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閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

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英国を視る

2025年03月22日 | 書評 国際・日本論・國體

英国を視る/松浦嘉一/講談社/1984

明治24年生まれの英文学者(夏目漱石門下)が、昭和11~12年にかけて、留学のため英国滞在した際に書き溜めた、一般向けに書かれた最初の英国滞在記。テーマ的には、石炭産業、労働者階級、戦時中の体制、議会に関するものが多い。この本にヒントを得て、戦後、留学・出張等、英国好き日本人による英国滞在記本の発刊のきっかけとなった。

この本を通じて、伝わってくるのは、同時代のイギリスの労働者階級は左翼主義的な人たちではないこと、同じ島国の日本が国民各層が一致団結して戦争に進んで参加したのと同様、イギリス国民も炭鉱夫が中核となって出征したことを含め一致団結したことである。

分野は異なるが、1930年代、イギリスの推理小説家アガサ・クリスティは、名作、『オリエント急行の殺人』(1934年)・『ABC殺人事件』(1936年)、『そして誰もいなくなった』(1939年)を相次いで発表している。
アガサ・クリスティの小説が好きな方には、小説に書かれた時代背景を理解するのに役立つ一冊となるはずである。


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サムライソウル日本海 (鉄の道)
2025-03-29 00:55:49
それにしても古事記はすごいよな。ドイツの哲学者ニーチェが「神は死んだ」といったそれよりも千年も前に女神イザナミ神についてそうかいてある。この神おかげでたくさんの神々を生まれたので日本神話は多神教になったともいえる。八百万の神々が中国地方の山陰出雲に集まるのは、国生み・神生みの女神イザナミの死を弔うためという話も聞いたことがある。そしてそこから古事記の本格的な多神教の神話の世界が広がってゆくのである。私の場合ジブリアニメ「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」「天空の城ラピュタ」などのの感想を海外で日本の先端的な科学技術との関連をよく尋ねられることがあった。やはり日本らしさというか多神教的文化を母体とした雰囲気が受けるのだろうか。
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