精神世界の旅

精神世界のいくつかの領域を探求します。

至高体験の事例:M婦人5

2007年03月17日 | 覚醒・至高体験の事例
M婦人の手記から(続き)。
文中に「自然に”受けて”見よう」という言葉があるが、おそらく著者の松崎義雄氏による指導のひとつに関係する言葉だろう


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3月8日(始めて二年目)(続き)
そうしてなんとなくその部屋をそのまま自然に”受けて”見ようと思った。――柱は柱として立ち、天井は天井としてある。柱も天井も香台も意思は持たず、自然そのものである。真直に立っている柱をジーッと見上げていると、柱には少しもごまかしがなく、物音ひとつせず、シーンとして清浄な存在の世界の中に安住している。

思えば、存在の世界は、山の中でも、庭の中でも、木陰でも、木陰の小道でも、いたる所に現れる。存在性はもともと沈黙である。良いも悪いも黙って見ている。そして黙ってのみ込んでいく。