病葉草紙 / 京極夏彦
文藝春秋(2024.7)
時は江戸の中頃、薬種問屋の隠居の子として生まれた藤介は、父が建てた長屋を差配しながら茫洋と暮らしていた。八丁堀にほど近い長屋は治安も悪くなく、店子たちの身持ちも悪くない。ただ、店子の一人、久瀬棠庵は働くどころか家から出ない。年がら年中、夏でも冬でも、ずっと引き籠もっている。藤介がたびたび棠庵のもとを訪れるのは、生きてるかどうか確かめるため。そして、長屋のまわりで起こった奇怪な出来事について話すためだった。
『前巷説百物語』に登場する本草学者・久瀬棠庵の若き日を切り取る連作奇譚集。
馬癇
気癪
脾臓虫
蟯虫
鬼胎
脹満
肺積
頓死肝虫
サクサクサクッとサクッとし過ぎなライトなお話でした。
物足りなくもありつつ、それなりに楽しめました。
最後に、藤介が大活躍で、棠庵の素性も判明し、めでたしめでたしでした。
あ、久瀬棠庵が登場していたという『前巷説百物語』、もちろん覚えていないので読み返したくなります。
文藝春秋(2024.7)
時は江戸の中頃、薬種問屋の隠居の子として生まれた藤介は、父が建てた長屋を差配しながら茫洋と暮らしていた。八丁堀にほど近い長屋は治安も悪くなく、店子たちの身持ちも悪くない。ただ、店子の一人、久瀬棠庵は働くどころか家から出ない。年がら年中、夏でも冬でも、ずっと引き籠もっている。藤介がたびたび棠庵のもとを訪れるのは、生きてるかどうか確かめるため。そして、長屋のまわりで起こった奇怪な出来事について話すためだった。
『前巷説百物語』に登場する本草学者・久瀬棠庵の若き日を切り取る連作奇譚集。
馬癇
気癪
脾臓虫
蟯虫
鬼胎
脹満
肺積
頓死肝虫
サクサクサクッとサクッとし過ぎなライトなお話でした。
物足りなくもありつつ、それなりに楽しめました。
最後に、藤介が大活躍で、棠庵の素性も判明し、めでたしめでたしでした。
あ、久瀬棠庵が登場していたという『前巷説百物語』、もちろん覚えていないので読み返したくなります。