ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

了巷説百物語

2024-08-18 | 本 京極夏彦
了巷説百物語 京極夏彦 著

角川書店(2024.6)



下総国に暮らす狐狩りの名人・稲荷藤兵衛には、裏の渡世がある。
凡ての嘘を見破り旧悪醜聞を暴き出すことから〈洞観屋〉と呼ばれていた。
ある日、藤兵衛に依頼が持ち込まれる。老中首座・水野忠邦による大改革を妨害する者ども炙り出してくれというのだ。
敵は、妖物を操り衆生を惑わし、人心を恣にする者たち。
依頼を引き受け江戸に出た藤兵衛は、化け物遣い一味と遭遇する。
やがて武蔵晴明神社の陰陽師・中禪寺洲齋と出会い、とある商家の憑き物落としに立ち会うこととなるが。



戌亥乃章 於菊蟲
申酉乃章 柳婆
午未乃章 累
辰巳乃章 葛乃葉 或いは福神ながし
寅卯乃章 手洗鬼
子丑乃章 野宿火
空亡乃章 百物語





巷説百物語、これで終わりなんですね。
又さんはとても好きなキャラクターなのでちょっと残念です。
その又さん、あなたが主人公なのにどうして登場しないの?というイライラする展開でした。
最後の最後にチラッと登場しますが、是非とも、又さん視点で読みたかったです。

とは言いつつも、面白かったです。
瀕死のお市に出会ったのが都合良過ぎだったのと、結局、憑き物落としが大活躍って、どうなの?という、面白かったけど、納得できないモヤモヤとしたシリーズの最後でした。
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