今日、学校で泣いてしまった。
日本でも、子どもに何かを伝えるときや怒って感情が入り過ぎたとき、涙腺が弱くなってしまうときがよくあった。
去年担任してた子供たちは「先生、よく話してる時涙目になってるよね」などと言ってた。隠しててもばれてたらしい・・・。
とにかく昔から、泣き虫だ。
何かあると、帰って家でわ~わ~泣く。次の日にはわりとすっきりしてるのだが。
今日は、2年生の体育の授業。終始落ち着きなく、至る所で殴り合い、蹴り合い。「ここは」と思い、最後に話をした。
こんなこと、モンゴルに来て普通にあることだが、なぜか今日はそこで感情のスイッチが入ってしまった。
でも涙がこぼれるのをこらえてなんとかその場をしのいだ。(ふぅ~・・・。モンゴルでまで子どもの前で泣かんぞ~。なんて思いながら・・・。)
職員室に戻って、気持ちが落ち着かせようとした。
誰にもばれないように。
普段、そんなに人のこと観察してないでしょ~って思うのに、入ってくる先生達みんな、私のいつもと違う様子に気づく。
「いづみ、どうしたの?」
パンパンの水風船がパンって割れた。
しかも一度涙がでたら止まらない。
・・・もう、原因がなんだかもわからなくなってきた。
きっかけはなんともないことだったんだけど、一度泣くと、それまでのいろんな感情が至る所から溢れだして、とまらんくなった。
今学期はうまくいかないこと、悩んだこと、いっぱいあった。
今日は午前中、急きょ授業がなくなった代わりに、今学期一緒にやってきた4年生の先生達に伝わりきらなかったと思うことを手紙に書いた。
その思いや、明日からそんなちょいとしんどかった2学期が終わって休みに入るっていう、ちょっとほっとした感もあってか、
なんだかよくわからんほど涙がでてしまったんだと思う。
しかも、職員室に出入りする先生、みんな、「いづみどうした?なにがあったの?」といって心配する。
先生「モンゴルの子どもは日本の子どもみたいに言ってちゃんときく子じゃないよ~」
私「ちがうよ~そうじゃなくって・・・」
上手く自分の感情が言えない・・・。
少しおちついたところで、さっきの2年生のクラスの先生が子ども3人を連れて、私のとこにきて、
先生「ほら!!いづみ先生にあやまりなさい!!」
・・・・ちがうよ~そうじゃないよ~・・・。
3人の子たちが悪いんじゃなくて、クラスみんなに伝えたいと思い、
そのクラスの子たちみんなに、私の思いを伝えた。もう、泣いたってなんだって構わなくなってた。
へんなモンゴル語で必死に泣きながら話してる私が怖かったのか、私の思いを受け止めてくれたのか、2年生の子たち、数人が一緒に泣いてた。わかってくれたと思う。
言葉がどうとか、まだ年齢が幼いからどうとか、日本人・モンゴル人だからどうとかじゃなくて、
気持ちがあれば伝えられるのかなと、子どもたちの反応を見て思った。
子どもたちがかわいくてしかたない。
職員室にもどったら、そこにいた先生が、
「いづみはいつも笑ってるけど、今日は泣いたから、泣いてるか笑ってるかのどっちかだね。」
といった。
ああ、それいいね、どっちかでいこう。ほとんど笑ってたいけど。
でも泣き虫な自分らしくていいじゃんか。
これから1年3か月、いっぱい泣いていっぱい笑ってやろうじゃんか。
めちゃめちゃやんちゃだけど、気持ちを受けとってくれるこどもたちと
なにかあったとき、すぐさま心配してくれる、先生達がいる。
今日はいっぱい泣いて、目がパンパンで、泣きすぎて疲れたけど、悪い日じゃなかった。
そして、あらためて、
「モンゴル人が好きだなぁ。」と思えた日だった。