宮崎駿と私~風の谷のナウシカ。

2023-07-30 20:38:40 | 映画

 「アニメージュ」で連載されていた漫画を、映画化。
”名探偵ホームズ”との同時上映。
公開初日の前夜からラジオで特集が組まれ、
深夜から劇場前に集まる人々の様子も流されていたと
記憶する。

公開初日、友人と自転車を走らせ、
朝一番で車も無いような烏丸通りを疾走し、
当時、新京極三条に在った劇場に向かった。

着いてみれば、劇場前は既に黒山の人だかり。
あまりの人出に劇場は、初回を前倒しして始めており、
周辺の人の山を片付けようとしていた。
当時は、劇場に入ってから適当な席に着くという形で、
正に人の山の中、座席を確保した。

記憶に基づいて書いていますので、誤りは御容赦の程を。
原作が話題になっていたので、
動くナウシカを観られる事は勿論、
それをどう映画にするのか等、興味は尽きませんでした。
先日にネット記事になっていた、巨神兵の最後の場面を
庵野秀明が書いていた事も、当時から注目の的でした。
また、ぺジテのガンシップの戦闘場面は、
金田伊功が独特の構図で仕上げており、
それも話題になっていました。

冒頭の、王蟲が走る場面の迫力には驚きました。
背景画のように描いた殻の絵に縁取りを付けて、
それを一枚づつ動かすことで走る様子を表現した、
重量感が伝わる映像でした。

島本須美の凛々しさが、素晴らしかったです。
これが演技というものではないでしょうか。

当時、私は人生の端境期?にあった為、
これを劇場で観られて本当に良かったと思いました。
原作連載中の映画化で、
結果として、原作の初めの部分を使って
完結する話を
作った為、終わり方に無理があるとも思えます。
原作は、悲惨と悲壮を極める内容ですが、私は好きです。
宮崎さんの原点です。

一緒に観た友人は、
最後が宗教絵画になったと不満げに漏らしていました。
因みに、友人は寺の跡取りでした。



コメントを投稿