まっすぐにいこう

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愛犬のことやジャニーズのこととか気まぐれに更新中♡

モバイル短歌 28

2009-07-25 | 短歌

「星」
本当は覚えていない星空も綺麗だったと信じていたい


「連歌会」
新しく恋するために泣いておく時計の針を独り戻して


「電・即詠」
いつの間に取り替えられた電球のオレンジ色に守られている


「夏の訪れ」
明日からプールだねって園児らの瞳キラキラ夏が始まる


「携帯電話」
アドレスを変えたの私の方だけど胸の痛みは君のせいだよ


「海」
友情を越えられなかったあの夏の海の青さは唯一の救い


「稲光」
稲光気付かぬように胸の中幼子二人を抱き締める夜


「警報・即詠」
警報が今出ています大号泣貴方の胸を貸して下さい


「連歌会」
加速度を付けてく恋に追いつけず迷いの中でリンゴをかじる


「新聞・社会面」
また今日もどこかで誰か殺されてそれでも同じ私はここに

モバイル短歌 27

2009-07-25 | 短歌

「連歌会」
最初から飛べないことを知っているせめて両手を掴んで欲しい


「儚い」
新しい夢見ることも難しくなって家庭という籠の中


「デート」
ファミレスが便利だったね予約など出来ない恋を満たすディナーに


「電車」
大阪の街駆け抜けるモノレールチキンラーメンのひよこを連れて


「連歌会」
何もかも投げ出し海へ飛び込んで千羽鶴まで灰にした恋


「器」
深い深い器を胸に持ってたらどんな嘘でも飲み込めたのに


「お金」
お金より大事なことがあることも知ってるけれど主婦になれない


「大失恋」
久し振りデートしようと言いかけて結婚すると告げられている


「壁」
教室の壁にもたれて話してた遠い未来に近付くために


「道」
行き止まりだと知りながら踏み出した道でも強く真っ直ぐだった




モバイル短歌 26

2009-07-25 | 短歌

「制服」
ぶかぶかの制服で走る保育園命よもっとゆるやかに生きよ


「連歌会」
ピリオドが打たれた恋を折りたたむ涙の雨も虹へと変わる


「員」
満員のバスに揺られているふりをしながら探す君の横顔


「切ない」
届かない想いは空へ舞い上がる蝶なら君の目に止まるのに


「三十一文字の手紙」
しつけには厳しくいつも叱るけど今日も大好き明日も大好き


「連歌会」
ごめんねとずれることなく折っていく紙風船の仕上げは溜め息


「箱」
押入れの奥にしまった白い箱中身が何かまだ覚えてる


「お題フリー」
今日夢に出てきてくれてありがとう変わらぬ笑顔に安心したよ


「スプーン」
スプーンを握る右手もそれらしくなって三回目の夏の吾子


「色」
灰色の空が悲しみ連れてゆく青い心で明日は笑おう

モバイル短歌 25

2009-07-25 | 短歌

「不器用」
わがままな気持ちも少し見せてたら後悔なんてしなかったのに


「オノマトペ」
ポトポトと落ちる涙もそのままで前向く人はキラキラしてる


「捨てられない物」
直筆で書かれた君の年賀状アルバムの中隠してあるの


「スポーツ」
野球部の練習の声聞きながら夢を探した夏の図書室


「連歌会」
傍らに寄り添うほどにすれ違い二人の明日は雨に打たれる


「雲」
風呂上り九十歳の老人は窓より雲を眺め佇む


「小さな発見」
そうそうと二回うなずく幼子の癖は気付けば我と同じに


「連歌会」
一人でも喫茶店だって行けるからつなぎ止めてた余白も捨てて


「かたち」
花びらは思い思いのかたちしてそれでいいよと語りかけてる


「しずく」
瞳から零れたしずく受け止めて今は言葉も何もいらない

モバイル短歌 24

2009-07-25 | 短歌

「水辺」
川遊びたった五分で帰ろうと泣き出した子に笑った夏の日


「連歌会」
甘いものばかりの恋はやめにしてジントニックへ口付けをする


「空」
夕暮れのオレンジ色の空だから隣にいない君が恋しい


「匹」
三匹の子豚の知恵を借りたって君の気持ちは手に入らない


「カレー」
甘口のカレーだけれど食べてみて恋のスパイス入れてみたから


「ラッキー」
残業の後の迎えの園庭に虹の掛かって子と笑い合う


「伝える」
伝えたい想い素直に声に出しわかり合えた日眠りも深く


「連歌会」
簡単に割り切れぬ想い抱き締めて背中合わせで迎える朝陽


「折り句 たますだれ」
退屈な毎日こそが素敵だと黙って渡す蓮華の指輪


「記念日」
記念日がひとつふたつと増えてゆく初めて立った初めてしゃべった