goo blog サービス終了のお知らせ 

ハミなし頭絡で楽しい馬生活!日本ビットレスブライドル協会

テーマ別に連載形式になっています。テーマ別に最初の記事からお読みください。

乗馬の技術について思う事4ー「ハミ受け」ってなに?

2021年01月17日 | 馬とヒトのトレーニング

 でもですね、乗馬クラブに通ってると、「いう事を聞かせられないのは、あんたが下手だから」と言いくるめられるケースがほぼ100%。で、上手くなる=ハミ受けができる、とか、内方姿勢がどうこう、だとか、乗馬と全く関係のない事を言われることになる。日本では「ハミ受け」が皆さん大好きで、ハミ受けさえできれば「人馬一体」みたいになるんだ、という幻想に支配されている人多し、このせいで馬は「ハミ虐待」をやられている、といって過言でない状況が生じてしまっている。「ハミ受け」という言葉って日本特有のようで、海外の馬術翻訳本にもこの言葉は全く出てこないから、不思議でしょうがない。Youtubeでも探しましたけど、馬場馬術を教えているVにも出てこないんですよねえ。どうなってるんでしょ?

 馬に伝わらない方法で馬に伝えようとするから伝わらないのだ、方法論が間違ってる、って誰も言わない、から当方が言う訳です。馬に乗ってる獣医の皆さん、そう思わないんですか?我々は、動物を守る義務があるんですよ。

 ちなみに「ハミ受け」の実態ですが、これは単なる「格好」です。ハミ受けさせりゃ、馬が落ち着く、なんていうのも幻想。もしそうなら、放牧されたり馬房にいて暴れる理由のない馬は「ハミ受け」なるかっこをしてるはずでしょ、見たことないわい。それだけじゃない、ウエスタンにおける「ハミ受け」の格好はイングリッシュ馬術のそれとはまったく異なります。同じ動物で同じ内容の筈の動作が違う格好って、おかしいでしょ。

 不安を感じている馬は、なるべく頭を高い位置に挙げて、周囲の状況を伺おうとします。草食獣なら当たり前の行動。これを無理にハミでやめさせて、不安が解消します?人間に置き換えればすぐ分かりますよね。ホントにバカバカしい。

 西洋馬術の馬場なら、(人が鑑賞するに)優雅(っぽく見えるよう)に首をひん曲げてそのまま頭の位置を変えずに(それが頭頚がどーのこーの、という正体)あれこれ歩様を変える芸をやる、というのを「ハミ受けさせてる」と、日本では言っている、だけの話で、そんなの、乗馬には不要です。で、これは、そもそもサラには無理筋。だって、元々首をなるべくうんと前に伸ばして走れ走れ!!とやられてる馬なんですから。それを「ハミ受けさせろ」なんて無茶を指導員が言うから、馬がしんどくて爆発する。で、落馬して大怪我となる、わけ。

 そうそう、「人馬一体」について。車屋の「マツダ」さんが自社の車のテーマにしてるんだそうで。乗馬の指導員よりか余程マトモなことを主張しているように思えます。「安全」を最初に打ち出している辺り。


乗馬の技術について思う事3

2021年01月17日 | 馬とヒトのトレーニング

 乗馬クラブで習うのが「馬術」だったって、例えば、テニススクールに行って、硬式テニスを習うはずが軟式だった、とか、バスケットボールを習おうとしたら、ストリートバスケを教わってしまった、くらいに違う、と感じるんですよ、今となっては。自分は障碍飛越が好きだからいいんですけど、3級を取ろうかどうか、という頃に、あれえ、これって「馬に乗る」のに必要な技術なのかなあ?とかなり疑問に思いましてね。

 「馬に乗る」は引馬の話で、乗馬となると「馬に乗って、自分のやりたい事をお馬さんにやっていただく」技術ってことになる。「自分のやりたい事」とは何かというと、まずは常歩・速歩・駆歩をやらせることができる、あとは方向変換ができる、が一般的に思われてる事。車で言えば、ノロノロ運転からギアを上げて高速道路まで、で、ちゃんとカーブを曲がれて、と。車は操作すりゃ機械がハイハイ、とやってくれます。やらない車はポンコツの故障車ってことです。しかーし、馬は生き物だから。「自分のやりたい事を日本語すら通じない動物に伝えてやっていただく」という、極めてハイレベルなことを試みる、のが乗馬。

 困ったことに、馬術って、「人がやりたい事を動物に伝える」方法がおかしいんですよ。伝える方法が「扶助」とか言われるんですけど、ちっとも「扶助」になってない。つまりは伝わらない、と。伝わらない方法で伝えようとするから、人馬共々大混乱になっちゃう。

 扶助が伝わらない、一番の原因は「動作で伝える」という、最も伝えにくい方法を採用しちゃっているから。駆歩の扶助なんか、当方未だ理解できず。「外方発進」だの「内方発進」だの、訳分らんわ。要は走ってくれりゃいいんでしょうが。例えば左手前駆歩発進扶助の「右の外方脚を引いて、左内方脚で馬の腹を圧迫して」だっけ?この合図で駆歩だ、って伝わるのか?

 教本には、もっともらしく「馬の後肢を刺激して踏み込ませてどうこう」って、なんか車の操作みたいなことが書いてありますけど、そんな事、現実に起こってるのか?起きてないと思います。その証拠に、いくら言われた通りにやっても、駆歩をじゃあってやってくれる馬は(特にクラブホースは)ほぼいない。多分、馬どもは、ああ、なんかみんな駆歩やってるから、駆歩ってことなんだいな~~~、というノリでやってるんです、おそらくは。で、疲れててめんどくさければ、やらない。

 駆歩が出ない、というの、どうやら世界的にそうらしいです。以前、YOUTUBEの英語の馬講座で、「駆歩発進の仕方」をやってる人いましたから。多いリクエストなんだっておっしゃってましたね。なあんだ、結局みんな困ってるんじゃん。