語られなかった 皇族たちの真実/竹田恒泰/小学館/2005
小泉内閣時代、女性宮家問題を政府有識者会議が検討している最中、皇室の将来を案じる小学館の編集者が、旧皇族竹田恒泰に依頼し、出されることになった本である。
問題はそれだけではない。竹田恒泰は、皇族からの反対、政界からの批判を懸念し、時の政府委員の常連だった瀬島龍三に二度相談に、二度目に了解を得てやっと出版化できた本である。
旧皇族というと、それなりに恵まれた存在と思う人が多いと思うが、この本の最後には、言論人としてデビューする時期の微妙な緊張感あふれる書きぶりである。
言論人の中には、ぞんざいな言葉遣い、常識外れの対応である人が多いが、竹田恒泰の姿勢に見習う点が多いのではないか?
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