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夢の話と日々のこと

私の頭の中の出来事

『ブッダ』 手塚治虫

2010-07-18 02:40:48 | 最近読んだもの
久々に読みました。


昔読んだ時と、読み方、感じ方が違いました。

中学生の頃は、半ば怖いもの見たさで読みすすめ、10年程前は、知識や成長の為に無理矢理読んだようなものでした。
今回は、ただただ興味深くて、一気読みしました。


言葉足らずですみませんが、どうも胸が一杯で。

常に傍らに置きたい本です。

『 卵の緒 』  瀬尾まいこ

2010-07-03 18:09:34 | 最近読んだもの
少し前に評判になっていた瀬尾まいこの 『 図書館の神様 』 を、三か月ほど積読して、昨日読んだ。
心落ち着く、いい小説だった。

それに引っ張られて今日は 『 卵の緒 』。同時収録の 『 7's blood 』。
これまた、どちらもイカシタ小説だ。

地に足のついたリアリティがあって、
生きる力があって、
でもどこか気が抜ける柔らかさがあって。

こんなの滅多にないよ。


作者の愛を感じる作品って、やっぱり好きだなぁ。 

『1950年のバックトス』 北村薫

2010-06-13 00:29:39 | 最近読んだもの
北村薫さんの新刊(文庫版ね)が出ていたので、即購入。

デビュー作『空飛ぶ馬』からずっとずっと好きで、
再読にも耐える、というか、
再読したくなる作品を書いて下さる作家さんなので、
新しい作品を読めるのは大変嬉しいです。


さて、
『1950年のバックトス』
23篇の短編集です。

読んでると、私の夢の話の、めっちゃ精度高い版みたいな印象が。
これは、連作短編『語り女たち』でも感じたことなんですが、
自惚れが過ぎますかね…。


しかし、この短編集、それぞれの作品の長さがまちまちで、
つい、どのくらいの長さなのかな~~~と思って、
次のページに気が行ってしまう点が、困った。
これは作品の、というよりも、私の問題だわな。


北村作品の、行間を読む作業をしなきゃいけない所、好きです。
あと、読後にふっくらと優しい気持ちになれますね。
生きるって悪くないなぁって思わせてくれる。



大変余談になりますが、
我が家のWiiには、北村薫Miiがいます。
そのくらい好き。


…さらに余談。
中村一義Mii
ROYMii
たっくすまんもじゃ~Mii
JIMMii
まーしーMii
もいます。

『ボトルネック』 米沢穂信

2010-06-12 19:34:43 | 最近読んだもの
楽しく読んだのに、最後の一行がいただけない。

いや、
「青春ミステリの金字塔」という言葉で、
私が作品に対して、先入観を持ってしまったからいけないのか。


湊かなえの「告白」といい、この「ボトルネック」といい、
悪意のある読み物が人気を博してるよね。


「告白」は、最初から最後まで作者の悪意に満ちていたから、
途中から諦めが付いたけれども、

「ボトルネック」は、最後の一行に作者の悪意が凝縮されてる分、
実に後味が悪い。

作者って、作品世界にとっての「神」なのにな。

「告白」も映画化されるし、

なんか悲しいな。