Ice Age 3 ランスカヤ-ヤグディン組の「吹雪」
この冬のツアーでもやっていたし、人気のあるプログラムだったようです。
リョーシャの礼装姿は麗しいし、ウィンナワルツのステップも素晴らしいし・・・うっとり~。
2009年9月26日放送:Snowstorm
しかしこのプログラム、どういうシチュエーションなんだろう? と疑問でした。
吹雪の中、行き倒れになりそうな娘さん(どうもこれから駆け落ちという雰囲気・・・)
彼女を助ける青年・・・初対面っぽいし、彼が駆け落ちの相手ではなさそう。
なのに、いきなり結婚式?
で、そのあと舞踏会で出会って、恋に落ちてる??
どうもよく分からないので・・・行き倒れになりそうな娘さんが、今際の際に見た幻なんだろうか、とか思っていました。
ところが、このプログラムには実は原作があったんですね。
このプログラムで使われている曲は、ゲオルギー・スヴィーリドフの「吹雪~プーシキンの物語への挿絵」から『 吹雪/トロイカ』と『ワルツ』かと思うのですが、この作品はタイトルが示すとおり、「吹雪」というプーシキンの小説を映画化した際の音楽なのだそうです。
(画像をクリックするとiTMSで試聴できます)
「吹雪」は「ベールキン物語(正式なタイトルは『A.P.によって刊行された故イヴァン・ペトローヴィチ・ベールキンの物語』)」という短編集に収録されています。
早速読んでみたところ・・・謎だったところが氷解しました。以下ネタばれしますので、小説を楽しみたい方はスキップしてください。
青年士官と恋に落ちた娘さんは、二人の仲を両親に反対され、駆け落ちを企てます。
ところが、約束の日はひどい吹雪。士官は道に迷ってしまい、彼女と落ち合うはずの教会にたどり着くことができません。
娘は結局家に戻り、ひどく健康を害してしまいます。
心配した両親は士官との結婚を許そうとするのですが、娘は固く拒否・・・
絶望した士官はやがて出征し、戦地で帰らぬ人となってしまいます。
さて、残された彼女のところには、たくさんの求婚者が押し寄せてきますが
彼女は見向きもしません。
ところがあるとき一人の帰郷軍人と出会い、彼に惹かれるようになります。
彼の方も彼女を愛しているのですが・・・事情があって結婚はできないという苦しい告白をします。
その訳は・・・
ある吹雪の夜に、誰かと間違えられて、教会で待っていた見知らぬ女性と結婚式を挙げてしまったから・・・
う~んロマンチック
ちなみに、この物語の背景となっている戦争は、1812年のナポレオンによるロシア侵攻です。
トルストイの「戦争と平和」と同じですね。
実はリョーシャの華麗な軍服姿に、アンドレイとナターシャが出会う舞踏会のシーンを連想していたのですが・・・それほどヘンな想像でもなかったんだ・・・
さて、スヴィーリドフの「吹雪」、ヤグディンはミーシン時代にも滑っていたことがあったんですね。
1997-98シーズンのLPです。
ジャンプ的にクリーンなところで、ロシア杯の演技を選んでみました。
Alexei Yagudin "Troika" (1997 Cup of Russia)
「そのころの僕は今のように音楽を感じるなんてことはしなかったし、どの音楽で演技するのも一緒だった。ジャンプがしたいだけだった。」
確かに・・・でもジャンプはすごいよね。伸び盛り10代の勢いを感じる。
表現のほうでも、一生懸命な感じが初々しいよ。
解説の人も、昨シーズンはちょっと洗練されていない感じだったけど、今年はずいぶん良くなった、進歩した、って言ってくれてるし。
この冬のツアーでもやっていたし、人気のあるプログラムだったようです。
リョーシャの礼装姿は麗しいし、ウィンナワルツのステップも素晴らしいし・・・うっとり~。
2009年9月26日放送:Snowstorm
しかしこのプログラム、どういうシチュエーションなんだろう? と疑問でした。
吹雪の中、行き倒れになりそうな娘さん(どうもこれから駆け落ちという雰囲気・・・)
彼女を助ける青年・・・初対面っぽいし、彼が駆け落ちの相手ではなさそう。
なのに、いきなり結婚式?
で、そのあと舞踏会で出会って、恋に落ちてる??
どうもよく分からないので・・・行き倒れになりそうな娘さんが、今際の際に見た幻なんだろうか、とか思っていました。
ところが、このプログラムには実は原作があったんですね。
このプログラムで使われている曲は、ゲオルギー・スヴィーリドフの「吹雪~プーシキンの物語への挿絵」から『 吹雪/トロイカ』と『ワルツ』かと思うのですが、この作品はタイトルが示すとおり、「吹雪」というプーシキンの小説を映画化した際の音楽なのだそうです。
(画像をクリックするとiTMSで試聴できます)
「吹雪」は「ベールキン物語(正式なタイトルは『A.P.によって刊行された故イヴァン・ペトローヴィチ・ベールキンの物語』)」という短編集に収録されています。
早速読んでみたところ・・・謎だったところが氷解しました。以下ネタばれしますので、小説を楽しみたい方はスキップしてください。
スペードの女王・ベールキン物語 (岩波文庫) プーシキン 岩波書店 このアイテムの詳細を見る |
青年士官と恋に落ちた娘さんは、二人の仲を両親に反対され、駆け落ちを企てます。
ところが、約束の日はひどい吹雪。士官は道に迷ってしまい、彼女と落ち合うはずの教会にたどり着くことができません。
娘は結局家に戻り、ひどく健康を害してしまいます。
心配した両親は士官との結婚を許そうとするのですが、娘は固く拒否・・・
絶望した士官はやがて出征し、戦地で帰らぬ人となってしまいます。
さて、残された彼女のところには、たくさんの求婚者が押し寄せてきますが
彼女は見向きもしません。
ところがあるとき一人の帰郷軍人と出会い、彼に惹かれるようになります。
彼の方も彼女を愛しているのですが・・・事情があって結婚はできないという苦しい告白をします。
その訳は・・・
ある吹雪の夜に、誰かと間違えられて、教会で待っていた見知らぬ女性と結婚式を挙げてしまったから・・・
う~んロマンチック
ちなみに、この物語の背景となっている戦争は、1812年のナポレオンによるロシア侵攻です。
トルストイの「戦争と平和」と同じですね。
実はリョーシャの華麗な軍服姿に、アンドレイとナターシャが出会う舞踏会のシーンを連想していたのですが・・・それほどヘンな想像でもなかったんだ・・・
さて、スヴィーリドフの「吹雪」、ヤグディンはミーシン時代にも滑っていたことがあったんですね。
1997-98シーズンのLPです。
ジャンプ的にクリーンなところで、ロシア杯の演技を選んでみました。
Alexei Yagudin "Troika" (1997 Cup of Russia)
「そのころの僕は今のように音楽を感じるなんてことはしなかったし、どの音楽で演技するのも一緒だった。ジャンプがしたいだけだった。」
確かに・・・でもジャンプはすごいよね。伸び盛り10代の勢いを感じる。
表現のほうでも、一生懸命な感じが初々しいよ。
解説の人も、昨シーズンはちょっと洗練されていない感じだったけど、今年はずいぶん良くなった、進歩した、って言ってくれてるし。
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