呪う天皇の暗号/関裕二/新潮社/2010
名著かどうか、問題作か否か、著者は例によって、仮説的スタンスで歴史の真実に迫ろうとしている。すべてが正しいとは思わないが、古事記、日本書紀を読みこなすには、この本に書いてあることくらいは知識として理解する必要があることをこの本は示唆している。その点において、この本は古代史に関心ある人に多くの気づきを与えてくれる。歴史は科学であるとか、史料検証にこだわる、 . . . 本文を読む
日本史のツボ/本郷和人/文藝春秋/2018
通史書が少ないこと、通史における歴史観的な見方に関する解説書が少ない関係で、この本の存在は貴重である。
歴史学者という職業でないなら、この本に書いてあることが正しいとか、間違っているとか、良書、悪書かという点で読むのではなく、こういう見方がある、この種の見方は通史上外せないのではないかという視点で読むことをお勧めしたい。
歴史観はマクロ(通史)、ミ . . . 本文を読む
日本とユダヤの古代史&世界史 縄文・神話から続き日本建国の真実/田中英道、茂木誠/ワニブックス/2023
田中英道、茂木誠による対談形式の歴史書。古代、渡来人としてのユダヤ人が日本列島に住み着き、日本史上の重要な役割を果たしたことを物証(ユダヤ人風の埴輪など)、古今東西の文献を参照しつつ述べている。一読すると、トンデモ説が続くが、考古学的物証が追加で見つかれば見つかる程説得力が増す分野とみていい . . . 本文を読む
虚像のロシア革命/渡辺惣樹/徳間書店/2023
第一次対戦時代に勃発したロシア革命に関して、各国関係者の動きを整理し、結果論からロシア革命を総括した歴史書。
過去出版されたこの種の歴史書を一新、読む必要が無くなったと思えるほどの出来栄えである。特に注目すべきは、チャーチル、ウッドロー・ウイルソンである。ドイツ、ロシア間でまとまりかけていた和平への道を英米がぶち壊したと渡辺惣樹は分析している。
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軍隊なき占領 戦後日本を操った謎の男/ジョン・G・ロバーツ、グレン・デイビス著/森山尚美訳/講談社/2003
戦後社会に影響を与えた、表社会の人物の所属する組織と立ち位置を解説した本。裏社会、謀略組織の人物は出てこない。日米外交史上の要人がこの本にて登場する。マックス・E・ビジョップ、ウイリアム・R・キャッスル、ユージン・H・ドゥーマン、アドナン・E・カショギ、ジェームズ・L・カウフマン、ハリー . . . 本文を読む
第二次世界大戦とは何だったのか 戦争指導者たちの謀略と工作/渡辺惣樹/PHP研究所/2022
トピックス的な個別タイトル設定された歴史書であるが、第二次大戦の主役である、英米他各国首脳の逸話について歴史家の視点からまとめられている。
一読するとわかることだが、チャーチルが戦争を企画、準備したような気配がある。チャーチルの娘、義理の娘がアメリカ政府高官をいわゆる性接待し、その見返りに、アメリカが . . . 本文を読む
地図で読むケルト世界の歴史/イアン・バーンズ著/鶴岡真弓監修/桜内篤子訳/創元社/2013
歴史書にしては珍しい、大型本。寸法は 26.3 x 4.1 x 34 cm。装丁も豪華、カラーの地図が多く、ハードカバー。今時ないタイプの百科事典よりも大きなサイズの本。定価は8800円ただ、内容的に密度は濃くない。62頁には、こう書いてある。「ガリア人は見栄っぱりで、戦いに勝つと我慢できないほど得意にな . . . 本文を読む
古事記の禁忌(タブー)天皇の正体/関裕二/新潮社/2012
古事記に書かれた事象と年代の偏りに焦点を当て、古代史の謎を解き明かした好書。書かれたすべてが真実と断定することは難しいが、著者が示した根拠から、古代史を研究する際に必要なスキルが何であるのか本書を通じて知ることとなる。古代史を学ぼうとする人には参考となりそうなことがいろいろ書いてあるし、本書には楽しみながら読める面白さがある。「歴史は科 . . . 本文を読む
天皇の国史/竹田恒泰/PHP研究所/2020
皇室ネタの通史書。他の通史書との比較となるが、時代的には古代史のウエートが高く、学説の紹介があるだけでなく、独自の視点からの検証もあり真面目に読もうとする人にはネタ豊富である。皇国史観の通史書としては、平泉澄、渡部昇一のものがある。本書は、それに次ぐ価値がある。執筆に際しかなり調べて書いたことが伺える。著者は本書を出したことで歴史家として田中英道、西 . . . 本文を読む
物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国/黒川祐次/中央公論社/2002
サブタイトルにあるとおり、ヨーロッパ最後の大国ウクライナの歴史。物語と書き添え、歴史観に過ぎない本を「〇〇国紀」などとたいそうなタイトルを付けない点に著者の良心を感じる。広島G7サミットで、ウクライナのゼレンスキー大統領が岸田首相の計らいで来日、G7の主役として振る舞い、「核恫喝の居場所はない」と原爆資 . . . 本文を読む