京都市指定・登録天然記念物に「花脊の天然伏状台杉」があり、次のように紹介されています。(^-^)
「アシウスギ(ダイスギ)は本来,日本海側の深雪地帯に多く生育している種類である。この木は,花脊・鍋谷山の支稜部を中心に存在する大きな伏状台杉群の中の最大規模の個体で,樹高20m,胸高幹周18.35mに達する。根際近くから枝が何本も分岐する巨大な台杉であり,それぞれの枝が支幹と入れ替わるので,樹勢が衰えない。希な天然巨木として貴重である。」
花脊の奥深い山地において、長い年月を経て巨木となった天然の台杉が群生しているようです。(^_^)
花背の伝統行事に「松上げ」があり、一度途絶えたものの、昭和40年頃に再び行われるようになったと言われています。m(._.)m
毎年8月15日に行われる花背の松上げは、洛北に伝わる精霊送りと火伏せ・五穀豊穣を祈願する「愛宕神事」です。京都の家庭の台所や飲食店の厨房などには愛宕神社の「火迺要慎」(ひのようじん)と書かれた火伏札がよく貼られています。(^。^)
お盆の夜、河原に刺した約1,000本の松明(地松)に点火し、その後高さ約20メートルの木・燈籠木(とろぎ・灯籠木)の先に取り付けた大笠に向かって火の点いた松明を投げ上げます。(^-^)
その後、大笠に火が点き、しばらくすると燈篭木が倒れ、終了後、男衆は伊勢音頭を歌いながら戻ります。(^_^)
ちなみに、同様の松上げは「雲ヶ畑」や「広河原」などでも行われています。( ; _ ; )/~~~
「雲ヶ畑」では、山の中腹に約4m四方のやぐらを組み、夜空に火文字を浮かび上がらせるのが特徴で、文字は漢字一文字で、毎年変わり、当日まで関係者以外には明かされない慣習。( ^_^)/~~~
また、「広河原」では、佐々里峠にある地蔵尊を村の観音堂に移し、松上げの夜、観音堂で女衆が「ヤッサ踊り」を始めます。(^。^)
松上げが終わると、引き上げて来た男衆がこれに合流し、踊りは「ヤッサコサイ」へと変わり、翌朝、地蔵尊は元の佐々里峠に戻されます。( ^_^)/~~~
「台杉の鎮座されたる花脊かな
松上げの夜に御魂鎮めて」
by 祖谷馬関