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最近はフィギュアスケートと歌舞伎鑑賞記録が主流でござります

NHK杯雑感

2009年11月15日 | フィギュアスケート
NHK杯から一週間経ってしまいましたが、つらつらと思いだしながら感想ならぬ雑感を書いてみたいと思います。
今回は久しぶりの長野遠征でした。前回行ったのが、確か長野五輪5周年記念とかでアニベー目当てに行った時だから、2003年ですかね。東京からだと新幹線で約2時間足らずだし、日帰りもなんとかできるんで、行きやすい場所です。
でもって、今回は金曜日のSPと土曜日のFS両方行ったんですけど、金曜日はアリーナ3列目、土曜日はキスクラの真上と良席だったんで試合以外でもいろいろ楽しめましたよ。ま、ビッグハットは代々木や埼玉アリーナと比べるととても狭いので、どこからでも観やすくてよいですね。客席少ないからチケットの争奪戦が凄まじいのが難ですが

男子シングルを中心に以下雑感。
お目当ては大ちゃんとジョニーとジュベールだったんですが、金曜のSPの時は席が3列目ということもあり、間近で観ることができて最高でした。ジュベなんてスケーティングスピードが速くてあっという間に目の前を通りすぎるのを体感。大輔の美しい3Aも目の前で観れて眼福でした。
その大輔ですが、順調に行くかと思いきや、まさかのステップでの転倒。以前より足がよく滑れてしまっているせいで、上半身が完全に遅れて、まだ上半身と下半身の関係が上手くコントロールできていない感じでした。怪我明けとはいえ、よい方向に回復しすぎたためでしょう。五輪までに新しい身体に慣れたらすごいものが観られるのではと今からワクテカです。FSのジャンプ失敗も全然気にすることないでしょう。4回転両足着氷でしたがちゃんと挑戦してきましたし(エライ!)、何より今回のFS「道」は素晴らしいプログラムだと思います。ステップやマイムで魅せてくれるので、ジャンプの失敗が気にならないほど。芸術点がジュベより高くても納得です。モロゾフ時代とは違う大輔で、新鮮味もあってジャッジにもいい印象を与えていると思います。もしもノーミスで滑りきることができたなら、最後のストレートラインステップはかなり感動できそうそれが五輪の舞台だったら、公約どおり、歌子先生を泣かせることもできるのでは?
ジョニーはとにかくジョニーファンの熱狂ぶりも凄かったですが、ロシア大会でダメダメだった3Aが今回復調したので一安心。今季のSPは色気たっぷりのプログラムですが、生で観ると、意外と男っぽい力強さも込めて滑ってるな~と思ったり
アメ男子の代表争いはかなり混戦模様ですが、やっぱりジョニーのような強烈な個性の選手が居ないとつまらない! 是非とも勝ち残って欲しいな。
そして最大のお目当てのジュベールでございますが、やっぱり金曜日無理してでも行って良かった! なんてたって冒頭の4-3ジャンプですよ! すんばらしい~のひと言。それなのに加点たったの+1??うそでしょー。+3はつけなさいよ! でもあのジャンプを決めるまでは会場がシンと静まりかえってたのに、あそこからもう「ウギャァァァァ~」って感じで会場大盛り上がりで凄かったですからね。去年からずっと生で観たいと思っていた「Rise」は観れて本当によかった。
目の前でこのルームランナーステップも観れましたし(笑)とにかく圧巻。あれでもう今大会はジュベの圧勝を位置づけたといっても過言ではなかったっす。でも冒頭の腰フリ回数が減ったのが残念。TVでは腰から下がカットされてたのが更に残念。なんで放送禁止なんじゃー!(爆)
男子は全体的にSPが良かったのに比べるとFSでは結構グダってしまう選手が多い中、ジョニーやジュベールはやっぱり経験値が一枚も二枚も上でまとめられる力を持ってるなという印象でした。FSの6分間練習は凄かったんですけどね。大輔や小塚君の4回転観れましたし、ちょうど観えなかったけどアボットも決めてたらしいですね。あっちでもこっちでも4や3Aがバシバシ決まってたんで、凄まじいくらいのジャンプ合戦で楽しかったんですけど、FSで良かったブレジナ意外はまあちょっと寂しかったですね。
まあでも私的には07世界選手権に続いて、ジュベの優勝が観られて満足です。そしてファイナル出場が確定したことも。また東京で観られるなんて今年は幸せすぎる!

つづいて女子。
美姫ちゃんの衣装がとにかくきらびやか~。TVより生で観るほうが金のかかり具合がよくわかりました。でも衣装だけじゃない。やっぱり彼女は今大会の女子S出場者の中では別格な存在感がありました。FSの「ローマ」いいプロだと思います。レオノワやアシュリーも良かったけど、ミスがあっても美姫ちゃんはやはりレベルが違うなと思うんですよね。雰囲気の作り方がいい。SPもやっぱり「夜の女王」でいったほうがいいのでは? ユナの「007」が今季良プロなので、ユナに勝つためには強烈なインパクトのある「夜の女王」のほうがいいような気がする。私も最初にカーニバルオンアイスで観た時は正直「なんじゃこりゃ」でしたが、何回か観てるうちに慣れてくるというか、ハマってくるんですよね。あの独特な音楽とか、これまでになかったから、斬新でいいと思うな。モーツアルトのレクイエムもいいんだけど、あんまり印象に残らない感じ。「夜の女王」は美姫ちゃんにしか滑れないプロだから「陰」なSPと「陽」のFSでバランスもいいと思う。
友加里ちゃんの今季のプロは私的にどっちもイマイチなのです。まあ「火の鳥」は最後に盛り上がる感じは良いのだけど、いかんせん衣装が…スタイル的にパンツよりもスカートのほうが良いと思う。
SPの「オペラ座~」はあの有名な旋律部分よりも、クリスティーヌを演じるイメージに徹して「Angel of Music」とか使って欲しかったな。それか華やかに「Masquerade」あたりでも良かったのでは。火の鳥もオペラ座もどっちも力強すぎて、堂々と滑りきっていればそれはそれで良いのだけど、そうではなく、ただただ必死な感じに見えてしまう。だから観ていて辛い。友加里ちゃんの良さはEXで見せるような柔らかな滑りにもあると思うので、SPかFSのどちらかはそういうのがあっても良かったかな。もう少し余裕が出てくれば良くなるかもしれないけど、次はおそらく代表選考のかかる全日本でしょう。うーん、今以上に必死になってしまうのではないかと
男子の3枠はほぼ確定だろうけど、女子は村主さんもあっこちゃんもいるし、争奪必至ですね。今から年末の闘いにドキドキですわ。
アメリカも女子は2枠だから大変だよね。今回アシュリーも良かったし、未来ちゃんやキャロ、レイチェルにシズニー、そしてコーエンはどうなるのかな。全米は出てくるのでしょうか。

アイスダンスはメリル&チャーリー組の圧勝。3年前のNHK杯で観てからこの二人好きなので嬉しい。今回のODはハマリプロですね。インドのお姫さまとチャーリーは従者?そしてFSのオペラ座はチャーリーは可愛すぎてどうしてもラウルにしか見えないんだけど
リード組のプログラムも良かった。特に生で観れたODの「さくら」は浴衣風衣装が斬新で、意外にも似合うというか、キャシーもクリスも日本人に見えた。しかし日本語上手くなったね~!

ペアは日本人選手がなにげに3人も揃ってたのが凄い。悠子ちゃん&スミルノフ組はやはり素晴らしかった。SPの完璧なユニゾンも、FSの肩を脱臼後に完璧に滑りきったど根性ぶりも、観ていて感動でした。怜奈ちゃんとボルドウィンはファンサービスが凄かった。フリーのキスクラ上で観てた時も、ちゃんと上のほうまでいっぱい手振ってくれました。成美ちゃんとトランはこれからに期待かな。インタビューの時トランの声が意外と良くて(失礼)もっといっぱい喋ってほしかった。1位になったパン&トン組はSPではミスがあったものの、FSは素晴らしい出来! 表現力もついてきて、やっぱり今季も中国強いっす。

ざっと思いだしながら書いてきましたが、ここでリンク外のレポ。
土曜日がキスクラの真上だったこともあり、演技中のコーチとかよく見えたんですけど、リアクション的にはモロゾフ&オーサーが面白すぎでした。モロゾフがぶつぶつ言ってるのは見えなかったけど(笑)終始、首を90度に曲げていて、何をそんな姿勢になってまで覗き込む必要があるのかと思った(笑)オーサーは喜怒哀楽がすげえ。リッポンがジャンプを跳べば、一緒にジャンプ、決めれば両手を上げて拍手喝采、失敗すれば地団駄踏み踏み(笑)しまいには蹴りそうな勢いで足バタバタ。普段テレビだと上半身ぐらいしか観えないですからね。全身バタバタのオーサーに思わず目がいってしまい、リッポンがあんまり観れなかった(爆)
男子表彰式の前、ジュベールにコーチがわ~ってまくし立てるように喋ってて、フランス語わからないから何を言われてるかは聞き取れなかったんすけど、ジュベがちょっとかったるそうに聞いてたんでダメ出しだったのかも(笑)そして表彰式の準備が整い、名前をコールされると、まだ何か言ってるコーチを「ほら、呼ばれたから!」と振り切るように飛び出していきました。ちと面白かった

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