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秘密 上・下
ケイト・モートン 東京創元社 / 2019.1
少女ローレルは庭のツリーハウスから、見知らぬ男が現われ
母ドロシーに「やあ、ドロシー、久しぶりだね」と話しかけるのを見た。
そして母はナイフで男を刺したのだ。
男は死んだが、ローレルは目撃したすべては話さず、
事件は多発していた強盗事件のひとつとされ、母の正当防衛が認められた。
50年後、女優となったローレルは、死の床にある母の過去を知りたく思う。
古い写真に母と映る美しい女性は誰? あの事件は何だったのか?
うわー、面白かったです!
上巻の半分までは退屈で退屈で、なかなか読み進められませんでした。
しかも、1人しか死なないし(?)、もっとサスペンスを期待していたので、正直、ガッカリでした。
でも、頑張って読んでみると、ドロシーの娘のローレルの謎解きが始まる辺りから、途中でやめられないくらい引き込まれました。
戦時中のドロシーのパートと、ローレルの謎解きのパート、行ったり来たりで落ち着きがない印象ではあるのですが、それぞれに次が気になり、本当に一気に読んでしまいました。
そして、クライマックス、これは予想していなかったので驚きましたが、チラホラとヒントとまではいきませんが、もしかしたら?と想像できるところもあって、静かな驚きでもって、ラストを迎えられたように思います。
本当に面白かったです、頑張って読んでよかったー!