M婦人の体験が紹介されている『禅の現代化』という本の中で松崎氏は、どのように空を発見し、空を体得するかのプロセスを六段階に分けている。M婦人の体験は、その三段階目にあたるという。
ということでその六段階を松崎氏の記述にそって簡単にまとめておこう。松崎氏は、各自が毎日の生活の中で努力し、この世界に「空の世界を見、空の世界を生きるセンスをみずからの内に打開する”実験”」が必要なのだという。この実験は、自分の意識ないしセンスを徹底的に純化し、その純化された意識でまわりの世界を見ることである。そうすると、そこに清浄でかがやくような空の世界を見出して大安心し、自分自身も空なのだということを自覚するようになる。
第一段階。この段階では、まわりの世界に対してpassive(受身的)な態度をとり、自分の心を純化し、深め、むなしくしようとこころみる。
第二段階。第一段階の自分の心を空しくするというこことみを徹底させ自分の心の底を抜き、自分の主体の空であることを体験し、さらに客観世界も、むこう側が抜けて、実体というこのがない空なのだということを発見する段階。
(以下続く)
ということでその六段階を松崎氏の記述にそって簡単にまとめておこう。松崎氏は、各自が毎日の生活の中で努力し、この世界に「空の世界を見、空の世界を生きるセンスをみずからの内に打開する”実験”」が必要なのだという。この実験は、自分の意識ないしセンスを徹底的に純化し、その純化された意識でまわりの世界を見ることである。そうすると、そこに清浄でかがやくような空の世界を見出して大安心し、自分自身も空なのだということを自覚するようになる。
第一段階。この段階では、まわりの世界に対してpassive(受身的)な態度をとり、自分の心を純化し、深め、むなしくしようとこころみる。
第二段階。第一段階の自分の心を空しくするというこことみを徹底させ自分の心の底を抜き、自分の主体の空であることを体験し、さらに客観世界も、むこう側が抜けて、実体というこのがない空なのだということを発見する段階。
(以下続く)