DOGMAN

2024-03-26 01:12:15 | 映画

 昨日、MOVIX京都にて鑑賞。
リュック・ベッソンは、学生の頃に深夜のテレビで観た
「SUBWAY」が強烈な印象として残り、
映画館で観るようになりました。

今回の「DOGMAN」は、その「SUBWAY」にも通じる、
”社会の端にいる人”を取り上げた作品で、
それをちょっと変わった視点で描いていました。
リュック・ベッソンの映画は、主役が踏み躙られるような、
悲壮極まる、救いが全く無い作品が多いのですが、
今回は判り易く救いの部分もあり、
また、自分を笑うようなネタもあり、
観ていて突き放されない安心感もありました。
「LUCY」は何じゃこりゃと思いましたが、
今回は、まあ、大丈夫でした。
先づは、リュック・ベッソン好きは観るべし。
彼の映画を観た事の無い方には、
悲壮な中にも取っ付き易さもある、
リュック・ベッソン入門編として、観易い映画だと思います。

「私は神を信じているが、神は私を信じているか?」
といった台詞がありましたが、
そう言った時点で、私が神を信じていない、という事に
なるのではないでしょうか。
キリスト教信者なら、そう思うのではないでしょうか。

”DOG”という単語は悪い意味に用いられる事があり、
犬しか信じられないとか、
そもそも「DOGMAN」という題名からして、
単純な皮肉とも思えます。
罪を犯さざるを得ない者が罪を犯すという詭弁が、
同時に社会の在り方に対する提言にも成り得る、
と言うと、
持ち上げ過ぎです。

犬達が、良い演技をしています。
約二時間を緊張感を以て観られた、良い映画と思います。



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