インドのチャンディーガルってこんなところ

ル・コルビュジエの計画都市 Chandigarh
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スクナ湖 干上がる&水質問題 Sukhna Lake3

2018-06-06 | ニュース News




過去記事に書いた「スクナ湖 初回は水の入れ替え中」という記事。

実はず~っとこれが気になっていて、実は入れ替えじゃなくて暑さで干上がっていたのではないの?と思っていました。あの時、同伴したドライバーが、水の入れ替え中なんだよ!と説明してくれたのです。

湖上に複数の重機が出て作業中だった事もあって、大きな勘違いをしてしまったのかもしれません。
そしてテレビクルーが取材に来ていて、テレビニュースでも実際、水のないスクナ湖が出ていました。

水の入れ替えなんて人口湖だからできる事なのかな?と変に納得しながらも今まで何か引っかかるものがあって、今更ながらその年のニュースを調べてみました。
因みにこの湖は近くのダムから水が来ています。

そしてやっぱり!!
水の入れ替えなんかではなく水が干上がっていたんです!
なのであの過去記事についてもタイトルも、内容も訂正しています。      
スクナ湖 干上がっていた!

そしてこの件を調べている最中、なんと今年6月現在のニュースも発見しました!
写真も出ています。
スクナ湖の水位が下がりボート禁止

実は昨年の夏に続いて今年もなんだそうです。
そういえば数年前から、インドの他州で少雨が原因で砂漠化&水を汲みに遠くまで行かなければならない様子が度々報道されていました。世界的にこういった問題は他国でも起きています。

そして今、危機に瀕していると言われているスクナ湖。
スクナ湖、様々な問題が&他ニュース記事参照

長い記事なので全部は読めませんが、
昨年、干上がった所に届くようにパイプを作り、地下水を注水して増水させたそうですが、湖を満たすほどには至らず効果は薄かったそうです。また干上がった後に雑草があちこちに沢山生えてしまい
それを抜く作業チームを作りとにかく大変だったそうです。

そして近年の多くのニュースで湖の水質悪化は深刻だと報道されています。

湖底には沈泥が溜まり貯水量が減ってしまい、それに加えて少雨と蒸発が原因で昔から比べると湖は小さく縮んでいるそうです。
泥を取り去る作業が重要だと。また泥がダムに逆流するのを防ぐ為に工夫されたそうですが、それが逆に湖に流れる水量を減らしてしまっているそうです。
近隣からは生活排水がチャンディーガルに流入しているそうです。

雨量が増えるのはモンスーンの時期を待つしかありません。

遠方から来た観光客は干上がった湖が泥沼化しているのを目の当たりにして、楽しみに来たのにがっかりだと
水質の悪化はかなり深刻なのだそうで、すでに「死んでる」とまで表現されるほど。

そもそもコルビュジェがこの湖を計画した時代は今程、最高気温が高くなかったのです。
雨量も近年のように少雨ではなかったのでしょう。

そしてニュース記事の最後に書かれていた内容がとても残念でした。コルビュジェが泣きますね

本来コルビュジェは湖でモーターを使ったボートを使用したり、ダムに車両を侵入させたりする事は禁止していたそうです。住民がここで心身を寛げる場として予想していたのですが、真逆の事が行われています。

現在、住民の憩いの場でもあるとは思いますが、商業主義的な使い方と化し観光収入も得ていますね。

今、救急処置を取らなければ湖の寿命は長くないと数々の川を再生させて来た専門家から言われている程、深刻な汚染レベルだそうです。

これが人口の湖だからこそ、対策を取り易いはずだと考えられていて今、再生できるのかどうかの瀬戸際に立たされている状態です。