どすこい(仮)
京極 夏彦 著 集英社 / 2000.2
炸裂する京極ギャグ!
『パラサイト・イヴ』をはじめ話題のベストセラー本をベースにした、
メタでベタなギャグが、あなたを笑死させます。
一撃必笑、京極夏彦新境地!
おすもうさん好きの人も必読!
『四十七人の力士』 新京極夏彦
『パラサイト・デブ』 南極夏彦
『すべてがデブになる』 N極改め月極夏彦
『土俵(リング)・でぶせん』 京塚昌彦
『脂鬼』 京極夏場所
『理油(意味不明)』 京極夏彦
『ウロボロスの基礎代謝』 両国踏四股
だはは~~~~~!!!
京極さん、やったわね~といった感じでしょうか。
発売当時の2000年に購入済みだったにもかかわらず、今頃読んだという無礼者のワタクシ。
だって、だって~~、矢鱈重いし(手に取るのも憚れる!)、しかもパロディでしょ?って馬鹿にしてたし・・・。
だかしかし、気がつけば、表紙も陽に焼けちゃってるし、おまけに埃もかぶっちゃってるし・・・。
ってなワケで、パラパラと読んでみることにしたのであります!
本が重たいのでアームチェアのアームに本を乗っけて読みました。
とても、手で持って読むのは疲れます。
読み始めは、むむむっ!これは京極さんのお遊びね~~って思ったけど(ちょいと引き気味)、ところが、思いのほかスラスラ~~~っと読めちゃったので、結局面白かったということだと思われまする。
ホント、クダラナイっちゃ~クダラナイのですが、実は実は面白いのですありますよ!
思わず笑っちゃって(何ヵ所も)、かなりアヤシかったことでしょう~。←ワタクシ
でもって、この単行本『どすこい(仮)カッコカリ』の後に、ノベルス版の『どすこい(安)カッコヤス』が発売され、文庫の『どすこい。ドスコイマル』も発売されています。
ノベルス、文庫共に、しりあがり寿氏の新作マンガが掲載されているそうなので、ちょろ~~~っと見てみたいですね~。
それと、集英社で見つけた、『どすこい(安)』の宣伝サイトが面白かったので、興味のある(面白好きな)方はご覧あれ~~~!!
どすこいっ!!
帯に、京極さんにパロられた作家さんたちのコメントがあったので、おまけで書いておきましょう~~。
『パラサイト・デブ』
→ 『パラサイト・イブ/瀬名秀明』 ○『デブめの夏』書いてもいい?
『すべてがデブになる』
→ 『すべてがFになる/森博嗣』 ○『太めの夏』を昆布で書いてリベンジかな(笑)。
『土俵(リング)・でぶせん』
→ 『リング/らせん/鈴木光司』 ○京極く~ん、今度会ったら「高い高い」してあげるからね。天まで届け。
『脂鬼』
→ 『屍鬼/小野不由美』 ○やだなあ、怒ったりしませんよ。うふふふふ。
『理油(意味不明)』
→ 『理由/宮部みゆき』 ○念願がかなって、とても嬉しいです。
『ウロボロスの基礎代謝』
→ 『ウロボロスの基礎論/竹本健治』 ○『純正音律』では覚悟してね(泣)。
ふふふふ、実はその昔、何冊もの単行本や文庫本、特にコミックが、うちのハナの餌食になっていたのです。
お留守番をさせられた時、私が出掛けた途端、脱兎のごとく階段を駆け上がり、2階の書庫(単に使ってない部屋なだけ)にあるガラス扉のない本棚の1番下の段にある本を引っ張り出し、また1階の居間に掛け戻り、メチャメチャに齧り壊していたのでありました。
この『どすこい(仮)』は、流石のハナもこれを引きずり出すことが出来ず、本棚の中に置かれたままの状態で、下の方だけ齧られていたのでありました・・・。
恐るべしうちのハナ、恐るべし『どすこい(仮)』なのであります!