山形大学庄内地域文化研究会

新たな研究会(会長:農学部渡辺理絵准教授、会員:岩鼻通明山形大学名誉教授・農学部前田直己客員教授)のブログに変更します。

「山形大学庄内地域文化研究会」フォトチャンネル一覧

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文久三年 月山湯殿山羽黒山道中日記(山形大学農学部図書館所蔵)
 文久三年(1863)の出羽三山道中日記です。群馬県の福地書店より購入した古文書です。この史料の写真を論文などに引用される場合には、必ず所蔵先を明記いただき、私宛に、ご一報ください(imichiaki@mail.goo.ne.jp)。  この史料の作者と居住地は不明であるが、冒頭に栃木県の壬生、終わりに群馬県の太田という地名がみえるので、おそらくは栃木・群馬県境付近の可能性が大きい。  途中、八溝山を経て、奥州街道を北上し、仙台城下町から松島を見て、石巻から金華山に渡り、古川から銀山温泉、尾花沢を経て、古口から最上川の川舟で清川で下船して羽黒山へ至る。  羽黒山御本坊(山頂の御本社)に詣り、月山に登り、湯殿山へ下って、仙人沢から田麦俣、大網を経て、金峯山(きんぼうさん)に詣り、湯田川温泉を経て、帰路は日本海に沿って、村上から新潟を経由して、柏崎から高田を経て、柏原から戸隠へ詣り、長野善光寺を経て、中之条から伊勢崎を経て、帰路についている。
更新日時2015-09-13 13:47:12
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タグ 出羽三山   旅日記  
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実在した西川須賀雄(出羽三山神社初代宮司)の記念碑
 庄内民俗学会の1月例会で報告した折に、出席者の出羽三山神社の渡部学芸員から、佐賀県神職会小城支会の「故正七位西川先生記念碑建設費寄付募集趣意書」のコピーを手渡され、この記念碑が実在するか確認してほしい旨の依頼を受けた。  それで、小城市のサイトに須賀神社の紹介があり、問い合わせできるように設定されていたので、さっそく連絡したところ、小城市教育委員会文化課の担当者から返信があり、須賀神社の境内に記念碑があり、正面は「正七位西川須賀雄大人記念碑」、左側面は「昭和四年五月建立」、背面は「発企者 小城神祇会氏子惣代」と刻まれていることが明らかになった(写真1~3)。  趣意書によれば、西川は晩年に地元へ帰郷したが、生活環境には恵まれなかったようであった。しかし、山形県からも寄付金が送られたようで、記念碑建立を確認できたことによって、西川宮司の履歴がまたひとつ明らかになったといえよう。 (「村山民俗学会会報」280号、2015年2月、より)
更新日時2015-02-11 17:16:07
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タグ 佐賀県   記念碑   西川須賀雄   出羽三山神社