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閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活談、世相・世情 💹📆、書評📒、知的生産技術💻📱を書き綴ります。⏳

英国を視る

2025年03月22日 | 書評 国際
英国を視る/松浦嘉一/講談社/1984 明治24年生まれの英文学者(夏目漱石門下)が、昭和11~12年にかけて、留学のため英国滞在した際に書き溜めた、一般向けに書かれた最初の英国滞在記。テーマ的には、石炭産業、労働者階級、戦時中の体制、議会に関するものが多い。この本にヒントを得て、戦後、留学・出張等、英国好き日本人による英国滞在記本の発刊のきっかけとなった。 この本を通じて、伝わってくるのは、 . . . 本文を読む
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「正義の戦争」は嘘だらけ! ネオコン対プーチン

2025年02月08日 | 書評 国際
「正義の戦争」は嘘だらけ! ネオコン対プーチン/渡辺惣樹、福井義高/ワック/2022 冒頭でのウクライナ紛争でのネオコンの動きを分析しつつ、第二次大戦前後から現在に至る、紛争企画・製造装置としてのネオコンの悪行とその思考回路について対談形式で分析した本。 ネオコンは、ありとあらゆる「プロパガンダ」を捏造し、世界規模で紛争を仕掛けてきたとし、ゼレンスキーのことをアメリカの操り人形、前駐日対しエマ . . . 本文を読む
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プラント・ハンター

2025年02月01日 | 書評 国際
プラント・ハンター/白幡洋三郎/講談社現代新書/2005 ガーデニングの本場、イギリスにおける、何らかの形で植物採取、コレクターとなった人たちの植物採取の歴史、日本にやってきたプラント・ハンターたちの紹介、プラント・ハンターの目に留まった日本の植物について纏めた、異色の近現代史本である。18世紀末、ジョーゼフ・バンクスという王立キューガーデンを運営する人物が、世界中から植物を集めた。当時は、植物 . . . 本文を読む
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アメリカの崩壊

2024年08月04日 | 書評 国際
アメリカの崩壊/山中泉/方丈社/2022 前回大統領選挙以降、バイデン政権になって表面化しつつある(日本のマスコミが報道することがない)アメリカ社会の崩壊現象についてわかりやすく解説している。 著者は、アメリカ在住が40年以上。ジャパン・ハンドラーズと同じようなことしか言わない産経の古森よりもずっとマシなことを述べている。下記サイトの目次は(日本のマスコミが報道してこなかった情報が多いため)一 . . . 本文を読む
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これでもイギリスが好きですか

2024年06月16日 | 書評 国際
これでもイギリスが好きですか/林信吾/平凡社/2003 イギリスに関する多方面のネタが詰まっているため、ネタ本としては面白い。 しかし、何から何まで断定調。朝日新聞など、左翼系の権威主義の社説を読まされているような気分になる。 論文作法的には、事実なら出所ないし根拠を示すこと、推論・予想なら○○だろうと書くことになる。意見なら、と思いますとか、と考えますと書くことは常識。 著者は、雑誌編集 . . . 本文を読む
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破産しない国イタリア

2023年12月31日 | 書評 国際
破産しない国イタリア/内田洋子/平凡社/1999 プロサッカーの中田英寿選手を通じて、イタリア人選手の狡猾なサッカープレーを知った人が多いと思うが、本書は、そのイタリアの国情かつ国民性を正確かつ生活感覚の視点で解説した本。特に、誘拐ビジネス、狡猾というテーマで書かれている頁は必読箇所となる。中古車取扱い実績で日本一となったビッグモーターによる不正が話題となったが、ワンマンタイプの社長でその業種で . . . 本文を読む
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英国カントリーハウス物語 華麗なイギリス貴族の館

2023年10月15日 | 書評 国際
英国カントリーハウス物語 華麗なイギリス貴族の館/杉恵惇宏/彩流社/1998 学者さんが書いた本なので一見目立たないが、イギリス貴族が住む(住んでいた)カントリーハウスと言われる建築物の歴史、貴族の生活様式、使用人、イギリス文学との係わり、絵画、訪ねてみたいカントリーハウス情報など、貴族社会全般に関して網羅的にまとめられた秀作、内容的には決定本レベル。 なお、著者は、英日文化協会を主宰、「英日 . . . 本文を読む
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英国紳士のお妾さん

2023年07月25日 | 書評 国際
英国紳士のお妾さん/ダグラス・ダウランド著/小池滋訳/秀文インターナショナル/1982 著者は、英国紳士シリーズの第四作目として、過去三作の売り上げに気を良くして本書を書いた。時代的には、半世紀前の時点から過去二百年遡り、貴族階級のお妾さんに関する情報が集約されている。 内容的には、珍本奇本の類。訳書は「デブレット社史上最高に際どい書籍執筆に関して、編集上並びに社交上の忠告を頂戴した&hell . . . 本文を読む
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イギリス 嫌らしくも羨ましい国

2023年05月29日 | 書評 国際
イギリス 嫌らしくも羨ましい国/菊地哲郎/講談社/2001 書評的にはまったく注目されていない本。著者は毎日新聞記者。新聞記者というと、世情的に信用されず、文章下手として扱われる時代であるが、著者の場合はいささか異なる。東大卒、経済部記者ならではの視点で、普通ならあまり気づかないイギリス社会、イギリス人の深層心理面について、感想を述べている。明らかに、著者は現地紙の翻訳文程度の記事しか書けない新 . . . 本文を読む
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イギリス貴族

2023年04月25日 | 書評 国際
イギリス貴族/小林章夫/講談社/1991 存在していることは知れ渡っているが、実態がはっきりしないイギリス貴族について、起源、種類、生活ぶり、教育、ノブレス・オブリージュ、貴族の生活におけるスポーツの位置づけ、財産保全等について書かれた本。階級社会イギリスの実相を知るのに、必要な一冊と思う。 . . . 本文を読む
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