見上げてごらんモンゴルの星を☆

2013年7月~1年9か月のmongolian生活

主役は子ども

2014-05-29 23:34:40 | 学校

 

今日、音楽の発表会があった。

 

ここでは、子どもの発表会というよりかは、授業でどんなことをやってきたのか、子どもよりも先生のやってきたことが試されるための会という感じである。まずそこからがおかしいなと思うのだが、それがモンゴル流。でもそんな風潮の中でも、音楽教師のオーノーと、同じ学校に派遣されている音楽隊員の二人は、子どものことを一番に考えて、毎日音楽の授業で練習してきた。

 

私は今入っている2年生の図工の授業で、自分たちが歌う歌についての絵を想像して、みんなで大きな絵を作ることでちょっと会に加わせてもらった。

 

会のプログラムも早々に考えて、どこから入場してどこに立って、どう退場するか、すべてのクラスでやって、子どもたちも担任の先生達に怒られながらも頑張って覚えて、表現して。

そして、いよいよ明日本番!ってところで、

 

「高校の校舎の外でやりなさい」

 

理由は、

「高校の先生達にも会を見せたい。小学校では親も全員が入らないから。」

 

 

まただ・・・いつも直前になっていろんなことが変わる・・・。

 

もともと、そんなに親に周知していないのでそんなに来ない(実際に来たのはほんの少しだった)。高校でやるとなると、小学校の先生達は自分のクラスの発表でも、来ない人が多い。

 

 

そして、いままで小学校でどれだけ練習してきたか・・・。練習してきたことと違うことを急に入れることで子どもたちはまた混乱するし、(急に場所や時間や日にちが変わるのは今に始まったことじゃなく、いつも・・・)

 

とにもかくにも、直前になっていろいろ変えるのはよくないと、だったら前からやる場所をそのように言っとくべきだとか、二人の先生と子どもたちがいままで練習したことを発揮できる場所でやるべきだと話した。今回は私は指導をしてきた張本人ではないけれど、校長先生と教育マネージャー(教頭)に言った。いつも上の思い付きで子どもが一番困難な思いをしている。先生達は思ってても、上には絶対反論しない(反論したら自分の評価に関わるから言えない・・・。)

 

いつも、委員会から偉い人が来るたび催しをさせられる。こないだは、県内のお偉いさんたちが学校にきて、子どもたちのダンスや演奏の発表を、ご飯を食べながら聞いたり見たりした。レストランのディナーショーかのように。まるで接待である。

 

 

 

 

モンゴルでは今年、「子ども一人一人を伸ばす教育」という教育目標を掲げているが、まだ子ども主体で考えられていないのが現状だな、と感じる。

 

 

 

 

子どもたちは、

 

 

 

 

知らない大勢の人に見てもらい、ちょっとの拍手をもらうことを欲しているのではなく、

 

 

 

今まで自分が頑張ってきたことをよく知ってる人、親や先生、友達など、一番身近な人に見てもらって、「よく頑張ったね、よかったよ」と、

 

 

 

認めてもらいたいのだと思う。そして、はじめて満足感を得られて、幸せを実感する体験となるのだと思う。

 

 

 

それが大ぜいじゃなくても。

 

 

たった一人でも。

 

 

一言でも。

 

 

 

 

 

認めてもらいたい人に認めてもらえることが幸福感と自信につながるのだと。

 

 

 

 

 

 

 

今日になってもこちらの思いは伝わらず、午前中、てんやわんややって・・・

 

私は案の定、昨日からのいろいろな感情が入り交ざり、涙腺が弱くなっており、同じく音楽教師のオーノーも悔しさから涙・・・

 

 

 

 

そんで教育マネージャーがうちらの様子を校長に話たのだろう。じゃ、小学校で、また今度外で、ということになった・・・けど、

 

きっと、ちゃんと上には伝わっていないと思う。

 

 

 

 

場所だったり、時間だったり、いろんなことを、まずは子どものことを一番に考えてほしい。

 

 

 

学校は、先生でも、親でもなく、子どもが主役の場所だから。

 

 

 

 

まだまだ、まだまだ、これから伝えなきゃ、わかってもらわなきゃいけないことがありますな。

 

 

 

 

 

いろいろあったけど、

練習の成果を自信をもって出せていた子どもたちはとてもキラキラしてました。

 

3年生、はじめてのリコーダー!!

 

 

 

いろいろモヤモヤありますが、

 

一歩町から離れると、のんびりとした光景に癒されるのも、モンゴル。

 

 

 

                川の流れを見ていると、わりといい気分転換になるものです。