ちょっと疲れているのか、書店での本選びにてこずった。
あれもこれもあんまり読みたくないなぁ、と思っていたところ、目に飛び込んできた一冊。
瀬尾まいこだし、タイトルからして吉本新喜劇風だし、これは安心して読めそうだ、と思い購入。
ビンゴ!
実に優しい小説でした。
瀬尾まいこは『卵の緒』や『幸福な食卓』など、後味がちょっとしょっぱい(涙風味)小説を書いていますが、これは後味が『鶏がらスープ(化学調味料無添加)』な感じ。
ああ、さっぱりわからないね。
でも、読めばわかるよ。
軽く読めるので、大人の方にぜひ読んで頂きたい。
そのため内容は割愛。
我が家のお気に入りの児童文学、シリーズものをまとめてのご紹介。
『シノダ! チビ竜と魔法の実』
『シノダ! 樹のことばと石の封印』
『シノダ! 魔物の森の不思議な夜』
『シノダ! 鏡の中の秘密の池』
『シノダ! キツネたちの宮へ』
未読:『シノダ! 時のかなたの人魚の島』
これは面白いです。
6作目の『キツネたちの宮へ』が全国学校図書館協会の推薦図書だったので購入したのですが、この1冊ですっかりファンになってしまい、アマゾンでまとめ買いしました。(※時のかなたの人魚の島は在庫切れだった為、現在注文中)
キツネが人間の男に嫁ぐ民話『信太妻(葛の葉狐)』を本歌取りしたような形の作品になってます。
狐のお母さん、人間のお父さんと、その間に生まれた3人の子供が人間の世界に住んでいるのですが、異種間結婚によって(?)生じた様々なトラブルに巻き込まれてしまう、というお話。
日本古来の「見えないもの」や自然に対する畏怖みたいなものを、この本で学ぶことが出来るし、キツネ社会との常識のズレや、キツネたちのちょっと困った性格は、人間社会のデフォルメだから、大人が読んでも「あ~、あるある!」って楽しめる。
物語の中の世界を、もっと見たい!という気持ちにさせてくれる「魔法の本」かなぁって思います。
本に慣れていれば小学3年生から
そうでなければ小学5年生から
【余談】長女(4年生)はこれで読書感想文を書きましたが、作中の世界がとても広いのでテーマを絞るのがとても難しかった!
※9月26日アップ
※10月15日追記
不覚にも涙してしまった。
何が「不覚にも」 なのかというと、
私は高校時代に友人から借りた『ピアニシモ』を読んで辻仁成を「大したことない作家」として位置づけして以来、一冊も読んだことがなかった。
だから「不覚にも」。
今回、この『サヨナライツカ』を読んで、文章が上手いこと、話の展開も面白いことが分かり、あまつさえ最後に涙したにも関わらず、
何故か辻仁成に対する評価は、やはり上がらない。
彼の描く「美」というものには、私にとってのリアリティがない。
リアリティってなんだろね。
ああ、注釈。
辻仁成の美的センスとか、美しい女性ふたりを奥さんの座に挿げ変えてるとか、
そういう所が嫌いという、いかにも女性的な判断基準のフィルタがかかっていることは否めないデス。
追記
おとぎ話だな、と思ってしまう自分は随分と擦りきれてんだな、と思う。
でもまぁ、大人だし。
大人の誰もが夢見てしまうような物語だよね。うん。
例えば私がブログでロイ君ロイ君言ってるのは、どこかで繋がっていたいからだし、ロイ君の何気ない一言を「私に向かって言ってくれてる」って思うのが勘違いだと直視するのが嫌なのと、この物語みたいな恋愛を求めるのと、違いがないんだよなぁ。
その独りよがりが美しく実るのを夢見てるから辻仁成は人気があるんだろうなぁ。
「虐殺器官」後の世界のお話。
虐殺器官は、精神的に未熟な成人男性が主人公だったんだけど、こちらは、大人になりたくない少女たちが主人公。
ん~、ちょっと違うかな。
社会、あるいは人間という存在が主人公。うん、これだ。ぴったりくる。
「虐殺器官」は湿っていて、赤黒くて、闇の中なのに、主人公の行動には光がある。
「ハーモニー」は乾いていて、白くて、まばゆい。なのに絶望的。
こんなに好対照な作品を続けて描くなんて凄いなぁ。
でももうこの世にいないんだよなぁ、伊藤計劃。実に残念。
兄に
「この本を読んで、僕らはもっとSFを読むべきだと思ったね」
と薦められて読んだ本。
ここ10年のに読んだ本の中で最も面白かった!と言える本の一つ。(多分5冊くらい最も面白い!がある)
SFで、ミステリーの要素も入ってるのに、すごく自分のこととして感じられるリアル。
ほぼ私たちの世界のこと。
9.11から分岐したパラレルワールドって感じ。
ストーリーテリングの点から見ても秀逸なんだけどさ、
世界を描く大きな視点と、未成熟な人間の内部を見据える繊細な視点が織り混ざってて、SFだっていうのに、チープさのかけらも見当たらないんだよ。(SFファンの皆様すみません)
ただ、漢字にふってあるルビが、ちょっと煩雑で読みにくいかな。
例えば、「暗殺予定者(ターゲット)」 とか 「特殊作戦コマンド(SOCOM)」とか。
慣れてしまえば大丈夫だけど、最初は取っつきにくかった!
活字慣れしてる人は是非是非読んで欲しい1冊!
やっぱり良いですねぇ。川上弘美。
今までの川上弘美の中で、一番エロティックといえばエロティックなんだけど、
表現が奥ゆかしくて、現実と夢の間にあるような空気が素敵。
心の動きが、あれだけ伝わるように書けるって、すごいなぁ!
深く切り込んでる感じを受けないのに、しっかり深い。
ふわふわしてるようで、現代の社会に根付いてる。
やっぱ凄いなぁ!
小学3年生の娘が時間を開けずに2回読んだんだから、きっと面白いのだろうと思う。
実際、確かに面白かった。
「物語の中に自分が迷い込む」 という意味では良く出来た本。
学校で次々と不思議な事件が起こって、それが周囲の町にも広がって・・・。
物語の舞台が学校とその周囲なので、
「自分の身の回りでも起こりそう!」なんて具合に、子供の想像力を伸ばしてくれそうです。
*********ネタバレ注意***********
「レオンの世界のカメレオンは何にでも化けることができる」
なんて聞いただけで色々想像しちゃうでしょ?
*****************************
が、大人が読む物語と比べて、
1) 起・承・転・結の分量バランスがだいぶ違う
2) 主人公が誰なのかハッキリしない
ので、「お話の完成度としてはどうなんだ?」という疑問が残る。
理屈をあまり考えないタイプ、
例えば、「手塚治虫と藤子不二雄、どっちが好き?」という質問に「藤子不二雄!」と答える人は、
きっとこの本を楽しめると思う。
あと、章と章の間に、「狂言回し」的な文章が挟まれていて、これも読書の経験として、いい。
もう一つおまけに、「みなまで言うな」の感覚が面白い。
おススメ年齢 小学1年生~小学3年生
(※あまり年齢が高くなると、面白さが分からなくなってしまいそう)
面白かった~!
ご存知の方も多いと思いますが、アニメ『小さなパイキング ビッケ』の原作です。
体の小さな、力の弱いビッケが、血の気が多くて見栄っ張り、単純でお間抜けなバイキングの仲間たちと遠征に。ビッケの知恵が仲間たちの危機を救って、遠征は大成功! というお話。
これは非常に健全な本です。
恐ろしいはずのバイキング(海賊)たちが、血の気が多くて見栄っ張りという基本性質を押さえた上でユーモアたっぷりに愛らしく親しみやすく描かれています。
が、気が良くても愛らしくてもやっぱりバイキング。「ぶっ殺しちまおうぜ!」なんて簡単にいいます。
親しみやすいバイキングが言うことで、きっとバイキングはそれまでそうやってお宝を手にしてきたんだな、と子供でも簡単に推察できます。
多分、読んでる子供は「時代や社会によって価値観が違う」なんて意識しないんだけど、ユーモアと共に頭に入っているはず。
さて、ビッケは、人殺しも厭わない仲間(大人)たちに、はっきり「僕は人殺しは絶対に嫌だ」と反対します。
そして、知恵を使って、バイキングであることと正しくあることを両立するんです!
この本を読む子供は、ビッケに共感しながら読んでいくことで、要領良くやること、人を使う方法、本当のベストは何か等を、知らず知らずのうちに学ぶんじゃないかしら。
そんなこんなで、非常に健全な児童書だと思います。
本好きの子 3年生くらい~
本をあまり読まない子 5年生くらい~
日本の児童文学にもこんな不条理な物語があるのか!
って言うのが一番の感想。
日本の児童文学って、道徳的だったり自己啓発的だったり、
つまり「前向きであれ」って子供に強要するお話が多いと思っていたんですよ。
これは違います。
舞台は作家の頭の中にある空想の世界。
その世界は不条理で薄暗い。
そして読者がその世界に迷い込むように仕組くんであります。
女の子たちは、自分から望んで魔女学校に通ってるわけじゃない。
小さな欲や心の隙間がある普通の女の子が”運が悪い”と、魔女学校に連れて来られてしまう。
お話の中の女の子たちは、壁にぶつかると逃げたり、諦めたりする。
クラス中の子にいじめられたりもする。
それを道徳的に解決したりしない。
そういう、時間や空間が不定の世界の中で繰り広げられるリアルさを、
「女の子」という存在が和らげてくれているんだな。
おススメ年齢は
本が好きな子で10歳~。
本をあまり読まない子は中学生~。
大人が読んでも楽しめる本だと思います。
おどろおどろしくて綺麗な挿絵もまた素敵。
本日、子どもたちは「お父さん」にプールに連れて行ってもらう予定だったんだけど、
「お父さん」ってば椎間板ヘルニアの検査を急きょすることになったらしい。
彼は普段が普段。
子どもとの約束時間を守らないし、ドタキャン多いし、連絡寄越さないし、
それで今回は前日にキャンセルの電話かい。
健康管理は仕事のうちじゃねぇのかい。
と、
ちょっとむかっ腹は立ったけども、
まぁ、体調不良はしょうがねぇ。
私の見えない所でどれ程の仕事をしているのか、
私は知らないので、ソコに文句を言っても仕方あるめぇ。
・・・・・・私の腹の内はいいとして、
「お父さんとプール」を楽しみにしていた子どもたちがなんとなく不憫になり、
映画を見に行ってきました。
(※私はもう水着になんてなれない・・・・・・)
メリダとおそろしの森。
正直言って、そんなに期待してなかったのよ。
一度か二度見たテレビCMでは、主人公の女の子メリダが暗い森を登っていくシーン。
「森の魔法は使ってはいけない」がコピーだったかな。
本編、CMやコピーと印象が全然違うわよ。
ネタバレはよろしくないのでこれ以上は言いませんが、
ジブリの・・・・・・******(ポニョポニョ)・・・・・・より良かった。
(ポニョは美術が素晴らしかったけどね、ストーリーがイマイチだったよね。納得いかないもん。)
ストーリーがとても良かった。
テンポが良かった。
メリダが可愛かった。
大島優子の声の出演も良かった。(すごく良かった!)
私と味わい方は違えど、子供たちも「すごく面白かった!」と大満足の映画でした。
親子で見るよろし。