メディカル・ヘルスケア☆いのべーしょん

医療と健康(ヘルスケア)融合領域におけるイノベーションを考察するブログ

光学センサによるメディカルイノベーション

2012-01-05 22:57:50 | 医療
糖尿病が急増している。

成人男性10人に一人の割合になるのも時間の問題である。
http://kenko100.jp/news/2011/12/28/02
日本の平均年齢は2010年で45.1歳であり、2055年には55歳になると予測されている。
男性の糖尿病関連の死亡率のピークはおよそ50歳であるから、これから減少する労働人口を考えれば、由々しき問題である。
そもそも糖尿病は採血して、血糖値の数字を記録して、、、といった面倒な管理作業があり、採血しやすい機器を開発したり、サーバで記録したりと、産業界も開発に余念がないが、静かに、しかし確かにイノベーションの足音が聞こえる。

血糖値、採血せず光で測定
http://www.shinmai.co.jp/news/20120103/KT111228BSI090016000.html
これは患者にとって朗報である。あるいは産業界にとっても福音となりうるニュースである。採血する時点で医療機器となり薬事法などのレギュレーションがついて回るが、非侵襲ともなるとレギュレーションのハードルは下がるであろう。

近赤外域の光によって得られる生体情報は血液中の酸素飽和度に代表されるように医学的にも有効な情報となり得、症例数による裏付けがなされれば、比較的簡易な構成によってパーソナルなセルフメディケート機器が実現する。

光学センサーで血圧測定法が飛躍的に変わる?
http://www.jmdmt.com/news/2011/12/27/4639
血圧測定も従前のバンドを巻く方法から新しい光学センサを用いた方法に代わる可能性もでてきた。センシング技術の進歩によるメディカルイノベーションとなりえるか注目していきたい。

近赤外光を用いた非侵襲な医療機器は既に臨床の場で有効性が検証されつつある。
spatial frequency domain imaging

http://cen.acs.org/articles/90/i1/Lights-Lasers-Invade-Clinic.html

最後にメディカルヘルスケア領域でのイノベーションに不可欠な、健康不安をもつ健常者向けの製品に関する情報
患者満足度の高い医療の提供へ-医療機器開発の新たなパラダイム
http://www.jmdmt.com/news/2011/12/27/4638
「健康および健康管理の関連ソリューションは、採用してもらうことがこれら製品の成功の鍵であるため、人々の生活において普遍のものとなる必要がある」というのは非常に重要なポイントであると考える。