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最近はフィギュアスケートと歌舞伎鑑賞記録が主流でござります

音楽祝祭劇トゥーランドット

2008年04月20日 | 舞台・コンサート
宮本亜門氏演出の音楽劇「トゥーランドット」を見てきました。
まず新しくできたばかりの赤坂ACTシアター。2階席だったのですが、段差がかなりあって観やすかったです。ただ椅子が硬くて、腰痛もちの友人は悲鳴をあげるほど。私も見終ったあとは身体中にどっと疲れを感じました。椅子といえば、歌舞伎座の椅子も古くて坐りにくいですけど、新しい劇場でこの椅子とは…う~ん、今後ACTシアターで観る舞台がけっこうあるのに、ちょっと萎えてしまいそうです。あとロビーも狭くてなんだか圧迫感がありますね。ただトイレは広くて個数もあったのが良かったです。

肝心の舞台ですが、今回はちょっと辛め。チケット代の割にはう~ん??って感じ。まずストーリーがオペラの「トゥーランドット」とかなり違っていて、「あれ?こんな話だっけ?」とついていけなくなった部分がいくつかありました。違っても面白ければいいけど…。特にこれといって感動したり心揺さぶられる場面もあんまりなく、脚本は突っ込みどころ多々あり(やはり私はこの某氏との相性最悪だなあ……)まあ階段を巧みにつかった舞台美術や、生オケ、久石氏の音楽、そしてワダエミらしいゴージャス衣装はさすがと感動しましたけどね。でもスタッフ揃えれば良いものが創れるってわけじゃないんだよねえ。

役者は、音楽劇なのにこのキャスティング?と首をかしげてしまった部分は正直あります。特に獅童君がこんなに歌下手だと思わなかった(泣)それなのにソロパート多くて(泣泣泣)正直歌うたびにテンション下がってしまった。
一番心配していた岸谷五朗ちゃんが結構上手くなっててビックリです(実は彼のデビューシングルCDを持っているのだよ、うふふ。いや~上手くなかったね、あの頃は…) 
台湾の歌姫と評判のアーメイ嬢は、上手いけど、でも特に凄いというほどには感じませんでした。正直、歌なら周りのアンサンブルの人達のほうが感動したかも。このレベルなら何も台湾から引っ張ってこなくても、日本人でも良かったのでは?と思ってしまうほど。なんといっても、日本語台詞がたどたどしくなってしまうのが、残念。難しいでしょうけれど、やっぱりきちんとした発音でないと、そこで物語の流れが切れてしまい現実に引き戻されちゃうんですよね。前にも外国人が日本語で一生懸命台詞を喋る舞台を見たことがあったんですけど、その時も本当に辛かった。今回の舞台が歌重視のキャスティングならば、獅童君が選ばれた理由がよくわからんし(すみません)、かといってアーメイのソロ歌が多いかといえば、そうでもなかった印象だし、なんか舞台の目指す完成形のちぐはぐ感が否めませんです。
安倍なつみ嬢は意外にも(失礼)良かった。歌も高音部が時々厳しいところありましたが、こんなにいい声だったっけ?と思いましたし、演技もちゃんと舞台向きの演技になってて良かったです。ただ芝居が一本調子になってるところもありましたけどね。もっと経験つけたら、アイドルから見事女優になった篠原涼子のようになれるんじゃないかとちょっと期待。
話題の早乙女太一君は、まだ16歳なんですね。まあ16歳だからこんなもんかなという印象。私的に声が好みじゃないんだよなあ。残念。役柄はイメージぴったりでしたけどね。
有起哉さんは流石の上手さ! 彼が出てくるととても安心感がありました。
五朗ちゃんと獅童君の殺陣のシーンが一番ワクワクしたかなあ。やっぱりこういうアクションは上手い。獅童君も悪役としては最高なんだけど、如何せん、歌でマイナスだよ今回は(ガクリ)
五朗ちゃんは、最初王子役と聞いてビックリでしたが(笑)、遠目だったから全然問題なしでしたよ(おい!)これでも五朗ファンなんすよ、おいらは。でもやっぱり地球ゴージャスの時のような、マジとコミカル面両方見れるような役がいいかなあ。

この舞台、なんか、いろんな部分が中途半端で、少しずつマイナス部分もあって、全体的に微妙な感じになってしまった印象です。こけら落としとしては非常に豪華でしたけどね。
あと関係ないけど、この舞台のチラシの紙硬すぎ…。チケットと一緒に郵送することだってあるんだってこと考えて作ってほしいですわ。硬くて折れねえ

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