかとは思ったのですが、
検査項目に採血があったのです。


ひえ~。


利用者さんをふだん見ている限りでは、
採血なんてかなり困難そうな方が何人か思い当たりました。



結局、
バスの中で早々に辞退を表明していた方は、
採血以外の検査項目にも(身長・体重測定すらも…)拒否を示しました


私がマンツーマンで付き添い、
バスに戻ったり、
保健所前を走るバスを見に行ったり…


気持ちが落ち着いてきたところでタイミングよく


「身長と体重測ろー。」

と常勤職員が誘いに来てくれました。


どうかな?
と思いましたが、
すんなり計測する気持ちになってくれました。

その後、
血圧も心電図もレントゲンも
できました。



少し恐がっていましたが、
他の人がやっているのを説明しながら見てもらうと、
安心して検査を受けることができたようです。



でも採血だけは無理でした。

だれか、
針を使わなくても採血できる方法、
もしくは
採血せずに血液中の成分が分析できる方法を研究してくれないですかね。




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運命

2006-10-06 20:19:02 | 授産施設
私が7月から非常勤で働いている知的障害がある人のための通所授産施設でこんなことがありました。





「○○住宅、黒いバス」



と突然、利用者のマルコメさん(仮名:坊主頭なので)が言ったのです。



○○住宅行きのバスは、
私が1年前まで20年以上住んでいた地域に停車するバスです。



私は

(マルコメさん、もしかして○○町に家があるのかな?)

と思い驚きました。

職員さんに聞いてみると、

「確かそのあたりが家だよ。」

とおっしゃっていたので同じ町内に住んでいたことがわかりました。


施設の場所は、○○町からは近くないですから
かなりびっくりでした。

次に考えたのが、


(まさかマルコメさんと小学校同じ?!)


ということでした。


私が通っていた小学校は、心身障害児学級(当時は特殊学級)がありました。

その心障学級は、ひまわり学級(仮名)と言って花の名前がついていました。


心障学級はどこの小学校にもあるわけではなく、
○人以上という定員があって作られる学級ですので
離れた場所から通ってくる子どもたちもいます。

ひまわり学級の何人かの子どもたちは、
私が通っていた学童クラブにも通っていました。



小学校や学童クラブでのひまわり学級の子どもたちとの関わりが、
私が今の道に進むきっかけです。






さて、マルコメさんですが、私が

「○○小学校」


と私が通っていた小学校の名前を言うと











「○○小学校」

と返してきました。

でもその言い方が、
オウム返しっぽかったので微妙だなと思いました。

同じ町内にすんでいてもマルコメさんは心障学級ではなく、
養護学校へ行っていた可能性もあるからです。


そこで今度は校歌を歌ってみました。

私が一小節歌うと、



















その続きをマルコメさんが歌ったのです。



確定です。

マルコメさんは私と同じ小学校でひまわり学級(仮名)出身だったのです。


私より2つ年下なので
4年間同じ校舎に通ったということになります。




日頃は運命なんて信じてないけど、


今の私につながる人にこういった形で再会できるなんて


運命を感じてしまいました。




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耳にタコ

2006-09-18 21:06:46 | 授産施設
7月から週二回勤務している授産施設での作業中、
こんな声が聞こえることがよくあります。









「いい加減にしなさいっ!!!!!」




「一回で言うこと聞くっ!!!!!」


発言元は職員?



いいえ。






利用者さんです。


ほんとに「!」マークが5こくらいつきそうな感じで言っています。


で、その利用者さんは言いながら何をしているかというと、
ちゃんと作業しているんですね。

場面に合わない発言なわけですが、
なぜこんな文章が口から出るのか。







自分が言われている言葉なんですね。



結構きつい言い方されてるんだなーと思うわけです。




それから








「いい子になるっ!!!」



っていうのもありました。

叱られたあとに言ってるのかな。

最初は
「いい子になる、でしょ?!」
って言われてたのかな。



なーんか切なくなります。





「おばあちゃんち行くっ!!!」


って言うのはかわいかった
自発的な言葉だしね。



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8月23日~25日 農作業合宿

2006-08-29 01:08:59 | 授産施設
連チャンで宿泊引率ですよ。

山梨県に農作業をしにいきました。
週二回勤務している知的障害者授産施設のグループ全体の行事です。
毎年恒例で合宿をしているそうですよ。





こお~んなキレイなレタス畑




で作業ではなく、その隣の収穫が終わったキャベツ畑で作業です。

①収穫後に残ったキャベツの芯を抜く
②キャベツの根を守っていた(?のかどうかはわからない)
マルチと呼ばれる黒いビニール製のシートを土やキャベツの葉や根を払いながら畑からはがす。
③マルチを乾かして泥をはたいて軽くする。
④軽くしたマルチを小さくまとめて収集袋に入れる。


というのが作業内容です。




↑は③のマルチを乾かしている様子。

マルチに穴が開いているのが見えますよね。
その穴からキャベツが育っていたのです。

なんかこの写真汚いな~

実際はここまでが結構大変で
かがんでやんなきゃいけないし、マルチは勢いではがそうと思っても
土やキャベツの残骸がマルチに溜まってしまってまたこの溜まったものをよけるのが大変……


私は初参加だったので作業も見よう見真似な面が多かったのですが、
これを担当の高校一年生の男の子にわかるように伝えなければいけないのです。


私の伝え方が悪くて、うまく作業が進まなくて彼をイライラさせてしまう場面もありました。


彼としては、イライラがたまってもう一刻も早く作業をやめたい!
でも一区切りつけなきゃ休憩できないのもわかってる。

だから 
ガーーッ!!!

ってマルチが破けたまま端まで行ってそのままダッシュして行ってしまいました。

だけど、
イライラさせてしまったのは私にかなり原因があるとあとで感じました。

暑いし、泥だらけだし、力が必要だし、作業はよくわからないし、
支援者には「そうじゃない」「これをこうやるんだよ」なんて指示的対応をされるし…

申し訳なかったなーと感じました。


でも次の日はコツをつかんでスイスイ作業をやっていました。
エライ!
満足そうな表情をしているように感じました




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新しい仕事

2006-07-12 00:03:47 | 授産施設
最近、仕事を一つ増やしました。
週に二回、多摩地域の知的障害者授産施設とすぐそばのグループホームでパートを始めました。
養護学校を卒業されたばかりの方が多いので、なにしろ







若いっ!!!





自分より年下の方ばかりです。
授産施設は開所されたばかりですが、もうみなさん慣れて作業をがんばっているように見えました。

常勤職員いわく、








「なんかジジさんが来たからみんなソワソワしてるよ^^若いキレイな女の人が好きなんだよねー」




ですって

喜んでいいの?ねえ!





う れ し い



グループホームでは遅番に入っています。

16時まで授産にいて、その後21時まで一緒に過ごしています。

夕食を食べたあとはみなさんそれぞれ自分の部屋で好きなことをして過ごされていますが、
ある人はベッドの端に座ってじっとされていたので「ドミノ倒し」を誘ってみました。

誘ったときにうれしそうな顔をしたように見えたので、リビングでドミノ倒しをしました。

ドミノを私とその方で黙々と並べていって全部並べ終えたときに

「(これ、最後は倒すものだってわかるかな?)」

と思いましたが、

「まず、私が倒すね」

と言って倒すと彼も自分が並べた分のドミノを倒しました。



ドミノを並べることが作業になってしまっていたら申し訳ないので
倒したあと


「終わりにしてもいいし、もう一度やりたかったらやりましょう」

と言ってみました。

するともう一度並べ始めたのでもう一度並べて倒して終わりにしました。


言葉を交わすことはなくても同じ時間を一緒に過ごせて私は楽しかったです。

彼はどう思ったのかな。