勝者へのルール/林輝太郎/2008/同友館
株式相場で勝ち続けるために、必要となる基本中の基本について解説した本。著者は、この種のノウハウ本の有名人。かつて、兜町の千代田書店にあった株の専門書店に行けばこの方の書いた数万円の本が置いてあった。本書は入門書に過ぎない。心構え的なこと、情報の取扱いに関すること、日常の習慣において最低限必要なこと、とりわけ技法にこだわることについて、繰り返し繰り返し述 . . . 本文を読む
戦後経済史は嘘ばかり/高橋洋一/PHP研究所/2016
大数学科、経済学部卒、元大蔵省官僚、小泉純一郎内閣、第一次安倍政権時代に官邸の立場で業務経験ある方の、戦後経済史の解説本。タイトルと内容に乖離はない。なるほどと思われることが書いてある。ためになりそうな見出しを以下に列挙する。
・実は、繊細に遭っても日本の工場はかない生き残っていた・GHQの改革がなくても、日本は戦前から「資本主義大国」だ . . . 本文を読む
ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ/宋鴻兵/橋本硯也監訳、河本佳世訳/ランダムハウス/2009
ロンドンシティをそもそもの発火点とする金融資本、銀行家たちの悪事について、歴史的経緯含めて明らかにした珍しい本。
タイトルが、「ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ」となっているため、陰謀論の本とみられがちだが、内容は至って硬派。
ソロスを国際銀行家の金融ハッカーと非難しつつ . . . 本文を読む
アングラマネー タックスヘイブンから見た世界経済入門/藤井厳喜/幻冬舎新書/2013
タックスヘイブンの経緯に関わる入門書であるが、内容は濃い。面食らうほどである。特に、イギリス、アメリカ、イタリアに対する見方が変わるほど衝撃的な内容である。イギリスについては、ロンドン・シテイの成り立ちと位置づけ、アメリカについては、アメリカ発祥の大手企業が法人税をまったく払っていない事実、イタリアについては、 . . . 本文を読む
アメリカの経済支配者たち/広瀬隆/集英社新書/1999
トランプが戦っている相手のことが書かれている珍しい本。出版年から、著者はそのことを意識して纏めたのではないことは明らかだが、トランプを叩きまくったアメリカ主流マスコミの血縁関係、特に金融資本との関係が簡潔にまとまっている。
この本にはタックスヘブンについても記述がある一方、トランプを支持する共和党支持派の金持ちのことについて、ほとんど言及 . . . 本文を読む