Imaginary Dock

"作ることを伝える"をテーマに
プラモデル製作を紹介しています
動画もあわせてごらんくださいませ

[NCC-1701] U.S.S. ENTERPRISE #0-1

2012-04-29 01:34:58 | USS ENTERPRISE 製作記
《やっとDockに船が登場しました。。。》

「宇宙…そこは人類に残された最後の開拓地である。」
みなさんは、このナレーションで始まる"STAR TREK"というアメリカのTVドラマシリーズをご存知でしょうか?

SFを舞台としながらも、人間ドラマの要素をもつこのシリーズは世界中に多くのファンを生み出しました。
1966年の放送開始以来、5つのTVシリーズと11本の映画作品が発表されています。
たくさんのサイトで魅力が紹介されていますので、興味のある方はぜひのぞいてみてくださいね!

さて、私も大好きなこのシリーズには、個性的でシンプルなデザインの宇宙艦が数多く登場します。
今回は5つのTVシリーズのうち1966年~1968年まで放送された"STAR TREK(The Original Story)"から、主人公達の乗る宇宙船"U.S.S. ENTERPRISE"のプラモデル製作過程をご紹介します。

<パッケージング>
アメリカAMT社製のキットで、日本ではPLATZ社さんから輸入販売されています。
AMT社からはこれまでに"STAR TREK"シリーズのプラモデルキットが多くリリースされていましたが、今回入手したキットは…

箱が金属製で、イラストが凸表現されています!
お店で見つけた時には『中に入っているのは、本当にプラモデルなのだろうか?』と一瞬、躊躇しました。
購入時点では輸入品プラモデルによく見受けられる「シュリンク包装」がされおり、開けてみるまでどんなパーツかは全く不明でした。。。

縮尺については記載がありませんが、箱に「完成すると18インチ(=45.72cm)の長さになるよ」と書いてあったので、設定上の全長288.6mから割り出して「1/630くらいだろう」ということで製作を進めます。(PLATZ社さんのHPによると1/640とのことでした)

AMT社製 "STAR TREK"関連のプラモデルは、これまでにいくつか製作した事がありますので、今回は特に丁寧に製作を進めたい所です。

パーツを見てみましょう。



…なんか、みずいろしてますね。。。(どうやらこのパッケージングは限定版の物のようです)
デザインがシンプルなので、パーツ点数も少なく、手軽に作れるキットですね。

そして…
箱の底に大きなシートがありました。
なんだろうと思って見てみると…「同型船 製作用のデカールシート!」これはすばらしいですね。

このデカール全てを使うわけではありませんが、こういったパッケージングは嬉しいですね。

細部の造形も良好ですので、手間をかければかけるほど、美しくし上がるプラモデルです。腕が鳴ります。

<テーマ>
完成すると45cmにもなる大きなプラモデルです、どうやって展示するかは作りながら考えるとして…
今回のテーマですが、白い宇宙船ですので、清潔感というか気品ある姿を表現したいと思います。

ということで、今回のテーマは「気品ただよう超光速宇宙船」です。

Dockにようやく登場した「船」ですので、楽しみつつ製作します。
次回の記事では工程をご紹介します。
お楽しみに。


☆ 今回の記事で登場した模型用語 ☆
・キット
 =プラモデルのこと。

・パーツ
 =部品のこと。

・デカールシート(デカール)
 =キットに付属している、シール類のこと。プラモデル製作では「水転写式デカール」が多く使用されている。

・水転写式デカール
 =デカールの一種で、必要な箇所を糊が塗られた台紙から切り出してから、水に浸して糊を溶かし、台紙から剥がしてパーツに貼付けるもの。
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[MSN-00100] HYAKU-SHIKI「百式」 #5-1

2012-03-29 21:55:08 | MSN-00100 Hyaku-Shik

《うーん、百式ですね》
作品のテーマ:「さりげない精密感と使用感」


製作期間約6ヶ月…MSN-00100 HYAKU-SHIKI の完成です。



 

前作よりも短期間で製作出来ました。
テーマである『さりげない精密感と使用感』は表現できているでしょうか?



 

QUBELEYとならべてディスプレイすると、物語が生まれるような気がします。

 




MG2作目のHYAKU-SHIKIの製作はいかがだったでしょうか?
単体でディスプレイするのも素敵ですが、複数で並べてみる事で、展示の幅がひろがるのはこのシリーズの素晴らしい所と言えると思います。

また一つ電子の海へ作品を送り出しました。

このBlogを開設して1年を超えました。 ここまで あっと言う間の期間だったように思います。
これからも、数多くの作品を送り出してゆきたいと思います。
そして、このBlogを見て「自分も作ってみよう!」と思っていただけたら、とても嬉しく思います。

また、YouTubeでも製作工程をご紹介しています。こちらでは、箱を開けてから完成させるまでの工程や、道具の使い方、完成品ギャラリーなどを動画でご紹介していますので、ぜひご覧くださいね!

プラモデル作り/もの作りはとっても楽しいですよ!
それでは、次回作をお楽しみに!

Nami Namiより
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[MSN-00100] HYAKU-SHIKI「百式」 #4-1

2012-03-19 23:57:34 | MSN-00100 Hyaku-Shik

《今度は壊さないように組み立てます》
作品のテーマ:「さりげない精密感と使用感」


すべてのパーツがそろい、いよいよ最終段階の「組み立て工程」です。
組み立ての様子は動画にしてみました。
今回の記事では動画の流れをご紹介します。

前作同様「脚」から「頭」に向かって組み立てます。
パーツの破損には最大限の注意を払い、慎重に組み立てをします。

<脚の組み立て>
脚の部分から組み立てを始めます。
こだわりの「脛」です。
チラリと見える「油圧シリンダー」がポイントです!

<腰の組み立て>
腰を組み立てて「脚」を取り付けます。

<胸の組み立て>
胸部パーツ群を組み立てでは、汚し塗装を行いながら組み立ててみました。
ここまでくると、HYAKU-SHIKIっぽさがよくわかります。

<腕の組み立て>
腕は細かなパーツで構成されています。
また「手」は取り替える事が出来るようになっています。

<スラスターユニットの組み立て>
スラスターユニットもがんばって塗ったのですが、カバーを取り付けたら全く見えなくなってしまいました。。。

<頭部の組み立て>
頭部の組み立てです。
複数のパーツに分割されていますが、きちんと収まってくれます。
前作の悲劇が思い起こされますが、慎重に組み立てました。


<組み立て動画>
というわけで、組み立て風景の動画です。
動画を観れる環境の方はぜひどうぞ!
※音量にはお気をつけくださいね。




パーツのはめ込みが固くて少し苦労しましたが、大きなトラブルも無く、順調に完成です。

次回の記事では、完成品の写真をご紹介します。
QUBELEYと並べた光景をご紹介します。
おたのしみに!
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[MSN-00100] HYAKU-SHIKI「百式」 #3-6

2012-03-19 00:04:49 | はじめにごらんくさいませ

《シールでしょ?デカールです。なにがちがうの?》
作品のテーマ:「さりげない精密感と使用感」


メッキパーツの塗装を終えて、残す作業もわずかとなりました。
完成に向けてもう一手間かけたいところです。
というわけで、今回はデカール貼りとスミ入れの工程をご紹介します。

<デカールについて>
プラモデルで使用されるデカールとは、キットに付属している印刷された「シール」の総称です。
塗装だけでは表現できないような複雑な図形や細かい文字など、デカールはプラモデルの完成度を高めてくれるスグレモノです。

プラモデル製作で使用されるデカールには3種類あります。
・水転写式デカール(スライドマーク)
・ドライデカール
・ステッカー
このうちよく使用されているのが「水転写式デカール」で、水に浸して貼るものです。貼り方のコツをつかめばキレイな仕上がりが期待できます。
続いて、ドライデカールは「インレタ(インスタントレタリング)」とほとんど同じものです。必要な部分を切り取ってシートの上からヘラなどでこすりつけて定着させるもので「水転写式」と違い、印刷された部分だけが定着するので、余白がない表現が期待できます。
最後のステッカーはいわゆる「シール」のことで、手軽に貼ることができますし剥がれにくいのが特徴です。

今回のHYAKU-SHIKIには「ドライデカール」と「ステッカー(シール)」が付属していました。



<水転写式デカールを貼る>
では、実際に貼付けましょう。説明書の指示通りに貼付けるのですが、今回の製作ではキットに付属しているステッカーは一部分だけ使用して、別売の「水転写式デカール」に置き換えて使用します。

水転写式を使用するのは、「ステッカーより薄いから」という理由です。

というわけで貼り方はとっても簡単です。
・必要な部分を切り抜く
・水に浸して引き上げる
・1,2分ほどしたらピンセットでそおっと剥がしてパーツに貼付けます。
・水分を吸い取る
という簡単なものです。

まず切り抜きます。「水転写式デカール」をよくみると、透明の「余白」があります。
そのまま貼ってもよいのですが、この余白を可能な限り切り落として貼付けると、ぐっとかっこ良くなります。


小さいので、とても分かりづらいですね。。。

切り出したら、水に浸けます。
このときに、水に浸けたままにしておくと、デカールの糊まで流れていってしまうので、水を吸わせたら引き揚げて1,2分待ちます。


デカールが台紙から動かせるくらいまで待ってから、いよいよ貼ります。
ピンセットでそおっとつまんで、台紙から剥がしたデカールを貼りたいところに置いて貼る位置を調整します。


筆でパーツとデカールの間の水分を押し出すようにして取り除けば完了です。




さて、デカールを切り出すときに「透明な余白部分」を切り取りましたが、比較のために「余白を切っていない」ものと並べてみました。

並べてみると、違いがよく分かります。
完成したときにこの「余白」はけっこう目立つので、細かい作業ですが丁寧に切り出すことがポイントです。


<ドライデカールを貼る>
つづいてドライデカールを貼ります。
ドライデカールの利点は何と言っても「余白がない」ことです。
先述の水転写式デカールのように余白を切り出す必要がなく、また厚みもさらに薄いので、印刷されているかのような仕上がりが期待できます。

貼る手順はさらに簡単です。
・台紙ごと大まかに切り出す
・貼り位置を決める
・爪楊枝などでこする
・台紙をゆっくりとはがす。
先ほどよりももっと簡単ですね。

ドライデカールは半透明の台紙ごと大まかに切り出して、貼りたいところにのせて軽く押さえます。


貼り位置を決めたら、爪楊枝でまんべんなくこすって台紙を剥がします。ここでしっかりとこすりつけておくと、台紙に残らなくなります。


貼り終えると、余白のない仕上がりになりました。


必要なパーツにデカールを貼り終えました。
デカールを貼ると完成度がワンランク上がるような気がします。
地味な作業の連続ですが、貼り終えたパーツをみれば苦労が報われます。



<スミ入れ>
塗装工程の最後にスミ入れを行います。
対象のパーツはこちら。


スミ入れとは、薄く溶いた塗料をパーツにつけられている溝に行き届かせることで、立体感を表現する技法です。
性質の異なる塗料を使用することがポイントで、よく使用されるのが「エナメル系塗料」です。

エナメル系塗料は今回の塗装に使用している「ラッカー系塗料」を侵しにくい性質を持っていますので、溝に流し込んではみ出た部分だけキレイに吹き取ることができます。

ではさっそくスミ入れを行います。
薄めに溶いた塗料をパーツの窪んだ部分に塗って、乾燥を待ちます。


乾燥したら、溶剤を染み込ませた綿棒ではみ出たところを何度か軽くなぞります。

拭き取るようなイメージであまり力を入れないことと、綿棒をまわして溶け出した塗料がノビてしまわないようにすることがコツです。

はみ出た部分を拭き取ると、パーツの窪んだ部分だけに塗料がキレイに残ってくれます。

その他のパーツにもスミ入れを施して完了です。



パーツの塗装が完了しました。
組み立て前にパーツを並べてみました。




というわけで、工程は組み立てを残すところとなりました。
今回の記事はここまでです。

手間ひまをかけて仕上げたパーツ達が組み立てを待っています。
今度は壊さないように組み立てたいと思います。。。


次回はいよいよ組み立ての工程を動画でご紹介します。
おたのしみに。
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[MSN-00100] HYAKU-SHIKI「百式」 #3-5

2012-03-06 00:28:19 | はじめにごらんくさいませ

《 Fさん「ねぇ、塗装いつ終わるの?」 私「まだだ!まだ終わらんよ!」》
作品のテーマ:「さりげない精密感と使用感」

<メッキパーツの塗装>
いよいよHYAKU-SHIKIの特徴であるメッキパーツに塗装を施します。


キラキラと奇麗なパーツに塗装をするのは勇気がいりますが、このまま組み立てると「おもちゃ」っぽい感じになりそうだったので完成見本のようにメッキパーツにアクセントをつけます。

このようなアクセントを、メッキの色より濃い色を塗装することで表現します。

こちらの写真のように、このメッキパーツは金色をしています。
これは「金色のメッキ」をしているわけではなく、「シルバーのメッキ」に「クリアーイエロー」を塗装する事で金色が表現されています。
したがって「クリアーイエロー」を濃い色に調色して吹き付ければ、「メッキ」を活かした表現が出来るというわけです。
(余談ですが、折り紙の「金紙」は「銀紙」に塗装をしたもので、始めから金色をしているわけではなかったりします)

というわけで、「クリアイエロー」に「クリアオレンジ」を適量混ぜてメッキパーツよりも濃い色を作ります。

***カラーレシピ***
 ○70%:クリアイエロー /GSIクレオス
 ○30%:クリアオレンジ /GSIクレオス
 ○適量:色の源シアン  /GSIクレオス
 ○適量:色の源マゼンダ /GSIクレオス


<パーツの洗浄>
メッキパーツを広げてみた時に気づいたのですが、油分が付着しているように感じました。
塗料を弾く可能性があるので、念のために中性洗剤で洗う事にします。


水を弾いて奇麗な玉になりました。こうなっていれば、洗浄完了のサインです。


このまま乾燥させると、水垢が残る原因になりますので、エアブラシを乾吹きして水を吹き飛ばして乾燥させます。



<テスト塗装>
さて、パーツの乾燥を待つ間に塗装の感覚をつかむ為にテスト塗装を行います。
テストにはメッキパーツ不要なパーツを切り取ったものを使用します。


テストとして周囲よりも濃い「金色」になるように「クリアオレンジ」を塗装してみます。

写真では解りづらいのですが、「メッキ部」の所に拡散した塗料が付着したことで、少しだけ曇りました。
この色の変化も使えそうですので、吹き付ける量とエアブラシとパーツの距離を調節して塗装する事にします。


<さて、塗ります>
では、いよいよメッキパーツに塗装を施します。

塗装はフレームパーツとは逆にパーツの角に向けて「グラデーション」になるように塗装します。
また、同時にマスキングテープで色の境界線をあえてはっきりさせることで、角を強調してより立体的に仕上げる事が出来ます。

手順としては…
・パーツの山状になっている箇所にマスキングテープを貼る
・マスキングテープのフチを狙って塗装する
・パーツのフチや角の部分にフリーハンドで塗装する
といった具合になります。

というわけで、翼のパーツから塗装します。
パーツは指紋がつかないようにランナーという棒状の枠についたままの状態での作業になります。


パーツの「角」に近い所とパーツのフチにめがけて、薄く重ね吹きをして濃淡を調整します。
シャープな感じを出す為にマスキングをしながら塗装をします。


この時のコツは少しづつ吹き付けることと、エア圧を低めにすることです。


上の写真では翼だけですが、ほかのパーツは切り落とさずにランナーについたままで塗装します。
他のパーツに塗料がかかってしまわないように気をつけて、塗り終わったパーツはランナーごと切り離して乾燥させておきます。



塗装が終了しました。

「ここ」らへんを塗ったのですが、、、とってもわかりづらいですね。。。
塗料もたくさん作ったのですが、たっぷりと余ってしまいました。
後の作品でシルバーに混ぜたりして「チタンゴールド」を塗るときにでも使うことにします。。。


<パーツの切り離し>
塗料が乾燥したら、パーツを切り離します。
このHYAKU-SHIKIのメッキパーツには「アンダーゲート方式」という、パーツの切断面が外から見えない方式が採用されているので、タッチアップ(修正塗装)の必要はありません。これはありがたいですね。
下の写真のようにニッパーでカットして裏返すと、ゲートが凸型になっています。
これをナイフで切除すると、表からはパーツを切り取った跡が目立たないようになっています。




塗料が乾燥しているので、指紋がつくことなど気にせず、作業します。
どんどん切ってゆきます。

ようやく切り終えました。
ゲート跡が外から見えないとはいえ、メッキパーツの加工は神経を使います。
数が数なので、途中で心が折れそうになりましたが、無事完了です。


<細部塗装>
さて、今回もパイロットのフィギュア「クワトロ・バジーナさん」が付属していましたのでちまちまと塗装します。
それにしても小さいですね。。。


ヘルメットをかぶっている格好なので誰なのかよくわかりませんね。。。

「ハマーン・カーン」さんにも登場してもらいました。
(二人とも表情がわからないので、かえって不気味に思えるのは私だけでしょうか。。。)


メッキパーツの塗装も終え、山を越えた感じがしています。
さりげなく塗装したつもりですが、完成したときにどのような表情をだすのか今から楽しみです。
というわけで、今回はここまで。
次回は「墨入れ塗装」と「デカール貼り」の工程をご紹介します。
おたのしみに!
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