閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

私のモーツアルト

2024年07月14日 | 書評 音楽

本書は、1976年に刊行された本(ハードカバー)の同名の本を、1989年にFM選書(ソフトカバー)という形で再刊したもの。

最初に刊行されたきっかけは、出版社社長が各界のモーツアルト好きに直談判、提出された原稿を製本化したものなので、各頁とも執筆者の思い入れある内容となっている。

この本のトリ(最後の章)は渡部昇一が担当している。タイトルは「モーツアルトとその時代」。ベートーヴェンとの対比でモーツアルトを論じている箇所は非常に参考となった。

なぜか。
モーツアルトはいろいろ聴きこもうという気にさせるところがあるが、ベートーヴェンは聞き手が真摯な対応を迫られる雰囲気があり、敷居が高い。
とりあえず、三つの問いを設定したい。

・音楽は芸術なのか。
・音楽は娯楽なのか。
・音楽は気分転換効果があるのか。

私個人にとって、モーツアルトは、三つを満たしているが、ベートーヴェンは三つとも満たしているとは言い難い。
田園交響曲、バイオリンのスプリングソナタなどは愛聴しているが、それ以外は、心してCDと対面、正座して聴くことを迫られている気がする。

仕事上、ストレスが多い職場が続いたこともあり、自然にモーツアルト好きになったのではないか。振り返って思うところである。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 着席妨害されました | トップ | 都市公園で発生している諸問題 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿