パンの仏道日記

仏道の思いを自由気ままに、勝手に記す。
時事問題を考える。市民運動を推進する。

オスプレイの着陸時に生じる風圧って、どうなのか??

2011-02-25 20:44:43 | 普天間問題
去年の12月23日夜、沖縄の高江において、ヘリの発する風圧によって、テント損壊される事故が起きたわけですが、同じく、風圧被害事故が、2010年6月1日、ニューヨークで行われた航空ショーにおいて発生した。何と、あのオスプレーによって、である。オスプレイの着陸時に生じる風圧により、航空ショーの参加者10人が怪我を負った。

琉球朝日放送 報道部 » 検証 動かぬ基地vol.95 「共同使用」「オスプレイ配備」の動きに…
http://www.qab.co.jp/news/2010090821284.html

「この映像はアメリカのCNNで放送されたシーン。ニューヨークで行われた海兵隊のイベント中、公園内のグラウンドに着陸しようとしたオスプレイが木立の上を通過したそのとき、猛烈な風圧で木の枝が折れ、枝が見物客を直撃。10人がけがをしました。」

以下に、その映像あり。

Wind blast from aircraft downs limbs at ceremony, 10 injured - CNN.com
http://edition.cnn.com/2010/US/05/31/new.york.fleetweek.accident/index.html?hpt=T3

Osprey V-22, Don't Fly Over Us
http://www.youtube.com/watch?v=jkw6PpigMFQ

さて、この事故について、沖縄高江の住人の方はどう思われたのでしょうか。

2010年06月16日 オスプレイが高江で飛んだら
http://takae.ti-da.net/e3084184.html

「5月31日、ニューヨーク州での映像です。

私たち、この映像を見て、大げさではなく震え上がりました。

今みたいに、森や家や県道や畑の上空を低く飛んだら、

鳥は?畑のパインは?

県道をスクーターで向かうおばぁたちは?

手作りの家や小屋が多い高江はどうなるの??

怖い。」


高江の住民の皆さんが恐怖に思うのは当然であると思います。


次に、オスプレーの着陸時に生じる風圧について、ネットで調べてみた。

沖縄・辺野古海上基地の問題を中心に maxi's_page - Yahoo!ブログ 2007年4月15日 9月・イラクにオスプレイ派遣と
http://blogs.yahoo.co.jp/okinawa_maxi/archive/2007/04/15

 「c.テスト飛行までに30人の生命が失われている。2000年には一度に19人の兵員が事故で亡くなった。
 プロペラの起こす乱気流の中での浮上と下降の安定性が大きな問題

 1.根本的に設計思想上の避けがたい問題から、技術的に高度の難題を内包している
 2.高いコスト

 下向きの風圧が凄くて、水面や埃の多い場所や砂漠上などでは巻き上げる水、埃、砂の影響で
 操縦士は下向きの視界が地面が見えないほどになる

a.下向きの風圧の問題が指摘されてきたが、実際の運用上は訓練でも問題が無かった」


「a.米海兵隊 航空副司令官 General John G. Castellas ジョン・G・キャトロー中将
 (共同配信の記事から中将のお名前の発音を引用した)
b.女性記者 Leslie Wayneレスリー ウェイン
c.元 共和党上院議員の安全保障アドバイザーで現在 防衛情報センター
 (Center for Defence information)に居るWinslow Wheeler ウィンスロー・ウィーラー」


ウィンスロー・ウィーラーさんが【下向きの風圧が凄くて、水面や埃の多い場所や砂漠上などでは巻き上げる水、埃、砂の影響で操縦士は下向きの視界が地面が見えないほどになる】に対し、
ジョン・G・キャトロー中将は【下向きの風圧の問題が指摘されてきたが、実際の運用上は訓練でも問題が無かった】と。

次に、ダウンウォッシュで検索し、調べてみた。

【ダウンウォッシュ】 ヘリコプターやVTOL機の垂直推力につられて発生する、下向きの気流。 航空軍事用語辞典++より


Aviation Now/航空の現代 <V-22オスプレイ> 驚異の兵器か未亡人製造機か2007.2.2
http://www2g.biglobe.ne.jp/aviation/osprey06.html

「オスプレイはダウンウォッシュが強い。そのため一度は2人の海兵隊員が吹き飛ばされた。もうひとつは、海面の水しぶきを舞い上がらせ、水面が見えなくなってパイロットの操縦ミスを招き、胴体下面が水についてしまったこともある。」

「また夜間飛行は29回のテストが行なわれたが、最後まで完了したのはわずか12回だけであった。またダウンウォッシュが強いにもかかわらず、土ぼこりを舞い上げるブラウンアウトのテストもしたことがない。」

【オスプレイはダウンウォッシュが強い】【ダウンウォッシュが強いにもかかわらず、土ぼこりを舞い上げるブラウンアウトのテストもしたことがない。】と。

ブラウンアウトで思い出されることは、2010年4月、アフガンで起きたオスプレイ転覆事故がブラウンアウトではないかとの推測である。

V-22 (航空機) - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/V-22_(航空機)

5回目の事故

「2010年4月8日に空軍特殊作戦機 CV-22 がアフガニスタン南部で夜間着陸に失敗して地上で転覆した。乗っていた全20名の内、乗員2名と陸軍レンジャーの兵士1名、民間人1名の計4名が死亡し、他の搭乗者も負傷した。調査結果は(この執筆時には)不明であるが、パイロットが暗視用ゴーグルを使って夜間の砂漠に着陸する状況であり、ダウンウォッシュによる砂塵で視界が遮られる「ブラウンアウト」とそれによる「バーティゴ」が起きたのではないかという推測がある。」


また、
オスプレイのダウンウォッシュは大きな問題点とはなっていないとの指摘もあるようです。US-2飛行艇『兵員輸送型』の可能性? 2010年03月22日 週刊オブイェクト http://obiekt.seesaa.net/article/144314166.html 参照。

以上、簡単ではあるが、調べてみた。

オスプレイが発生する風圧が、他のヘリに比較して、どうなのか?ニューヨークで起きたオスプレイが引き起こした事故は、オスプレイ特有のものなのか?他のヘリでも起きえたものなのか?

高江のテント損壊の事故は、いまだ、そのヘリの機種が特定されていない。
もし、今回のケースで、オスプレイが使用されていたならば、どうなっていたのだろうか?

高江ヘリパッド建設計画に関する公開質問状
http://nohelipadtakae.org/files/openlettertoBDfromBD.pdf
において、先の、ニューヨークでのオスプレー事故に触れている。

住民の皆さんが心配されるのは当然のことでしょう。

アメリカはオスプレイ配備を計画しているとの報道あり。しかし、日本政府はそれを認めていない。
事実は一体何なのか?

このように、何にもわからないまま、政府は、住民の皆さんによる質問状に答えないで、高江の工事を住民の反対を押し切って、強行し続けている。
きわめて異常な事態である。