メディカル・ヘルスケア☆いのべーしょん

医療と健康(ヘルスケア)融合領域におけるイノベーションを考察するブログ

巨竜の今後を憂う

2010-09-26 10:49:40 | 日記
日中関係がややこしくなっている。
中国は船長の釈放に対し、謝罪と賠償を求めてきたという。盗人猛々しいとはこのことか、と思う。重大な決断だったはずの今回の釈放という行為が、無為になってしまった。それどころか、強大な経済力と軍事力を背に圧力をかければ屈するという前例を作ってしまった。日本の防波堤が決壊してしまったと感じる。それは日本のみならず海洋権益の拡大戦略の対象のベトナムをはじめとする南シナ海の防波堤の決壊をも意味する。既に実効的な支配権を拡大させているようであり、もはや力の論理に待ったをかけることができるのは米国しかないのか。
昨今の傍若無人な振る舞いを耳にするにつけ、どうもどう見られているかの意識が低い国なのではないかと思わざるを得ない。
アジアの眠れる強大な竜が、目覚めとともに急速に経済力を増し、ネットによって作り出された世論が強硬な外交姿勢に拍車をかけ世界を呑みこもうとしている今、日本はどうプレゼンスを保っていくのか。
中国が世界の工場から世界のマーケットへ転化していく中、節度を知らない竜はいずれ資源問題や食糧問題に行き詰まる。そして急速な経済発展の陰で汚染された環境と、一人っ子政策によって歪められた人口構成によって、急速に高齢化社会を迎え、早晩医療問題が訪れると予測する。
強大な医療マーケットとなる中国において、医療機器やヘルスケア機器をどう展開していくか。液晶ディスプレイなどのハイテク機器が韓国や台湾勢の台頭に屈した事例の二の轍を踏まないように、日本に残された環境技術同様、安売りせずに世界に伍していけるようなビジネスとして成長を図る方法を模索しなければならない。

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