生きる知恵を学ぶ/栗田勇/2003/岩波書店
日本の歴史上の代表的文化人、マルチタレント的な方々、一遍、最澄、世阿弥、白隠、良寛、利休、芭蕉の芸風、生き方について解説した本。内容的には、利休、世阿弥が面白かった。この本では、利休の出自について、「鎌倉時代の終わりから南北朝時代にかけて、阿弥衆といって、頭を剃ってお坊さんの形をした人たちが、戦場で将軍のお側にいて、戦死者の処理をしたり、けが人の世話 . . . 本文を読む
国家の尊厳/先崎彰容/新潮社/2021
文体上、異質なキーワードが連続、繋ぎ合わさっている関係で、初めて読んだ瞬間、論理的飛躍が続出していると錯覚することが避けられない。各章毎に、主題となるテーマが設定され、テーマにふさわしい歴史上の重要人物を登場させ、人物の言動と重要なキーワードを見出し、明確な論理で繋ぎ結論づけた成果が本書である。
同じテーマを扱っている本に「国家の品格」(藤原正彦)がある . . . 本文を読む