先日、一お客さんとして来店してくれた画家・鬼塚哲郎さんが描いた絵。
まるで写真のようだ。だけど写真のような鮮明さよりも日向のようなソフトな光を感じる。（写真クリックすると作品などを公表している鬼塚さんのブログにいきます）
とても簡素ないでたちで、飾らない態度に、飾らない言動。
絵のことや木工の事を話している鬼塚さんを見ているとなんとも言えぬ救われた気分になった。というか感動した。
というのはここ数日悶々と考え事をしていた最中だったので、まるで曇り空に一筋の光が差した感じ。「楽しさ」・「ワクワク」・「真摯」鬼塚さんと話しているとポジティブなエネルギーしか感じない。なんだろう初心の気持ちみたいな。
ご自身、絵で生計を立てているといっていたが、絵を描く人は世に五萬といる中でそれだけで食っていける人が一体どのくらいいようか？というくらい難しいことである。しかしそんな現実的な一般論などで動じない「何か」を鬼塚さんは確実に持っていた。
そんな鬼塚さんを見ていて、つまらぬ小さな事で頭を悩ましている自分にハッと気づいた。
初めて銀を磨いて光ったときの感動。
何を作ろうかどこまでも想像が膨らむワクワクする楽しさ。
日々の経営や雑務に終われる中で忘れてやしなかったただろうか。
頭でっかちになっていなかっただろうか。
そんな思いに鬼塚さんは気づかせてくれた。
どんなことにも辛いことや、困難なことは必ずある。
でも同時に喜びや、楽しさも必ずある事を忘れてはいけない。
大事なのは、自分と向き合い、喜びや楽しさを求めることなんじゃないだろうか。
そうすれば、何かのかたちで必ず、求める者に道は開かれるんじゃないか。
と思った。
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