犬のとこやさん過去日記

犬のとこやさんの旧ブログです

昨日の続き?! [2014年04月30日]

2014-04-30 11:34:16 | 犬のとこやさんの想い
昨日のブログの続き って訳じゃないんですけど、私がトリミング中に気づいた事をお伝えするのはどうしてか ってところを今日はお話ししたいと思います

お店では基本、お預かり中のワンコについて出来る限り飼い主さんに本当の所をお話しするように心がけています

例えば「噛みついた」とか「オシッコした」とか「今日は機嫌が悪かった」とか、「足の関節が少し変だよ」とか「毛玉が多かった」とか・・・。
飼い主が愛犬の情報を一番把握しなければいけない と思っているからです

他店では「とっても良い子でしたよ 」位でお返しされるケースも少なくないと思います。
その方が飼い主さんも嬉しいしね
過去にあったのは、他店でお願いしていて「噛みつく」とは聞かされていない飼い主さんがお店に来店したのですが、本気噛みをされたケース
噛みつく事をお話ししたところ、「オシッコがしたかったんじゃないか」って訳の分からない説明
以前のお店からは「噛みつく事」のお知らせはされていなかったそうです。

中型よりやや大きいその子の「噛み」は前触れも殆ど無く来るので、飼い主さんに付き添いをお願いしたんですが
後日、以前利用していたお店のトリマーさんからその子が「噛みつく」事を教えてもらいました。(どうやらいつも口輪をしてやっていたそうです・・・ )

この場合、飼い主さんは知らなかっただけ って事にはなりますが、

でもね、

普段飼い主には従順で噛みつく事を知らない子が噛む「噛

み方」ではなかったんですよ・・・。

トリマーはプロだから、噛まれても当然なんでしょうか
飼い主さんから預かる時に「噛みつくかもしれない」事を伝えて頂けたらまだ、やり方はあったかもしれません。噛みつく子に何度も噛ませる経験をさせたく無いんです・・・。

以前にもブログに書きましたが、噛みつく犬でも飼い主さんが「どうにかしたい」と思うのであれば私も一緒にやり方を考えますし、抑えられる位の噛みつきであれば対応することは可能なんですよ
それに過去にも今現在でも、お店をご利用のワンコの中には噛みつく犬はいます。
それでも、回数を重ね飼い主さん付き添いの元やらせて頂く事で犬も私もお互いが出来るところで折り合いをつける事が出来ます

ただ、そんなワンコの中に以前あったケース
飼い主さんにも機嫌が悪いと噛みつくワンコがいました。
トリミングは私には問題なく、お水は苦手でしたが噛みつくことなくさせてくれていた子がいます。
定期的に通って頂いていたので、変化に気づけたのですが
噛みつくにはいつも理由があって、そのワンコの地雷 を踏んでしまえば噛みつこうとする子でした。いつの頃からか 理由のつかない「噛み」が出始めました。
飼い主さんに伝えると、「今までパパに噛みついていたけど最近はただ前を歩くだけで噛みつくようになった」とのこと・・・。

これって、犬が飼い主の上を握る事で出てくる問題行動ともとれるんですけど、お店での「理由のない噛み」も同時に発生していたことから様子を見て頂くようにお知らせしました。

その後理由のつかない噛みが酷くなり、獣医さんにかかったところ、脳内に腫瘍が発見されたんです

その他のケースでは、その当時体重を測ったりしていなかったんですが、明らかに体重の減少が見られその次のトリミングをご利用前に亡くなってしまったという子もいました。
その子はおそらく癌だったと思います。
この子も思い出してみれば噛みつく癖のある子でした。

噛みつく子の場合、いつも噛みついているから多少の変化に気づきにくいのかも しれません。
いつもより多少機嫌が悪い位でしょ 普段とあまり変わらないわ と思うかもしれません。

でも、犬はサインを出していたんです。
それに気づいてあげる事がとても必要だと考えます
私は一緒に生活している訳ではないからいつもの生活が分かりません。
でも、ワンコの性格や飼い主さんの考え方、生活スタイルを考慮した上でおかしいと思うことがあれば必ずお伝えするように心がけています

たまたま機嫌が悪かっただけ たまたまトイレが近かっただけ ならそれはそれでいいんです
もしも犬が出しているサインなら見逃してはいけないと思います。
お店からお伝えした事・・・、
ちょっと心に留めて様子を観察して頂けると嬉しいです


この記事へのコメント一覧

Re:観察・・・

くまこさん

犬って我慢強い生き物なのか?本当に寸前まで具合が悪い事を人間に見せない子が多いです。
ボランティア先のワンちゃんなら・・・、
それまでの過去が分からないから難しい部分はあるかと思います。
でも、気づいてあげたいですよね。

人間の気持ちを少しの変化をも読む犬達に飼い主は癒されているのだから、わが子の健康面の変化は真っ先に飼い主が気づいてほしいです。

噛みつく犬のトリミング・・・、
確かに断られる確率高いですよ・・・。
でもね、隠したって犬が正直に答えてしまうのですから、それならばやっぱり伝えてほしい。って思っちゃいます。

世の中断るトリマーばかりじゃないですよ!!
でも、正直怖いしドキドキしますよ(笑)
噛みつく犬のトリミング、飼い主さん!!
きちんとトリマーに相談してみて下さいね~

犬のとこやさんさん 2014年05月03日 09時16分


観察…

そうなんですよね。
飼い主さんが知らないことって結構多いと思います。

断わられるから…とかで隠している方ももちろんいると思うんですけど。。。

まず自分のイヌがどういう子かを知ること、
客観的に見ること…難しいと思うんですけど、
それが分かるようになれば対応がわかるようになってくると思うんですけどね〜。

ワタシもボランティアで噛むイヌが体調不良だったことがありました。
あの時は『慣れてないし…』などと先入観で見てしまいがちだった自分の
浅はかさに気付きました。。。

もーっとじーっくり見てあげなきゃ!って思うようになりました。
包み隠さず教えてくれるって ありがたいなーって思います。
加藤さんみたいな考えがもっと増えて行くといいな。

くまこさん 2014年05月02日 09時48分

お店のスタイルについて [2014年02月04日]

2014-02-04 10:52:10 | 犬のとこやさんの想い

今日はちょっと真面目なお話

去年の年末、続けてお客様に会員制について改めて説明する機会がありました。

2012.5.6に場所も新たに会員制としてリニューアルさせて頂いた事、こちらの勝手なシステム変更に際してリニューアル後も変わりなくお店をご利用下さるお客様にはとても感謝 しています。
システム変更後も少しづつですが、会員様も増えています。

システムは変更させて頂きましたが、私が何か変わったのか と言われると・・・、全くそんなことは無いんです。
じゃ~なぜ こんなシステムを導入したのか

トリマーを始めて既に四半世紀が経ちます。
その長い経験の中で、飼い主様よりも多少犬に対する知識が増えました。
そして、犬の事で興味があれば時間とお金を使って勉強しに行きました。
そして、基本私自身、体験主義者なので「聞いただけ、見ただけ」では納得いかないので、出来る限り体験し、納得いくものを飼い主様に提供するという事を心がけています。

もちろん、駆け出しの頃は理想だけではやっていけませんからいろんな体験をしました。
来る者拒まず

トリマーとして働いてきたこの25年・・・。
無駄なものなど一つも無く、全てが私の中の引き出しに大切に保管されています。

飼い主さんとお話させて頂く時に、どの引き出しを開けてどんな風にお伝えするか は本当に様々です。
引きだしの多さは、若いトリマーさんとは比べものにならない程多くあると確信しています

この引き出しに少しの対価を頂くのは間違いではない と思うようになりました。
お医者様でも休日や夜間に電話で相談したりすれば別途診察代金がかかる事、何か習い事をしようと思えば教えて頂くのに講習料がかかる事。

教える立場にある人はそれなりに時間もお金も使っています。
それに対しての対価は普通に発生しますよね。

もちろん、「トリミングだけやってくれればいい 」と考える飼い主さんもいると思います。
ですが、トリマーとしてお付き合いしていくとありがたい事に長い年月のお付き合いになり、様々な場面に遭遇します。
そんな時、私の経験、知識をお伝えしていく事もトリマーとしての仕事の一部かと思っています。

現に、トリミング後にお話しする事が多いのですが、
様々な質問を受けます。
時間にして5分10分の方から1時間を超える方まで・・・。

私自身もわんこトークはとても楽しいもの
たくさんの情報交換を皆様としたい所ですが、時間がそれを許してくれない時もあります・・・

予約状況によっては5分、10分でも惜しい時があります
会員様にはごトリミングの予約の時点で、「聞きたい事がある 」とお申し出頂ければお時間を確保しておくことが可能です

ご利用頂く飼い主様とワンコの為に必要だと思われる情報を提供していく事が「犬のとこやさん」のスタイルだと確信しております。

もちろん、これから先も自分が納得いくものをご利用のお客様に提供して行けますよう アンテナを張りつつ、必要とあらば時間とお金をかけて自ら体験してお伝えする事をお約束させて頂きます

ご理解いただけると嬉しいです





トリマーという仕事 [2013年09月08日]

2013-09-08 14:05:34 | 犬のとこやさんの想い

ここ最近、私の元に入ってくる情報についていろいろ考えさせられる事が多くありました
上手く表現できないのですが、何かを皆さんにお伝えしたい という気持ちがあるのだけれど、何をどう伝えるとこのモヤモヤした気持ちが整理できるのか ・・・考えていました

結局上手くまとめられていないのですが、何となく自分の考えをまとめるにも役立ちそうな タイトルにしてみました~

私がトリマー(犬に関係する仕事)を目指した頃は、トリマーになりたいと思う人も少なく仕事の場も今ほど多くは無かったですね。
でも、今やペット産業は右肩上がり とまで言われるようになりました。

トリマーを目指す人も多くなりました。
高校卒業して専門学校に入って目指す子達はもちろん、最近では一度就職してから専門学校に通う人達、また子育てなどが落ち着かれてから学校に通う方々も少なくありません。

期間的には数か月で資格を取得し、すぐに開業される方も少なくないというのが現状です。

トリマーという仕事は、犬をシャンプーしてキレイにカットしてあげること
それ以上でも、以下でもないのかもしれません
ただ、やはり技術職なのでいくら器用な方でもすぐに一人前とは言えない面もあります。

仕事の内容は正直(死語かもしれませんが )、3Kだと思います。
「キツイ、汚い、危険」
相手が生き物なので、仕方ない事ですがこの3Kはかなりのものだと思います。
駆け出しの頃は、こちら側の経験不足を犬が見通して、全く言う事をきかない事も多くあります。

犬が好きだからというだけではなかなか続けていけない仕事ですね
おまけに、賃金が・・・安い

それでも、私が続けてこれたのは「やっぱり犬が好きだから 」
もう四半世紀近くトリマーとして働いてきましたが、本当にいろいろな経験をさせて頂き、今日があります。

全ての人に満足して頂けるとは思っていませんが、来店して下さる飼い主様とワンコには全力を尽くしております。
また、お預かりしたワンコ達も責任を持って飼い主様にお返しする事もプロとしての仕事ですね

今、振り返ってみると
「ただの犬好き 」からは少しは成長しているかな
飼い主さまから「先生」と呼んでいただく事もありますが、その言葉に恥じないようにこれから先もずっと犬について学んでいけたら と思っています。

おかげさまで、今では犬の扱いも上手くなりました~
トリマーとしての技術もそれなりに

お店を利用してくれるワンコたちに、
「なるべく手早く、痛みなく」をモットーに
飼い主様には、
「可愛く、お手入れしやすく、ご希望のカットに」と

高校3年の進路決定時、
トリマーをあきらめなくて良かったな~ と、今、心から思います

やりたかった事 [2013年04月17日]

2013-04-17 09:19:48 | 犬のとこやさんの想い

ここ最近、トリミングのお仕事が1日を通して入っていてブログの更新が出来なくて・・・

トリマーになりたいと漠然と考え始めたのはいつの頃だっただろう
小学校の時には既に「犬の仕事がしたい 」と周りに言っていたようですが、トリマーになろうとは考えていなかったかもしれません。多分、高校3年の進路を決めるあたりだったように思います。

何とかここまで、トリマーを続けてこれて(トリマーを長く続けるのって結構大変なんですよ )自分のお店を持ち昨年はリニューアルオープンも出来ました

日々、大好きなワンコに囲まれてお仕事出来ている事に感謝 しつつ、私自身が思い描くトリマー像を実現させるべく頑張っています (行き過ぎると、ただの押し付けになるので注意します )

私の思い描くトリマー像・・・
ワンコに負担をかけず、なるべく短時間で仕上げること。なおかつ、カットは飼い主さんの毎日のお手入れがなるべく短時間で済むように出来る限り、技術的な面で飼い主さんに提供出来る事
トリミング中(お預かりしている最中)に気が付いたことを飼い主さんに知って頂く事
飼い主さんがワンコと生活する上で、必要とする情報提供が出来る事
大きくはこんな感じでしょうか

1番最後が1番頑張らねばならないところですね
飼い主さんが困る=ワンコが困る、という事になると思っているので困った問題に立ち向かう時の一つのアドバイスとして考えて頂けるように、たくさんの情報を知っていなければならないのだと思っています
そして、私自身が(愛犬の未来と)楽しく生活出来ている事も重要なのかな

今回、既に告知させて頂いております1周年記念イベントもそんな想いを形にするべく企画いたしました
私だけではお伝えしきれないことを実際にワンコ同伴で体験して頂き、何か困った事の一つのアドバイスとして、とっても頼りになる経験豊富な方たちから吸収して頂ければ と思っています
そして、何より可愛い愛犬と楽しい思い出が作れるように と願わずにはいられません

ゴールデンウィークの予定がまだお決まりではない飼い主様
是非、ご参加くださいね~

価値観 [2013年02月22日]

2013-02-22 10:47:29 | 犬のとこやさんの想い

人それぞれ、価値観って違うのは当たり前・・・。

ある人にとってはとっても大事な物が違う人には全く意味の無いものである・・・。
そんなことは日常生活の中でいつも繰り返し起きている。
当人でなければ分からない価値を、他人がどうこう文句を言うのはやはり違う事。

分かっているけど、ついつい口を挟みたくなる・・・。
きっと、その人なりに心配しているから口を挟んでしまう・・・。

でも、やっぱり決めるのは当事者である本人。
決めたからには自分に責任がある。

その事に価値を見い出し、決めたのは誰ですか?
他の誰でもないあなた自身のはず・・・。
失敗しても他の誰かの責任ではなく、あなた自身の責任です。

きっと、そのことに気づかないといつも同じような失敗が繰り返されるんだろう・・・。

早く、気づいて下さい。
決めたのは自分なのだから。