goo blog サービス終了のお知らせ 

インドのチャンディーガルってこんなところ

ル・コルビュジエの計画都市 Chandigarh
コルビュジエ建築物、街&生活情報
 

加速するシェアサイクル事業

2021-09-04 | ニュース News


インドで一番長い自転車レーンを誇るチャンディーガル!
近年、シェアサイクルのプロジェクトが加速しています。

現在、業者が参入しスマホ登録システムを取り入れ、
電動自転車も含んだ自転車を1250台まで増やし、来年までに5000台に増やす予定です。

料金は30分間で10Rs。会員は5Rs。



自転車レーンはあったものの、
昔は労働者階級の人が乗る程度で自転車はさほどポピュラーではありませんでした。
富裕層の多くは皆自家用車を持ち、自転車に乗る人はあまりいなかったようです。
確かにメイドさん、ドライバー、修理人、また会社で近所の人が自転車で通う程度だったと思います。


近年、主な場所にはシェアサイクルを設置していたようですが、返却場所が少ないのが問題でした。
例えば旅行者はスクナ湖で借りると、そこまで又返しに行かなくてはいけなかったのです。

ドッキング・ステーションと呼ばれる日本語で言うサイクル・ポートは、
Sector1のロックガーデン、高等裁判所、スクナ湖、PGI(医療施設)、Sector17、22、34、35、43、その他の混雑した場所、例えばマーケット内のミルク屋さん近くなどに設置されます。

詳しい場所はこちら↓ 大半のセクターに置かれるようです。
SmartBike dock stations
The dock stations have been set up at sectors 1, 3, 4, 7, 8, 9, 10, 11, 15, 16, 17, 18, 19, 20, 21, 22, 23, 24, 26, 27, 28, 29, 30, 31, 32, 33, 34, 35, 36, 37, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46, 47, 48, 49, 52, PU, PGI, Punjab and Haryana High Court, Manimajra, Sukhna Lake, Rock / Rose Garden and GMSH-16.





*利用方法
Play Storeの「Smartbike」というアプリをダウンロード。
国内居住者であれば、携帯電話番号や身分証明書がアプリ登録に必要で、
支払いはPaytmアカウントかデジタル・ウォレットから自動的に差し引かれます。(=スマホ決済)
GPS対応ですので、スマホのアプリ登録なしには利用できないと思われます。

*海外からの外国人観光客の動画で、徒歩で散策中にレンタサイクルが並んでいるのを見つけ、料金も安くて利用したいけど自分のキャッシュカードでは借りられないのがわかった、と話しておられました。現地の人たちがサイクイリングしているのを横目に、あんな風にサイクリング移動出来たら便利でいいのに~、と。

*ガソリン代の高騰、大気汚染対策、コロナ禍で密にならないと好評のようです!
セクターをぐるりと回るだけでも結構な距離なので、
旅行者はSector1だけでの移動でも自転車があると便利ですよね!

でもリクシャのおじさんたちの仕事が減ってしまうのは可哀想かな😖 







電気バスへ移行~大気汚染緩和へ~

2021-08-21 | ニュース News

徐々に進化しているチャンディーガル。
4年の構想を経て、8月初めにチャンディーガルへ初の電気自動車がやって来ました。
目的は大気汚染緩和。



エアコン、インフォメーションスクリーンが各所に、緊急ボタン、充電用コンセントを座席の各列に備えています。
先ずは最初の一台が到着&試乗イベントが行われ、その後20日間は
乗客を乗せずに試運転がされています。

その後9、10月で更に増やし、来年には40台のバスが揃います。

充電ステーションは20以上を設置し、充電には2~2.5時間必要だそうです。

試乗イベントの様子。
帽子を被っている方がパンジャーブ州知事のようです。



こういうのが現実化できるのがチャンディーガルだからなのかもしれません。
これだけでは大気汚染は改善されないと思いますが、嬉しいですね。

電気バスが走っているのは多くは中国で、
気温が40°近くの日に電気バスが自然発火した例がありました😱 
暑いインドでも安全性など気になるところです。

コロナ禍の中で明るいニュースなのかもしれませんね!
因みに現地では陽性者がかなり少数になっていて、飲食店も時間制限が無くなり、夜中まで営業OKだそうです。





チャンディーガル&アムリトサル行きの新幹線計画

2021-01-15 | ニュース News


昨年秋のニュースですが、
デリー~チャンディーガル~パンジャーブ州アムリトサルの高速鉄道(13駅を結ぶ新幹線)の入札活動が始まる事になりました。

*下のサイト内ではvia(チャンディーガル経由)という表現になっていますので最初は混乱しながらも
直訳したままにしていましたが、正しくは分岐点より支線がチャンディーガルまで走る計画になっています。
詳細の情報はなくどのような形態になるのかは不明です。



インドに複数の高速鉄道(新幹線)計画があり、
デリーからチャンディーガル路線もあるのを知ったのは数年前です。

参照 ウイキペディア インド高速鉄道計画 



複数の計画の中、先ずは商都ムンバイと西部グジャラート州アーメダバード間(完成後は僅か2時間で到着)の
工事から始まり大いに期待を持たせました。
しかし様々な要因で工事が大幅に遅れ、開業は予定よりも先になりそうだと報道されています。

最近は報道も見かけませんが、コロナ禍の中でも工事は進行中だそうです。

追記 2024年4月の発表では、2026年には開業できそうです。

この路線が完成すると、
デリーからアムリトサルまではなんと2時間で到着!
となると、デリー⇔チャンディーガルもかなり早く着きますね!

*チャンディーガルまではSangrurという街で分岐し支線が走ります。
 
駅名は下記サイトからお借りしました。

*Station Names: Delhi, Asaudha, Rohtak, Jind, Kaithal, Sangrur, Malerkotla, Ludhiana, Jalandhar, Amritsar
*Stations on Spur Line(支線): Sangrur, Patiala, Rajpura and Chandigarh.
途中のPatialaという街は歴史ある観光資源がある所のようです。

鉄道料金は現在のファーストクラスAC運賃の1.5倍位になる予想だそうです。

アムリトサルは日本人の旅行者も行く所でパキスタンとの国境近く。
ターバンを巻いた人たちで有名なシーク教発祥の地で、ゴールデン・テンプル(黄金寺院)で有名ですね!
参照 ウイキペディア アムリトサル 


チャンディーガルからアムリトサルまで車で行くとなると休憩を入れて5、6時間位だったと思います。

将来、便利になったインドの旅が徐々に実現可能になるのでしょうか。
その一方、新幹線の走るインドなんて想像したくないという真のインド好きもいるようですね😅 

私達が住んでいた頃の様に(現在もまだそうですが)
移動に少々不便で体力、気力が必要だった頃を思うと、とても懐かしく今ではあの体験ができて本当に良かったと思います。


しかしこの路線の工事も一体何年かかるやら???



高架道路建設に反対運動~700本もの樹が伐採予定~

2020-12-30 | ニュース News



写真はセクター内の街路樹です。
このように街路樹がどこにでもあるのが住民の誇り。

12月中旬に、チャンディーガルSector29×31(Tribune Chowk ラウンドアバウト)に高架道路の建設計画が半ば決定し、
住人たちはがっかりしています。



この高架道路建設に対してきな臭さを感じる住民たち。
なんだか騙されてる感じ、と。

ここは国際空港やインダストリアル・エリア方面に近い場所です。
四方八方からの車両が集中し、計画は増加する交通渋滞の緩和を狙ったものです。

これまでは、広い道路&街路樹を伴う美しい景観がこの都市の誇りでもあり、
高架道路は全く必要としていなかったようです。


距離は最初の提案よりも短くなったそうです。
しかし700本もの街路樹を伐採する事、
美しい街並みを損なう事に住民達から反対運動が起きています。


下のサイトで紹介されているのはチェンナイの高架道路。
同様にチャンディーガルにも、
美しくデザインされた四葉のクローバー型が考えられているそうですが。


700本もの街路樹を伐採するなんて!!😫 
学生や活動家たちが集結!
一部は樹齢60年。
という事は、この都市の誕生と共にあった樹木たち、、
道路を拡張したり地下道を作ったり、と代替案はあるのになぜ高架道路に拘るのか?と。

ディワリでは爆竹が禁止され大気汚染対策を取るのに、
その大気汚染を緩和させる樹木を伐採するなんて!
子供たちの未来を考えて!という声もあります。


元々チャンディーガルの樹木は遺産。
とても大切にされています。




富裕層が多くプライドが高いと言われる住民たちですが、
環境に関して関心を持ち、コルビジエがデザインしたこの都市に
手を加えるとなると反対派が現われますね。
住民の希望は高層ビルなどがある都市化ではなく、
自然を残した美しい街並みなのに。

今後も長期に渡る都市計画で、
街中に高層ビルが建設される計画もありますので、度々こういった反対運動が起きそうですね。
既に反対派が発信しています。

追記 
住民の反対運動やコルビュジェ都市構想の視点からの専門家の許可が下りていない事が発覚したり、地下鉄プロジェクトとルートが被り調査といった様々な問題で数年間も工事が中断していましたが、2024年10月28日から一部が開通したそうです。
多くの樹木が伐採されてしまい伐採した箇所はコンクリートで蓋をされた状態で、どこに木が植えられていたか目視でき、嘆く住民達もおられます。



自転車専用レーンwithコロナ/~コルビジエに感謝~

2020-09-25 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan



チャンディーガル車道脇に走る自転車専用レーン。

チャンディーガルにはコルビジェの計画で作られた自転車専用レーンがあります。
インドでは大変珍しいこのレーン。
現地では英語でCycle Track(サイクル・トラック)と呼ばれています。

車道沿いの緑地帯に延びる一見、歩行者用の小道だと思っていたのが
実は自転車専用レーンだったとは帰国して知りました😅 
当時はあのレーンを自転車で通る人は少なかったです。

近年は修復や延長され、同時に場所によっては赤く塗られて自転車の絵も描かれています。

このレーンがあるお陰で、コロナ(COVID19)禍では自転車利用の人が急増したそうです。
ロックダウン中は交通手段を奪われ、その後バスもタクシーも乗るのが怖い。
自転車ならソーシャルディスタンスが取れるし体力作りに!
と喜んで自転車で移動する人達が急増したようですね。

*他にもこの区画整理された街は、
対コロナ政策に有利でロックダウン時には随分役立った、という意見もありますね。
コルビジエの計画した造りはこんな時に最大限有利だったでしょう。



僅か2分半ほどの動画です。
サイクル・リクシャも今やこのレーンを使っているとは!



住民にとってはこのレーンがある事が本当に誇りのようです。
チャンディーガルの人達は、
普段から美しい自然や街並みなど何でも誇りにしていて!
チャンディーガルLovers😍 の住民は多いです!

特に180㎞にも延長されたレーンはインド唯一。
サイクリングはニュー・ノーマルになりつつあり人気になって来ているそうです!

所々、レーンが凸凹で補修が必要、ゴミが溜まっている個所もあるそうで、
わざわざ動画に映して指摘している人もいました。

近年は自動車も増え、また秋からの大気汚染の季節に入るとサイクリングは辛いかもしれませんが
コロナ禍を工夫しなんとか楽しく乗り切って頂きたいですね!