~~7月13日(木)西日本新聞 朝刊~~
昨日、全国高校野球選手権福岡南部大会の2回戦で、
朝倉高校 対 朝倉光陽高校が、対戦しました。 結果は、24対0
両校の姿に胸が熱くなります・・・
『朝倉球児 豪雨に負けず』 市内2校 高校野球予選で対戦
九州豪雨で甚大な被害を受けた福岡県朝倉市の朝倉高と朝倉光陽高が12日、全国高校野球選手権福岡南部大会の2回戦で対戦した。地元では行方不明者の捜索が続き、一時は試合の実施すら危ぶまれたが、両校の選手や監督は野球場に集まった。古里の復興に向け、最後まで「諦めない姿」を見せるために。
「このグラウンドに立てたことに感謝したい」。初戦突破を決め、朝倉高3年の大熊唯斗捕手は喜びをかみしめた。3年間通った比良松中(同市宮野)は校舎が傾くなど、地域は大きく傷ついた。
「こんな状況で野球をやってもいいのだろうか」と悩んだ。学校も臨時休校になり、豪雨後に初めて全部員が顔を合わせたのは10日。皆で誓い合った。「今できることを懸命にやろう」
小郡市野球場であった試合は24-0と5回コールド勝ち。4番打者として3度ホームを踏み、守備では2投手をリードした。スタンドでは応援団が「がんばろう朝倉 笑顔忘れず 心はひとつ」のメッセージを掲げた。大熊捕手は「勝ち続け、地元に勇気を与えたい」と前を向いた。
一方、敗れた朝倉光陽高も最後まで全力プレーを見せた。井手俊明監督は「思い切っていけ」と、1球ごとに黄色いメガホンを口に当て選手を鼓舞し続けた。
消防団の一員として、寝る間を惜しんで被災地を駆け回った。5日午後4時から6日深夜までの約30時間、住民の避難誘導や自衛隊員の現場案内など、不眠不休で活動を続けた。膝下まで水に漬かり、泥まみれになりながら、9日まで被災地のために汗を流した。
試合には大敗したが、しゅしょうの佐藤玲太遊撃手がライナーを攻捕するなど、ナインは懸命のプレーを見せた。井手監督は「最後まで諦めずによく頑張った」と選手をねぎらった後、「これからは歯をくいしばっていかないかんですね」。被災地に思いをはせた。
次の対戦相手は、強豪 福大大濠高校です。
「がんばろう朝倉 笑顔忘れず 心はひとつ」