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秋の七草

2010-09-30 | 日記
七草粥に入れる 「春の七草」
無病息災を願って食べられるますが

「秋の七草」は万葉の時代から
眺めたり、歌を詠んで楽しまれてきました


山上憶良が『万葉集』で詠んだ歌…


   
   秋の野に咲きたる花を指(および)折り
      かき数ふれば七種の花 
     (巻8 1537)

  
萩の花 尾花葛花 なでしこの花
      をみなえし また藤袴 朝貌(あさがお)の花
(巻8 1538)



憶良が秋の野原で咲いている花を
指を折って七つ数えている情景がうかんできます




   『萩(ハギ)』

万葉の時代、秋の花と言えばこの花
万葉集では141種も詠まれている人気者っ


     

   『尾花(ススキ)』

草が茂っている様子が「薄(ススキ)」で
穂が出た状態は動物の尾に見立てて「尾花」といいます
茅葺き屋根の材料として使うので「茅(カヤ)」ともいうそうです



   『撫子(なでしこ)』

子を失った親が、その子の愛した花を形見として撫でたことに由来
万葉集では26種詠まれています



    『女郎花(オミナエシ)』

万葉集では14種詠まれ、根は漢方薬にもなります
「オトコエシ」 と言う白い花もあります~



    『藤袴(フジバカマ)』

香りが強く、貴族たちは湯に入れたり衣服や髪にもつけていたそうです
「源氏物語」の藤袴の巻で、夕霧が玉鬘に贈る花です

って、まだ咲いてませんでした~



    『桔 梗(キキョウ)』

憶良の時代、朝顔はまだ渡来してないため諸説ありますが
キキョウが定説となっています




そして、七つ目の花が… 

    『葛(クズ)』

根はくず粉に、つるは籠や布を織り
昔から生活に役立ってきました
クズの名前は、大和国の国栖(くず)が産地だったためです


って、この花だけ写真ないのよねぇ~
    (他人様の写真を使うのもアレだし…)




最近では山野で見ることができなくなった七草もありますが
日本人に昔から愛されてきた「秋の七草」を
子供たちにも受け継がせていきたいですね

    *写真は「なら緑化フェア」にて撮影したものです