青騎士 | |
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白水社 |
カンディンスキーといえば、
三角定規とかコンパスとか使ってちょいと抽象的な幾何学模様なポスター・・・のような印象があったのですが!
これがこれが、彼は始めからそんな絵を描いていたのではなく、
そこにいたるまで、
紆余曲折やらなんやらあったわけですね、というのが分かる展示で、
とても興味深かったです。
カンディンスキーがどんな人か分かり(まじめそうでけっこう自由人、でもまじめだから悩んじゃう迷っちゃうみたい)、
どのような環境で誰から影響を受け(ミュンターとの恋の逃避行、この時の絵が小品ながら最高に美しい)、
歴史的にどういう位置づけで(ドイツ表現主義、とくにシェーンベルクの現代音楽に感動して書いた絵はすごい迫力)、
彼の絵がどう変化していのかその変遷(はじめっから三角定規でもなかった)・・・が、
ダイナミックに伝わってくるのです。
楽しかったー!
人って変わり続けるのね、苦しいけど、これが成長?進歩?
やっぱりその源泉は「感動」とか「衝動」とか。
心が動くって素晴らしいなあ(そりゃあ疲れるし消耗もするけど)、と思いました。
ポスターを2点買いました。
我が家には、「印象Ⅲ(コンサート)1911年」(シェーンベルクの音楽に感動して書いた作品、黄色い音を表してる?)
「青騎士年鑑の表紙 1912年」(おしゃれだと思う~)があります。
部屋にリズムが生まれた気がする。
そして、三菱一号館美術館そのものも素晴らしい。
中身も大事だけど、美術館は「箱」(建物や内装、導線)もすごく大切。
併設のレストラン(当時の銀行みたい!)のランチもおいしいです。