品格語辞典/関根健一監修/大修館書店/2022
一見したところ類語辞典なのだが、普段づかいの言葉に対し、改まった場面にふさわしい言葉を「品格語」と定義し、品格語について、*あるいは**印で注記している。
出版社は辞書編纂実績が多い、大修館書店。本辞書は、品格語という言葉選びに関心あるフォーマル指向の読者層をターゲットとしている。
見出し語500項目、品格語のべ約3300項目だそうなので、フォ . . . 本文を読む
日本の美しい言葉辞典/梅内美華子/ナツメ社/2020
歌人である著者が選んだ、美しい日本語辞典。情景を再発見できることを目的に1000語の言葉を選んだ。この種の辞書は、近年発刊が相次いでいるが、1000語を扱うビジュアル本の中でこの本以上に価値ある本は他にない。
くそ真面目に順番に読んでいくのではなく、枕元におき、寝る前に今日一日の会話を振り返り、パラパラめくってみる、そんな読み方がふさわ . . . 本文を読む
美しい「大和言葉」のいいまわし/日本の「言葉」倶楽部/三笠書房/2015
たかが100語程度の大和言葉に関する用例辞典なのだが、使用頻度が高く、格式ある言葉を厳選している。ちょっとした式典など、スピーチに使えるものが多い。現首相が、基本的な外交マナー、食事の作法すら弁えず、暗い顔をして斜めネクタイ姿で、ヨタヨタ歩く姿を見せられると、一人の日本人として言葉遣い含め襟を正すつもりで日頃の挨拶、会話で . . . 本文を読む
翻訳読本/別宮貞徳/講談社現代新書/1979
世の中には語学力があるという理由から、通訳や翻訳家を志す方がたくさんいる。一方で、日本語としての意味が難解のため、何度読んでも意味不明な翻訳書が多数存在する。翻訳家のスキル不足のせいで、せっかくの原書が適切に評価されないことを意味する。
著者は、美しい日本語が書けない人、書こうという意欲のない人は翻訳に不向きであるとしている。難解かつ意味不明な翻訳 . . . 本文を読む
四字熟語辞典/田部井文雄編/大修館書店/2004
ブログタイトル変更、検討に際し、四字熟語を参考とすることとなったこともあり、一冊購入した。四字熟語二六五三語が収録されている。各語について、意味、構成、故事、出典、用例、用法、注意、表記、類義語の解説がある。親切な辞書である。普段あまり関わることはないが、ここぞという場面で使用すると、四字熟語の世界では効果覿面と言うのであろう。老人会などでは、四 . . . 本文を読む
知的生産術/出口治明/日本実業出版社/2019
高度成長期と現在の対比で、産業界における知的生産活動の結果としての生産性について分析、少子高齢化が進展する時代にあって、日本が進むべき道を指し示した好著。一方で、著者は日本のサービス業界の生産性の低さを憂えている。著者は、日本企業に蔓延する長時間労働を否定、定時退社主義であるアフターファイブは、人に会う、本を読む、旅行することを奨励すべきだとしてい . . . 本文を読む