『恐れに満ちたこの時代に,だれを本当に信頼できますか』
「高貴な者にも,地の人の子にも信頼を置いてはならない。彼らに救いはない」。
(詩編 146:3)
「君侯に依り頼んではならない。人間には救う力はない」。
(詩編 146:3)
わたしたちは子供のころ,何かにおびえたりすると,自分のことを気遣って
くれる親のところへ走って行き,慰めと保護を求めました。親を信頼していたからです。
大人になってもわたしたちには信頼できる人々が必要です。
人々をおびえさせることが非常に多く生じている今の時代には特にそう言えます。
ドイツの一新聞は今の時代について,「世界はかつてなかったほど恐れに満ちている」と述べました。
政治家やジャーナリストなどは,人類が現在直面している深刻な諸問題に対する恐れの気持ちを幾度も表明してきました。
そのような意見は,イエス・キリストがこの時代について予告した事柄を反映しています。
イエスは現代を特色づけるしるしとして,
『逃げ道を知らない諸国民の苦もんと,人々が人の住む地に臨もうとする事柄への恐れと予想から気を失う』ことを挙げました。
(ルカ 21:25,26)
聖書は,この『終わりの日に,対処しにくい危機の時代が来る』ことと,
人々が『自分を愛する者,忠節でない者,中傷する者,裏切る者』になるということを予告しています。
これらの表現は,信頼のはなはだしい欠如が,この時代の一つの特色となることを示しています。
「しかし,終わりの日に困難な時が来ることを,知っておきなさい。
なぜならその時,人々は自己を愛する者,金銭を愛する者,誇る者,傲慢な者,ののしる者,親に逆らう者,
感謝することを知らない者,聖くない者,無情な者,和解しない者,中傷する者,自制心がない者,粗暴な者,善を愛さない者,
裏切る者,無謀な者,高ぶって盲目になっている者,神を愛するより快楽を愛する者」。
(テモテ第二 3:1~4)
この恐れに満ちた時代には,信頼できる人々,忠節な態度を示し,困った時に助けを差し伸べてくれる人々が大いに必要とされます。
ところが,自分が信頼している人々に落胆させられる人も少なくありません。
ある国の一新聞は,「人々は公の機関の大部分を信頼していない」と断言しました。
最も信頼されていないのは,政治指導者と実業界の指導者でした。また,離婚率の高さに明示されているように,
不信感は家族内でも強まっています。ある国々では,三組に一組の夫婦が離婚し,それが二組に一組というところさえあります。
ある国の場合,初婚の夫婦全体の70%が10年以内に離婚します。ですから,信頼は犠牲となって次第に失われ,
不信感がそれに取って代わりつつあります。「わたしはもうだれも信用しない」という,ある人が語った意見ももはや珍しくなくなりました。
【クリック】
新人に「ほう・れん・そう」を教える上司が心がける「お・ひ・た・し」に共感の声、その内容は?
https://otonanswer.jp/post/8497/
一部引用
マナーコンサルタント・西出ひろ子さんは「『ほう・れん・そう』を行うように指示する上司
にマナーがなければ、部下は従いたくなくなるもの。
上司の心得として『お・ひ・た・し』は良いと思います」と話します。
【お(怒らない)】
「怒る=感情に身を任せる」行為をNGとしている点が優れています。ただし、相手のためを思って注意する「しかる」は必要です。
【ひ(否定しない)】
仕事をする上で、上司が部下の意見を否定する場面は少なからずあるもの。
しかし、そのような場合でも、冒頭からいきなり否定するのは避け、まずは相手の意見や言葉を受け入れてから
自分の意見を伝える姿勢を意識しましょう(イエス・バット法)。
こうすることで、否定のニュアンスを和らげることができます。また、受け手側も「否定された」と落ち込まないことが大切。
状況をネガティブに捉えない癖をつけましょう。マナーはお互い様。仮に不本意だと思うことがあっても、それをポジティブに捉えることで自身を成長させることにつながります。
【た(助ける)】
部下を助けるのは上司として当然の役目。しかし過剰に助けすぎると、時と相手によっては部下の成長の妨げになってしまうこともあります。
「助けること」と「サポートすること」は別物。いきなり助けるのではなく、部下が悩んだり困ったりしている時は、まずサポートをしてみましょう。
その結果を見て、さらにサポートをするのか助けてあげるのか状況判断するのがよいです。
【し(指示する)】
SNS上でも「指示がない」「適当な指示ばかり」など上司に対する不満が目立ちますが、部下は常に上司からの的確な指示が欲しいと思うもの。
上司には、これに応える責任があります。しかし、部下も何でもかんでも「指示待ち」の状態になるのはよくありません。
まずは、自分で考えるという自発的な姿勢が大切です。