さて、現状のラトミキの主な仕様ですが……ノーマルなのはフレーム、フォーク、シートポスト、シートクランプ、リアディレーラー、ボトムブラケットくらい。最大の変更点は、ノーマルで26インチ(650A)のホイールを700C化していることですね。元々の太くてエアボリュームの大きなタイヤが、細くて軽くて剛性も高い700×23Cに替わった事で、シャープでソリッドでスパルタンな……快感と快適をトレードオフしたような、男のミキストになっております。
しかしながら、スパルタン過ぎても良い事はありません。なにせカゴを見てもらえばわかるように、このラトミキはママチャリとしての使用も前提になっております。そうなると多少は快適である必要もありまして。フレームのリア周りは多くの鉄パイプの集合体だけにカッチカチ。しかしフロントフォークはママチャリクォリティだけあって、けっこうグニャグニャ。この前後の剛性感のギャップを埋めるには、どうすればいいんだろう? いっそ700×32Cぐらいのクロスバイクやシクロクロス用タイヤでも履かせてみるか? そうすれば快適と快感をある程度両立できるかもしれません。
しかし、もう一つの解決方法も思い浮かびました。クッションの効いたサドルにして、リア回りの剛性感をマイルドにしてやれば良いんですよ。例えるなら、ボディ補強と足回りをカッチカチにしたチューンドカーに、クッション性も考慮したシートを入れている(930ボディのノーマルポルシェ911みたいな)ような。
ということで、サドルをノーマルに戻してやりました。金属コイルスプリング付きのボヨンボヨンとするヤツ。ホイールを替える前には、タイヤのボヨンボヨンとサドルのボヨンボヨンの相乗効果で、どうにもケツが落ち着かない印象でしたが、700C化した後だったらカッチカチなリア剛性による路面からのキックバックがかなり抑えられて、腰への衝撃はマイルドになりました。このアイデアは成功してるっぽいです。
ビールとか発泡酒とか第3のビールが美味い季節になりました。ラトミキに装着したステンレスカゴに、6本入りパックが2つ、ピッタリ納まります。いやまぁだからどうしたってハナシですが(笑
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