Take it to the Lucky

最近はフィギュアスケートと歌舞伎鑑賞記録が主流でござります

風林火山 舞台初日!

2008年04月05日 | 風林火山
本日から開幕した「風林火山~晴信燃ゆ」、早速初日初っぱなのマチネで観て来ましたよ。本当にまっさらな状態で舞台観るのは初めてで、異様な緊張感も漂ってましたが、とにかくまずは一言。満足!!
つまらなかったらどうしようとか、舞台久々の千葉ちゃんが台詞に詰まったらどうしよう(←余計なお世話)とか、始まる前まではいろいろ思ってたんですが、OPテーマとか久々に聴いただけでテンション上がりましたし、観終えて本当にうわ~面白かった~!と思えた舞台でしたよ

▼以下、ネタバレも含みますのでご注意。
風林火山は一年間ずっと観続けてきて、感想もずっと書いてきた私にとって、とても大事な大河ドラマです。今回の舞台では内野さんの勘助始め、舞台では替わってしまったキャストも多々居て、もうドラマとは完全に別物なんですけど、でもそれでも楽しめました。まあ私的には千葉ちゃんの板垣と亀ちゃんの晴信の主従関係がとても好きだったのもあったので、それが再び舞台で拝めたから最高だったというのもありますけどね(笑)つーか生で観た千葉真一改めJJサニー千葉様(笑)は、本当に素敵でした。1幕目は観ている私のドキドキ以上に千葉ちゃんもドキドキしていたように思えて、硬い感じがあったんですけど、2幕目からはだいぶ慣れてきたのか、かなり柔らかくなったような印象がありました。カーテンコールでの大拍手の中、ホッとしたような、少しはにかんだような笑みが忘れられません。
大河から引き続きご出演の嘉島君と高橋和也君は、やっぱり出てくるだけで安心感がありましたね。嘉島君は舞台で観るととてもかっこよいということに気付きました。(TVではカッコ悪かったというわけではないですが)やっぱりチビ玉時代から舞台に立ってるだけあって、舞台での立ち姿に華があるんですよね。舞のシーンも凄く素敵♪
高橋和也君は、なんといっても私、小学生の頃は大の男闘呼組好きでしたから(イチ押しは耕陽だったんだけどもさ)、ようやく生で観れたことに武者震いっつーか鳥肌立っちまいましたよん。
橋本じゅんさんは大河ではチョイ役の常田隆永でしたが、今回はなんと高橋一生君が演じてた駒井君! 最近のじゅんさんは「未来講師めぐる」の強烈なおじさんの役の印象が強かったし、駒井君なんて全然イメージじゃない!と思ってたら、案の定、全く新しい(真逆の)駒井君でした(笑)大河の駒井君大好きな人には厳しいかもしれないけど、でもこの舞台の中では、駒井君が光ってました(笑)いや~とってもオイシイ役ですよ。じゅんさんも初日の緊張感なんて関係ねえ!って感じですごーく伸び伸び演じてた気がします。まあ時々やりすぎ?って思うところも無くはなかったですけどね(笑)でも、駒井君のキャラをああいうふうにしたおかげで、舞台に緩急をつけるいいエッセンスになってたと思います。じゅんさんはやっぱり上手いし、今後いろんなアドリブ入っていきそう
それから大河では出番の少なかった3番目の弟信廉が今回の舞台では重用されていて、3兄弟の話としても面白かったですね。

そして我らがお屋形様ですが、まずはいったいどうなる?!と思ってた勘助のことから書いてみましょうか。発表当初は、え~亀ちゃんが勘助もやるの!?どうせ2役やるなら由布姫やればいいじゃんと思っていたクチですが、実際観てみるとこれはこれで凄く良かったです。というか、さすが一年もずっと一緒にやっていただけあって、仕草や喋り方が内野さんによく似てるんだわ(笑) とくにあの歩き方は本当にそっくりでしたね。早替わりや吹き替えも面白かったし、全く違う誰かが演じるよりは亀ちゃんがやってくれて良かったなと思いました。
晴信のほうは当然ですが問題なし。舞台ではもろに歌舞伎の見得も切れるし、最初の登場からもう客の視線とハートを鷲掴みっ!「おやかたさま~~」って心の中で叫んじゃいました。殺陣はハデハデだし、能はやるわ、舞はやるわ、最後の宙乗りも見事に翔んで行ったし、もうね水を得た魚、亀ちゃんの本領発揮でしたわ 大河で亀治郎フリークになった方は是非観るべきです!おやかたさまの視線ビームに思わずひれ伏しますよ(笑)

演出もいろいろ凝ってて良かったですね。回り舞台の使い方が効果的。
期待していた千葉ちゃんの殺陣シーンは正直物足りなくて、もっと拝みたかったよー!という気持ちでいっぱいでしたが、舞台と映像の殺陣のやり方も違うし、大河でやった上田原のシーンが凄く良かったので、今回は…ああいう演出でもまあ仕方ないかなと。でも大河でも好きだった無言の背中で語るあの演技を観られたので満足。そして、ほんのちょっとでしたが殺陣はやっぱりお見事! 生で見ると、本当に風を切るだけで人が斬れそうなぐらい鋭かったです。全体としては物足りないけど、でもやっぱりこの殺陣は見る価値ありかも。
脚本はよく信虎追放から川中島まで3時間半にまとめたなあと感服です。今回は晴信メインに描いてるから勘助の仕官の仕方とか、かなりドラマとは違うし、ツッコミたいとこがなかったわけでは無いですが、これはこれでアリかなと。
ちょっと残念だったのは三条ちゃん。尾上紫さんは悪くなかったんだけど、三条夫人のキャラ設定が大河より原作に近いのかな? 終始悪役って感じで、ツンケンしてて、晴信とのロマンスも感じられずそれが残念でした。大河での池脇三条ちゃんと晴信のシーンは愛があって良かったのに…。
三津五郎さんのお嬢様、守田菜生さんは今回が初舞台でしたが、結構良かったような。雰囲気が柴本さんと似てたかも。そうそう、休憩時間にロビーで三津五郎さんを発見! 今月は歌舞伎座に出てるのに、観に来てたんですね。大好きな三津五郎さんを間近で観たの初めてだったので、テンパってしまい、見てるだけで精いっぱいでした…うう。スーツ姿がとても素敵でした。
晴信、信繁、三条、由布姫で連舞いを舞うシーンがあるのですが、4人とも踊りを得意としているだけあって、圧巻って感じでした。
於琴姫の大和田さんは舞台慣れしてる感じで3姫の中では一番上手かったですね。於琴姫のキャラも美味しかったかも。
三条の乳母役の段之さん、出てきてしばらくは女性だと思ってました(笑)女形って女優と一緒に出ても違和感ないね~。三条夫人があんなキャラになってしまっただけに、段之さんのキャラには救われたかも…

とにかく舞台楽しめて良かったです。千秋楽にもう一度観に行くので、もっと面白くなることに期待。あとパンフお勧めです。勘助OB内野さんとガクちんのコメントもばっちり載ってますんで(笑)

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご丁寧な説明☆ ありがとうございます☆ (JunJun)
2008-04-06 13:33:19
はじめまして♪

「亀ちゃん好き」なのに、諸事情で東京まで観に行けない、わたしにとりまして、感謝!感激! です。
ありがとうございました。日生劇場のロビーにも行って頂かれた、お花とかも見たかったです。 27日にも行かれるとの事ですね。 また、 亀ちゃんの事、いろいろ教えて下されば、幸せです。宜しくお願い致します。初日観劇、お疲れさまでした。
返信する
大満足でした (翔和)
2008-04-07 12:49:51
本当に、観客に楽しんでもらうためにあらゆる要素を詰め込み、でもそういうのって下手するとちぐはぐな感じになりそうなのに、見事にいい方向に働いて、楽しく気持ちよく観ることができた舞台でした。
私は誰より千葉さんを観たくて行ったクチですが、あの電光石火の抜刀は、思わず息をのみ鳥肌がたってしまいましたよ殺陣に参加されてなかったのは残念でしたが、あの一瞬は千葉さんでなければできない見せ場だと思いましたし、十分満足でした
亀ちゃんやじゅんさん、嘉島君や高橋君、この舞台から参加の皆さんも、本当にそれぞれの持ち味を存分に発揮されててすばらしかったですよね
こんないいものを拝見できたのも、isakoさまが誘ってくださったおかげです。ありがとうございました
返信する
コメントありがとうございます (isako)
2008-04-07 13:49:27
>JunJunさん
初めまして。まだ初日だからあんまりネタバレしてもまずいかなと思ってたんですが、こんなレポでも喜んで頂けて嬉しい限りです。亀ちゃんは本当に素晴らしかったですよ。初日だからテンポの悪さなどは付き物ですが、それを補える華や力が彼にはありますね。私もますます好きになってしまいました。そういえば、お花がどこに飾ってあったのか言われるまで気付きませんでした(汗)

>翔和さん
本当に楽しかったですね。ドラマから舞台へというのは、ドラマが素晴らしい出来であったから一層リスクが高くなるものですが、亀ちゃんは見事に応えてましたね。本当に初日からここまで完成度が高いとは思ってなかったのでビックリです。亀ちゃんごめん(笑)パンフの松竹さんのコメントじゃないけれど、本当に日本の宝となるべく人かもですね。
返信する

コメントを投稿