閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

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山鹿素行 「中朝事実」を読む

2015年02月28日 | 書評 日本論・國體
山鹿素行 「中朝事実」を読む/荒井桂/到知出版社/2015

乃木希典が亡くなる2日前に後の昭和天皇に献上し、乃木希典自らも費用を出し、知り合いに配布したとされる、山鹿素行「中朝事実」の現代訳である。当時、乃木希典が手がけた本は、すべて漢文、本の価格は1円か10円と本に書いてあったように記憶する。
山鹿素行の「中朝事実」は、110年間は絶版状態にあったことになる。

この本が、復刊された意義は大きいと言わざるを得ない。
著者は安岡正篤の弟子である。

この本の書いてある、中朝とは我が国のことであると山鹿素行が400年以上も前に指摘しているとしている。

裏表紙にはかく書いてある。
「山鹿素行によれば、わが日本こそ、文化的にも政治的にも中華と呼ばるべき存在であり、そのことは、日本書紀、古語拾遺などの古典に明記されている歴史的事実によって明らかであり、その主張を展開する著述が『中朝事実』に他ならない」としている。

日本は長らく、自虐史観が支配し、今年は戦後70年談話が安倍政権にて予定されている模様である。既に談話実施に向けた有識者会議が発足している段階において、政治的にとんでもない隣国に囲まれ、その国が蒋介石の時代から自らを「中国」と名乗り、我が国も媚中外交の一環として「中国」と呼称してきた事実を、この本の存在を知ることにより改める時がきたように私は思う。

そういう意味で、この本「山鹿素行 中朝事実を読む」は現代において、記念碑的存在であり、国内の歴史論争において一石を投じることになるだろう。

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