なんてことはない

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ふたかみやま

2010-09-20 | 日記
     


写真は奈良県葛城市にある 『二上山』(にじょうざん) の夕暮れ時です



   
「生の世界と死の世界をわける結界」

作家・五木寛之さんは二上山のことを、こう語っています


奈良盆地の東に位置する三輪山から太陽が上り
西の二上山に沈む夕日は

昔から大和の人たちに愛された景色で
万葉集にも二上山を詠んだ歌がいくつかあります



  
  うつそみの人なる我や明日よりは 
         二上山を弟背(いろせ)と我が見む
  (大来皇女)

  
~この世に生きている私は、これから二上山を弟と思って眺めることにしましょう



天武天皇の皇子、大津皇子が謀反の罪で刑死し
二上山に移葬された時に
妹の大来皇女が詠んだ歌です

夕日が沈む二上山の美しさと寂しさは
1300年経った今も変わらず
大和の人々の心に響くものがあります