精神世界の旅

精神世界のいくつかの領域を探求します。

覚醒・至高体験:山田耕雲06

2007年09月20日 | 覚醒・至高体験の事例
ここに取り上げるのは、山田耕雲(やまだ・こううん)という禅僧の体験である。山田耕雲著『新版 禅の正門』(春秋社)よりの抜粋である。

その他の事例は臨死体験・気功・瞑想の「覚醒・至高体験事例集」をご参照いただきたい。

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朝になると私は、練馬関町の道場に安谷老師をお訪ねしました。うかがってみますと、明日から真光寺に接心があるため、一足違いでお出かけになった後でしたので、私はまた、そのお寺のある埼玉県の小川町まで足を延ばしました。

入室をお願いしまして、天地崩壊の一瞬を述べんとするに至って

「うれしくてうれしくて。」  

と言ったままこぶしをあげて膝を連打し、身もだえしながら大声に慟哭致しました。(付記、五日を経た今、この時打った膝が内出血で大きな黒いあざとなっています。子供が見て気持ちが悪いと申します)止めようと思っても止まらないのです。一所懸命体験の有り様をお話ししようとするのですが、口がもつれて殆ど言葉にならず、ついには老師の膝に額を伏せて泣きむせびました。老師は静かに背をなでて下さいました。そして

「ウンそれでよい、それでよい。そこまで痛快にいく事は珍しいことなのだ。これを心空及第という。よかった。よかった。」

と言われました。

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