ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

【ドッグヴィル】

2005-02-04 | 映画 タ行
ギャングに追われているグレースが逃げ込んだところは、閉山した鉱山が行き止まりの23人が住む小さな村。村人達に追い出されそうになるグレースだったが、2週間で村人全員に気に入られれば村に住む事を許可してもらえる事になった。働いた経験のなグレースだったが、一生懸命、村人の役に立とうとしたのだが・・・。
撮影スタジオに家や道路の白い線を引き、最小限の家具を置いただけという前代未聞のセットのみで話題になった作品。

いや~、参った!!降参って感じ。
約3時間という長~~い作品で、雄大な景色もなければ何にもないという地味な作り・・・。こんなんで3時間はキツイ。
始まってから1時間くらいは、「これから凄い事になるのかな~?」と期待を込めて観ていたんだけど、その後2時間迄は、「は~、長いなぁ~」とちょっちへき易。
ところが、それからラストまでは、なかなかなもんでした。
終わった途端、思わず、ニヤッと笑ってしまった程、なんていうか、まんまとやられた!って感じ。参りましたっ!!

。。ここから【ネタバレ】。。
つまり、トムの策略だったんだよね?村人達がどう出るかってのが解っているから、まんまと操ったって感じなんだろうね~。でもね、グレースが黙っているような人間(父親は傲慢と言っていたが)だってどうして解ったのかな~?

最後の最後迄グレースが黙っていたのなら、観ているこっちはブチ切れだったわぁ~。私なんて、何度「焼いちまえ~~!!」って思った事か。だって、村に住む男に脅されてレイプされるんだけど、そのうち、トム以外の村の男全員に性的欲求というより、ただの肉体的欲求の為に牝牛のごとく扱いで犯されていくワケ・・・。拒絶もしなかれば逃げもしないグレースもどーかと思うけど、小さな村で世間から孤立した集団ってのはヤバいね~。
男たちが男たちなら、女たちも女たちなのさぁ。は~、よくよくグレースに“怒り”という感情は持ち合わせていないのかね~?まったく。
で、最後の最後にブチ切れたってワケだ。

『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の監督さんなんだけど、長過ぎって点を除けば、『ドッグヴィル』の方が面白かったかな~。

2003年/デンマーク/ラース・フォン・トリアー
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